カテゴリー別アーカイブ: 日光北部(赤薙・女峰・那須・福島県境など)

今年3度目の女峰山は花と絶景を堪能。過去最短のワケは筋トレ効果か?

2018年6月4日(月) 晴れ

キスゲ平(6:00)~小丸山(6:33)~焼石金剛(6:58)~赤薙山(7:22/7:23)~奥社(8:09/8:13)~一里ヶ曽根(8:56/9:00)~女峰山(10:02/10:10)~帝釈山(10:39/11:02)~女峰山(11:35/11:54)~一里ヶ曽根(12:55/13:00)~奥社(14:16)~赤薙山合流点(14:23)~焼石金剛(14:37)~小丸山(15:01)~キスゲ平(15:24)
歩行距離:17.2キロメートル
所要時間:9時間24分(休憩や撮影など動きのない時間も含む)
累積標高:1981メートル(最下段の画像)
※軽量化を図るために靴はローカット、ザックはトレラン用の15Lにした。

★★
以下は無雪期に霧降ルートで女峰山に登ったときの片道の所要時間。
今年の1登目は残雪のため除外してある →ブログ
・2018年06月04日 4時間01分 →今回
・2018年05月21日 4時間34分 →ブログ
・2017年09月26日 5時間35分 →ブログ
・2017年08月09日 5時間17分 →ブログ
・2016年11月07日 5時間14分 →ブログ
・2016年06月10日 5時間23分 →ブログ

時間を競うわけではないが昨年までと今年とでは所要時間が大きく違っている。
さらには、今回は前回よりも30分も短い。
理由はマシンを使った筋トレと走る筋トレの効果であることがわかっているが、そのへんのことは書くと長くなるのでここでは割愛してブログを進める(後日、考察してブログにします)→筋トレ効果についてはこちらを。
なお、所要時間には休憩と300~400枚ほどの写真撮影(植物観察も)、読図が含まれているがこれらは毎回ほぼ同じとみていい。

 

キスゲ平の天空回廊霧降ルートの登山口となる霧降高原キスゲ平。
前回(5月21日)に続いていい天気に恵まれた。


登山届けをポストに入れて歩く準備は整った。
今日は訳あって6時ちょうどに登山を開始することに決めている。あと4分30秒待つ。


ナルコユリ6時になった。登山開始!
初めに目に入った植物はナルコユリ。


ベニサラサドウダン続いてベニサラサドウダン


ユキザサユキザサ


ベニバナノツクバネウツギ階段を上り始めてまだ5分も経っていないのに花がどんどん出てくる。
これはベニバナノツクバネウツギ。
キスゲ平はニッコウキスゲの群落で有名だがそのニッコウキスゲが咲くにはまだ2週間、早い。しかし、それまで待つこともなくこうしていろいろな花が楽しめる。


靴はローカットで雪はすっかり溶けたので身軽に歩けるよう、靴はモンベルのローカット。パンツはTRIMTEX社のトレラン用にした。


レンゲツツジひときわ鮮やかな色彩のレンゲツツジ


ハルカラマツハルカラマツ
楚々として実に美しい。


天空回廊700段目天空回廊700段目。
ここまではスキー場でいう初級者用コース。


700段から上は傾斜が急ここから傾斜がきつくなる。
タネを明かせばここから先は元スキー場の上級者コースなのだ。
女峰山までまだ4時間以上、歩かなくてはならないのでここでバテるわけにはいかない。コツは100段ごとに立ち止まり、乱れた息を整えてそしてまた歩き始めることだ。健脚の人は別にして。


サラサドウダンツツジサラサドウダンツツジ


鈴なりのサラサドウダンツツジ今年はツツジ類の当たり年なのかサラサドウダンツツジが鈴なりである。


鈴なりのベニサラサドウダンこちらはベニサラサドウダン。同じく鈴なり。
それにしても凄いな!


天空回廊トップ写真を撮りながら、100段ごとに休みをとりながら、27分で階段トップ。
これから女峰山に登るんだと思うと気持ちが引き締まる思いがする。


小丸山シカ避けネットから出ると標高1601メートルの小丸山。
正面に赤薙山が見えるが女峰山ははるか彼方。


小丸山から富士山おぉ、今日は富士山がはっきり見える。
冬はよく見るが今日はよほど空気が澄んでいるようだ。


焼石金剛手前のガレ場焼石金剛に差しかかるとガレ場が出現する。
石の多くは浮いているのでしっかり見ながら歩いて行く。


焼石金剛から赤薙山を見る焼石金剛から見る赤薙山。
あそこまで推定30分。


焼石金剛から高原山振り返って高原山(鶏頂山、釈迦ヶ岳、中岳、西平岳の総称)を眺める。
ここからだと逆光になるため早朝はいつもこのように墨絵のような景色になる。


シロヤシオシロヤシオがまだ咲いている。


赤薙山直下のアズマシャクナゲアズマシャクナゲ


登山道はここで赤薙山方面と女峰山方面に分岐するが躊躇うことなく赤薙山に向かう。


木の根が露出したギャップだらけの道を上っていく。
往きはいいが帰りは要注意。


赤薙山山頂焼石金剛から24分、赤薙山に着いた。
いつもならここで10分くらい休憩をとるところだが、今日はその必要がないと身体が主張している。


束の間の平坦路


ヤマイワカガミヤマイワカガミ


ピーク2075すぐ目の前に見えるのは2075ピーク。
岩だらけのなかなか厄介な道である。


オオカメノキオオカメノキ
大きな花弁状のは装飾花で、この小さな5弁のが本花。


ここからも富士山が見えるおっ、ここからも富士山が見えるぞ。
今日はなにか良いことがあるのかもしれないな。


富士山をズームで15倍ほどズームしてもくっきり。


イワカガミの群落すごい!
イワカガミの群落だ。
ヤマイワカガミと混成している。


ミツバオウレンの群落こっちにはミツバオウレンだ。


奥社跡歩き始めて2時間と9分で奥社跡。
女峰山ルートはここまでが厳しい。


自作のシリアルバーをかじる今朝は4時半にカップうどんを食べたがここでひと休みして自作のシリアルバーをかじる。
先月25日、常連のT.Hさんと男体山に登ったときに、T.Hさんが持ってきたシリアルバーをお裾分けしてもらって食べたのだが、自作とは思えないほど美味しかった。願い出てレシピを教わった。
実際、自分で作ってみても初めてとは思えないほどの出来映えで、今日はこうして行動食としてザックに入れてきた。
8センチ×3センチの大きさで150kcalあるので行動食として十分に思える。


ミツバオウレンのアップミツバオウレンをアップで。


奥社跡から女峰山へさあ、次はピーク2209を目指そう。


奥社跡とピーク2209の鞍部が終わると上りになるが、道はピーク2209から少し西へ向いている。踏跡がいくつかあるが迷うことはないと思う。


コミヤマカタバミコミヤマカタバミ


ピーク2209の稜線に乗った。
これからしばらくの間、道は平坦になるので疲れの回復にちょうどいい。


この稜線はアズマシャクナゲの宝庫でもあり、管理人のお気に入りなのだ。


アズマシャクナゲの群落地帯アズマシャクナゲの間を縫って歩いて行く。


ヤハズを通過ヤハズ


アズマシャクナゲにナナカマド、ダケカンバなどが成育し、日光の山の中ではピカイチの環境。


ミネザクラミネザクラ


一里ヶ曽根平坦で快適な稜線もここ一里ヶ曽根で終わる。
ここから次のピーク2318まで一旦、急傾斜を下って次に急傾斜を登り返す。


一里ヶ曽根のガレ場を下るとピーク2318との鞍部。正面に立ちはだかるのがピーク2318。


登山道のすぐ脇に水場がある。
歩き始めて3時間経過したが持参した2リットルの水はまだ十分、残っている。


一里ヶ曽根の水場喉の渇きはないが山で水の流れを見るとつい飲んでしまう。
やはり山の水は美味い。


ピーク2318へのきつい登りピーク2318へ急な斜面を登っていく。


ここで女峰山が目視できるようになる。
といってもまだ遠く、この画像で言えば中央の平坦な稜線を右に辿っていくと急角度で落ちているが、そのさらに右に見える小さなピークが女峰山である。山頂の山名板が見える。


ピーク231810数本の枯れた木が目印のピーク2318。
道はここから南に転じ女峰山へと向かっていく。


燧ヶ岳と平ヶ岳遠くに尾瀨・燧ヶ岳が望める。
その左奥、雪をかぶった山は平ヶ岳らしい。


ミヤマダイコンソウミヤマダイコンソウ。
黄色のきれいな花を咲かすが紅葉もきれい。


ピーク2318から先のルートにはとても怖い場所が2ヶ所ある。
ひとつ目はこのザレ場。
登山靴でも安定しない。


岩場にかかるロープ2ヶ所目はロープがかかった岩場。
岩は脆い。
管理人はできるだけ両手両足で上り、ロープはあくまでも補助的に使うだけ。その方が神経を集中できる。


岩場を超えるともう危険な場所はない。
山頂はもう間もなく。


ひとつ手前のピーク。
地理院地図には2463.7メートルとなっていて三等三角点がある。


画像の左隅に三角点の標石があるのがおわかりだろうか?


10時まであと1秒。


4時間1分で山頂に着いたその1分後、着いた~~~


時刻はあと5秒で10時2分になる。
歩き始めて4時間1分55秒。これまでの最短時間だった。
歩き始めるにあたり時刻が6時になるのを待ったのは時間の計測を容易にする狙いがあったためだ。


山頂は誰もいなかった。
サコッシュから三脚を取り出して自撮り。


女峰山から日光連山を眺める歩き始めたときの天候はまだ保っていてくれた。前回もこの景色を拝むことができたが今回もだ。女峰の神に感謝しなくてはいけない。
ここから眺める山並みでもっとも近いのがこれから訪ねる帝釈山、中央が小真名子山、その左は大真名子山でその左、裾野だけ見えているのが男体山。
帝釈山の奥に薄ぼんやり見えているのは太郎山である。そのずっと奥、遠くの山並みから頭ひとつ出ているのは白根山であろう。


白根山白根山をズームで


燧ヶ岳と平ヶ岳燧ヶ岳を思いっきりズームで。
左は平ヶ岳。


次は帝釈山へでわでわ、これから稜線続きのあの帝釈山まで足を延ばそう。


専女山行程のちょうど中間に位置する専女山。鎖がかかっている。


帝釈山からの素晴らしい眺め帝釈山からの眺めも素晴らしい。


燧ヶ岳と平ヶ岳燧ヶ岳と平ヶ岳


男体山男体山


ここで昼メシとするがその前に、、、燧ヶ岳と南会津の山並みをバックに自撮り。


荷物の軽量化登山での疲れは筋力をつけることと体重を減らすこと、そして荷物を軽くすることで克服できるはずである。
身体改造はそれほど簡単ではないから、今日は外的要素を改善するため容量15リットル、重さ400グラムを切る軽量ザックに替えた。とはいえ、中味はそれほど軽減できたわけではなく、置いてきたのはポールにヘッドランプ、ダウンウェア、傘、手袋、クッカーとガス。
こう書いて思ったのだが日頃、データ重視の登山を心がけるようにしている管理人にしてはザックの総重量を計っておかなかったのは失敗だった、と反省。


専女山から女峰山を見る久しぶりに20分という長い休憩をとった。そろそろ帰ることにしよう。
専女山から仰ぎ見る女峰山は三角定規を立てたように鋭いエッジを見せている。


その名とは裏腹に荒々しい急傾斜を登っていく。


記念にもう一枚(Mさん撮影)
実は女峰山まで戻ると、そこに管理人が主催しているスノーシューツアーに参加したことのあるMさんがいた。余りの偶然にお互い驚いたのだが20分ほどの情報交換の後に管理人は山頂をあとにした。


ミネザクラ山頂のミネザクラ


岩場を下る岩場を下りる。


危険箇所は過ぎたがあくまでも慎重に、、、


水場を通過水場
朝と同じく水を飲む。


一里ヶ曽根一里ヶ曽根
しばし休憩。


ピーク2209への平坦なルート


ヒメイチゲヒメイチゲ


イワカガミイワカガミ


シャクナゲ咲く日本庭園シャクナゲ咲く日本庭園


奥社跡へ行く鞍部


奥社跡奥社跡
いつもならこの辺りでバテて休むところだが今日は通過する。


ピーク2205奥社跡と赤薙山の中間に位置するピーク2205


赤薙山の山頂を巻いて小丸山へ行く分岐。
今日はルートの状況を把握するために「キスゲ平」と書かれた方へ進んだが、危険箇所はないことを確認した。


シロヤシオ


小丸山こんなに早い時間に小丸山に下りたのは久しぶりいや、初めてだろうか?


さあ、最後のひと踏ん張り。
階段を転げ落ちないよう、慎重に下っていこう。


天空回廊から関東平野を俯瞰する天空回廊の700段目から関東平野を俯瞰する。
いや~、気持ちがいいなぁ!!


無事に下山したここから歩き始めて9時間24分。
人がいる。車も何台か駐車している。
過去には日没後になったのを何度か経験しているのでこの時間に戻ることができたのは上出来である。


高低図と累積標高

女峰山、この厳しくも魅力溢れる日光の名山に14回目の登頂。

2018年5月21日(月) 曇りのち晴れ

キスゲ平(6:20)~小丸山(6:53)~焼石金剛(7:24)~赤薙山(7:53/7:58)~奥社(8:51)~一里ヶ曽根(9:38/9:40)~女峰山(10:54/11:00)~帝釈山(11:35/12:00)~女峰山(12:32)~一里ヶ曽根(13:45)~奥社(14:32/14:45)~赤薙山(15:22)~焼石金剛(15:44)~小丸山(16:07)~キスゲ平(16:30)

歩行距離:16.6キロメートル
所要時間:10時間10分(休憩を含む)
累積標高:1983メートル(最後の画像参照)
※残雪を想定して靴は登山靴を履き、滑り止めとしてチェーンスパイクを持参した(ただし、未使用)。

2002年の女峰山女峰山に初めて登ったのは2002年。登山が楽しくなってきた頃だった(画像)。
その後、散発的に登っていたが、この山を生涯登り続ける山と決めて登るようになったのはつい最近のことで、2015年になってからだ。
それまで無謀な性格、言い換えれば技術的な未熟さが災いしてケガが多く、そのたびに数ヶ月から数年という空白期間があって登ることができなかったが、慎重派に転じた2015年からは毎年、数回登るようになり今回で14回目の登頂になった(他に途中撤退が2回)。

なにがこの山の魅力かといえば日光の山にありがちな上り一方の単調な山容とは違ってアップダウンが楽しめることであろう(それだけ疲れますが)。
しかも傾斜がきつい上に岩場はあるしガレ場はあるしで退屈させてくれない。長く眺めのいい稜線歩きが楽しめるのもこの山の特徴で、しかもそこはシャクナゲなど植物の宝庫である。

間もなく古稀を迎え、この山に登ることができれば日光の他の山は問題なく登れる、そんな体力年齢の尺度となるのが女峰山である。このブログに女峰山の新しい記事が投稿されなくなったら、それは管理人の体力が著しく衰えて女峰山を諦めたときと思っていただいて間違いないであろう。

※女峰山の記事は他にも多数あります。検索窓に「女峰山」と打ち込んでご覧ください。

天空回廊女峰山の登山口で登山者によく利用されている霧降は我が家からマイカーで20分と近い。
予定では6時ちょうどに登山開始のつもりだったが、事前準備不足で出発が遅れてこの時間になってしまった。


天空回廊とシロヤシオキスゲ平園地は元スキー場の跡地を公園として整備し、リフト跡に1445段もの階段が敷設されている。この階段の他に登山道があるが階段が完成してからは利用者はなく、現在は藪化してしまっている。


シロヤシオとヤマツツジシロヤシオとヤマツツジ


ユキザサの蕾ユキザサの蕾


トウゴクミツバツツジ終わりかけているがトウゴクミツバツツジがまだ観られた。


700段目階段の中間地点、700段目に着いた。
ここまでの13分は休憩なしで上ってこれるのだがこの先はスキー場で言う上級者コースとなり傾斜が急になる。
女峰山は遠い。
下山時の体力を蓄えておくように、できるだけゆっくり歩く必要がある。
管理人であれば700段から上は100段上るたびに休憩し、深呼吸を10回。そうやって体力の消耗を抑えるようにしている。


800段目で休憩。
振り返って景色を眺める。


階段のトップ30分という長い時間をかけて階段のトップに到着。
空身であれば20分台だが10キロのザックを背負い、重たい登山靴を履くと30分はしかたがない。


小丸山階段トップからほんの少し上がると標高1601メートルの小丸山に着く。
この地形で「山」と名付けることに不思議な感じはするが昔から小丸山と呼ばれている。
なお、国土地理院地図には小丸山の名称はなく、標高点記号があるのみ。
正面に見える山は赤薙山で標高2010メートル。
女峰山は赤薙山を含めて7つ目のピークに当たる。実に遠い。


焼石金剛赤薙山直下の焼石金剛を通過


赤薙山への急登赤薙山への急登が始まる。


アズマシャクナゲおっ、アズマシャクナゲだ。
咲いたばかりと見えてとても美しい。


ほどなく山頂。
先着の人と挨拶を交わす。まもなく下山していった。


赤薙山山頂山頂はコメツガに囲まれて展望が悪い。
唯一、鳥居の奥が開けていてそこから女峰山と男体山が見える。
女峰山はこのところご機嫌ななめで、途中で追い返されたり景色を霧で隠してしまったりしているので今日はそのようなことのないように丁重にお願いした。


奥社跡へ向かう赤薙山の次のピーク、奥社跡(2206M)に向かう前に、地理院地図に描かれていないがピークを通過する。これが岩場ときている。


ガレ場ピークを過ぎるとガレ場。


次は岩場岩場はまだ続く。


ミネザクラミネザクラが目立ち始めた。


う~ん、きれいだ!


奥社跡へ道は険しさを増して奥社跡へと向かっている。


標高2203メートルの奥社跡標高2203メートルの奥社跡(地図に名称なし)に着いた。
歩き始めて2時間20分だからまずまずのペース。


次のピーク2209へ奥社跡から一旦、60メートルほど下って次に66メートル登り返したところが次のピーク2209。なかなか厳しいですぞ。


奥社跡と次の2209との鞍部奥社跡と次の2209との鞍部。
ほんの少しの時間だが身体が休まる。


ピーク2209へ向かって登り返すピーク2209へ向かって登り返す。
なお、地図に登山道は描かれているが実際には道は鞍部でピークを回避するように西へ向きを変える。


ピーク2209の稜線に乗るとピーク2295(一里ヶ曽根)まで平坦な気持ちのいい道が続く。
その先の厳しい道のりの前に体力回復に務める。


シャクナゲのつぼみ間もなく開花するシャクナゲのつぼみ。


快適な道しばしの間、このような快適な道を歩く。


北の方角に会津と新潟の山並みが見えてくる。


一里ヶ曽根平坦な稜線もここ一里ヶ曽根まで。
道はここから厳しくなる。


女峰山はあと2キロすでに5キロは歩いているが女峰山はあと2キロとまだ遠い。


ガレ場を50メートル下る一里ヶ曽根から次のピーク2318へ向かうのにこのガレ場を50メートルほど下る。
大小の石はみな浮いている。不用意に足を乗せると転倒するので慎重に。


ガレ場を下ると広い鞍部と出合う。
テントを張れそうな平らな面がある。
往きも帰りも疲れたときはここでひと休みするが今日はまだ大丈夫だ。


水場の脇を通過水場の脇を通過。
帰りに寄って水量を確かめたい。


ピーク2318立ち枯れした木が特徴のピーク2318。
道はここから南に転じる。


女峰山が目視できるようになった。
残り1キロを切っているはず。


日本庭園道はピーク2318からさらに険しくなる。
その前にこの日本庭園を楽しんでおこう。


足場の悪い嫌らしい場所である。


燧ヶ岳尾瀨の燧ヶ岳


あと500メートルあと500メートルにまで近づいた。
前回はあまりの疲れと残雪でここで引き返した。


山頂に人がいる同じ位置からズームで見ると山頂に人がいるのがわかる。
山名板もはっきり見える。


岩場ここはロープに頼らず両手両足でよじ登る。


ピーク2463へ女峰山ひとつ手前のピーク2463に向かう。


ピーク2463。次のピークが女峰山である。


最後の上りいよいよ最後の上り。


雪の堆積ほんのわずかだが雪の堆積が見られた。


ふ~、やった!


14回目の登頂苦節4時間と34分。14回目の登頂を果たした。


女峰山はご機嫌がいい今日の女峰山はご機嫌な様子だ。
前回、4月12日は500メートル手前で追い返されたが今日は管理人を歓迎してくれた。遠方の山がよく見える。


今日の目標は帝釈山さて、今日の目標はあの帝釈山を往復することである。
距離1000メートル弱、推定時間は40分。
女峰山だけでも疲れるがあの山が視界に入るとどうしても抗えない魔力に引かれるのだ。


専女山女峰山と帝釈山のちょうど中間、専女山。
信仰の対象になっているらしく、山頂にお札が置かれている。


ここから山頂まで一気に50メートルの高さを上る。


女峰山から35分。推定が40分だったからほぼ予定通りだ。


眺めは女峰山よりもいいここからの眺めは女峰山よりもいい。
燧ヶ岳がよく見える。
その後の山並みは上越あたりであろう。


太郎山(中央)と小真名子山(左)、遠方に見えるのは白根山。


右から小真名子山、大真名子山、男体山


振り返って女峰山を見る。
両側は切り立ち名前とは裏腹の厳しい面を見せている。
帰りも長丁場なので30分ほど休んで疲れを癒した。


ガレた急傾斜さあ、登るぞ、と気合いを入れなければ足が前に進まないほどのガレた急傾斜。


女峰山には男性5名ほどが景色を楽しんでいた。


さあ、これからあの長い稜線をキスゲ平まで戻らなくてはならない。
ウンザリするほど長い。


南会津の山並み南会津の山並み


ヒメイチゲヒメイチゲ


女峰山を振り返るピーク2318まで来て女峰山を振り返ってみた。
山頂に人影は見えない。
先ほどのグループは下山を始めたのだろうか。


朝通過した水場朝通過した水場に寄ってみた。
雪解けが済んだものの流れは弱い。


水場のすぐ先の鞍部。
バイケイソウの小群落が見られる。


一里ヶ曽根に向かう一里ヶ曽根に向かって上る。


ミネザクラのつぼみ開花を待つミネザクラのつぼみ。


しばらくの間、平坦路しばらくの間、平坦路。


奥社跡へ向かうピーク2209手前から下りに転じて奥社跡へ向かう。


奥社跡に到着奥社跡に到着。
ここで10分ほど休憩し、この先に備える。


間もなく赤薙山というのに嫌らしいピークが立ちはだかっている。


オオカメノキオオカメノキ


赤薙山を通過赤薙山はさっと通過


小丸山へのなだらかな稜線を急ぐ。


小丸山小丸山


階段トップから見下ろす階段トップから700段目を見下ろす。


花を観賞しながら朝とは違って気持ちにゆとりがあるので花をゆっくり観賞しながら階段を下っていく。


ニッコウキスゲニッコウキスゲがずいぶん大きくなった。


ツツジたち手前からトウゴクミツバツツジ、ヤマツツジ、シロヤシオ


眼下に日光市内眼下に日光市内を見る。
12月ならこの時間、日が暮れて街の灯りが見える。もはやその心配はない。


ヤマツツジヤマツツジ


ベニサラサドウダンベニサラサドウダン


無事に帰ることができた歩き始めて10時間。無事に帰ることができた。



地理院地図


高低グラフ

天気がいいので栃木県民の森を散策。ここは探索の面白さが味わえる。

2018年5月20日 晴れ

今月1日、矢板市のミツモチ山へ登るのに、下調べで地図を見ていたら登山道と林道が絡み合ってとても複雑な構成になっていることがわかった。
ガイドブックを頼りに栃木県民の森キャンプ場を起点にルートを設定して歩き始めたが帰りはルートを外して地図にない道を歩いていることに気がつき、このエリアの道の複雑さに興味をそそられた。

実は2014年から宇都宮市の古賀志山を歩くようになったのは地図にない、いわゆるバリエーションルートが100以上あることがわかり、それをすべて歩き尽くそうという思いに駆られたからだ。
何処に通じているかわからない、未知なる道を進む。
そういうのってロマン(ささやかだが)があって楽しいと思いませんか?

栃木県民の森の中の道も古賀志山に通じるものがあって楽しいのではないだろうか。
少し探索でもしてみようか。

県民の森の入口部、森林展示館。
日光で言う湯元ビジターセンターのように森に住む動物や野鳥、植物が展示されていて自然がお好きな方であれば1時間は楽しめそうだ。


森林展示館に隣接する駐車場。
ここには10数台しか置けないがこの少し下方に大駐車場が完備されている。


駐車場の隅に「宮川渓谷歩道」なるものがあって、ここを起点に上流部と下流部をそれぞれ散策できる。まずは上流部から。


おぉ、これはいい。
流れは弱いが涼しげである。


風情ある木橋


流れから少し離れて歩くこともできる。


人工物をできるだけ廃した作りがいい。


案内図によるとここで渓谷歩道は終わりとなり、折り返すようになっている。
ただし道はまだ続いているので芝生広場へ向かうことにした。
といってもその場所がどの辺にあるのかさっぱりわからない。


丸太で組んだ階段を上っていくと、、、


道は杉林の中の林道に変わった。


ここで林道は二股に分かれる。
どちらが正解かは案内板がないからわからないが、なんとなく路幅の広い方へ。


トチノキの花ですな。


ミツモチ山へはいろいろなアプローチがあるようだ。
ここは育樹祭跡地へと向かう。


アスファルトの道路と出合ったが林道の方が面白そうなので直進。


鉄扉のある道を見つけたのでロックを外して侵入、いや進入すると道は二手に分かれ、真ん中に木製のテラスが。下に沢が流れていた。


その沢を危険を冒して渡る(^^)


新緑の広葉樹の中を歩く。


どちらへも行ってみたいところだが、とりあえず芝生広場へ向かうことにした。


なるほど、元畑が森に変わっていく過程が見られるというわけか。


きのこの森、昆虫の森を経て芝生広場に着いた。
子どもたちが大勢で遊んでいたりするんだろうか。


広い!
実に広い。そして歩いてみると気持ちがいい。
しかし人っ子ひとりいない。


次に昆虫の森、きのこの森と戻り、途中で体験の森に入り込んだ。


マムシグサ
黒っぽいのを仏炎包といい、その中に実際の花がある。
各地に分布しているが日光のは仏炎包が緑のものが多い。


どこをどう歩いているのかわからなくなったので地図を広げてGPSのデータから現在地を確認した(×印)。歩き始めた森林展示館に戻るには車道の方に向かっていけばいいらしい。


案内板を見つけてひと安心。


ここにも案内板が。
行き先は森林展示館とキャンプ場。
キャンプ場はミツモチ山へ登る起点にした場所だ。頭の中でその位置関係を整理しようとするがなかなかまとまらない。


森林展示館へ向かう途中に「山ノ神」があったので脇道に入ることに。


立派な剣が祀られている。
ご神体だそうだ。
足尾銅山が盛んだった頃、燃料にする木材をこの山から切り出していたことから、足尾銅山ゆかりの人が寄進したそうだ。
以上、案内板からの抜粋。


下方にいくつかの建物が見える。
どこへ来たのだろう?


見回すとたしかにゴヨウツツジ(五葉躑躅)が多い。
でももう終わっていた。


見たことのある車道と出合った。
なんと、管理人のジムニーがあるではないか。
ということは、、、


そこは歩き始めた森林展示館であった。
温室風の建物も見えたがこうしてみるとその存在はわからない。
いつか確かめてみたい。


さて、最後に宮川渓谷の下流部を歩いてみよう。
案内板を見ると三つの滝があるらしい。


始めはこの「創造の滝」


んっ、流れが、、、
滝となる段差はあるのだがね。


「反省の滝」、「五条の滝」も流れがない。
上流部には流れがあったのだが、どこかへ行ってしまった(^^)
伏流したのかも?


五条の滝まで来て戻るのもアレなので車道に上がってぶらぶら帰ることにした。
いや、実は野鳥観察の人が多く、物音を立てたり声を出すのを躊躇ったのだ。


森林展示館脇の広場で昼食とした。
暑くもなく屋外で食べるに相応しい日差しの下、快適なランチタイムだった。


テーブルとベンチがあるのはこんな場所。
陽光注ぐ初夏の気候の中、気持ちのいい散策ができた。

ツツジ満開の釈迦ヶ岳。初めから終わりまでツツジに圧倒される。

2018年5月16日(水) 晴れ

学校平(8:45)~大間々台(9:31)~八海山神社(10:30)~剣ヶ峰分岐(10:51)~釈迦ヶ岳(12:19/12:55)~剣ヶ峰(13:56)~大入道(14:52)~学校平(16:05)
※歩行距離:16.2キロ
※所要時間:7時間30分(写真撮影多数)
※累積標高:1364メートル

5月は天気が目まぐるしく変化するのが常のことだがいい天気の日を選べば雨の心配はまったくなく、一日中、快適に楽しめる。
十年来のお客さんであるWさんとは年に数回、山を歩いているが、歩く日をいつにするかは直前の予報を睨み、晴れがほぼ確実となった日にしている。
Wさんも管理人も雨の日が嫌いではないが、共通の趣味である花の写真を撮るには雨の日は都合が悪い。だいたい、カメラが防水ではないしコントラストが悪いといい写真が撮れない。素人が撮る花の写真は環境に多くの影響をうけるのである(それでなくてもピンぼけが多いのに)。

行き先はWさんからの提案で高原山(鶏頂山、釈迦ヶ岳、中岳、西平岳の総称)のうち、主峰の釈迦ヶ岳(1795メートル)に決まった。天候は安定し、雨の心配はまったくない。
高原山は日光市、那須塩原市、塩谷町にまたがり、また登山口は矢板市にあることから、一度の山行で3つの市と1つの町に足跡を残すことができる。
さらには釈迦ヶ岳山頂は日光市と塩谷町との境界線上にあって、日光市に属する山の中ではもっとも東に位置している(と思う)。
だからどうした? というなかれ!
日光市の山と言えば男体山から始まるいわゆる日光連山と白根山が有名だが、連山の東端、赤薙山の北東、直線距離で20キロも離れた日光市の山が釈迦ヶ岳なのである。
もう一度、だからどうした? ということになりそうなので先に結論を画像で示そう。

これでどうだっ!

アカヤシオアカヤシオ シロヤシオシロヤシオ
トウゴクミツバツツジトウゴクミツバツツジ ヤマツツジヤマツツジ

日光連山およびその周辺でツツジが観賞できる山はたくさんあるが、トンネルを形成するほど多くのツツジが自生している山を管理人は知らない。
とにかく呆れて声も出ないほどツツジが多いのだ。
これが日光連山から20キロ北東に位置しているという、環境差によるものではないかと思う。


登山口となる学校平釈迦ヶ岳の登山口となる学校平。
車はこの先、より釈迦ヶ岳に近い大間々台まで行くことができるがツツジが見頃の時期は大混雑する。大間々台まで行けば2.5キロの短縮になるが植物を楽しむのならここから歩き始めた方がいい。


登山開始駐車場の出入口まで戻って登山開始。


ヤマツツジの林の中を歩く小間々台まではヤマツツジの林の中を歩いて行く。
ヤマツツジはまだ咲き始まったばかりだ。


タチツボスミレタチツボスミレ


マムシグサマムシグサ


レンゲツツジ小間々台と大間々台の間はレンゲツツジの宝庫として知名度が高い。
画像はまだ固い蕾のレンゲツツジだが今月末には開花すると思う。


トウゴクミツバツツジトウゴクミツバツツジ


大間々台の駐車場大間々台の駐車場に着いた。ここまで2.5キロ。
レンゲツツジの季節にはまだ早いが満車状態。


見晴コースを行く大間々台から釈迦ヶ岳へ行くにはこのような緩やかな道を2キロほど歩く。
道は「見晴コース」と「林間コース」の2本あり、2キロ先で合流するからどちらでかまわない。今日は見晴コースを利用した。


シロヤシオシロヤシオを見つけた。
まだ蕾もあるのでこれから標高が上がるとどうなるのだろう?
咲いててくれるといいのだが。


オオカメノキオオカメノキもかなりの数、目に入った。


フデリンドウフデリンドウ


登山ポスト2本の道の合流地点。
ここから山へ入り八海山神社、剣ヶ峰を経て釈迦ヶ岳に行く。
写っている人物がWさん。健脚である。


八海山神社の山門を示す鳥居をくぐると地形はガラッと変わり、山道となる。


なかなかの傾斜


トウゴクミツバツツジ遠方から見るとアカヤシオかと思わせるような色合い。
トウゴクミツバツツジであった。


八海山神社と剣ヶ峰方向を見上げる。
目を凝らすとガレ場に神社の祠が見える。


八海山神社八海山神社
老朽化した祠は屋根と柱を残すのみ。
あと何年、この形を保てるのだろうか。


剣ヶ峰に到着剣ヶ峰に到着。
帰りは変化をつけるためここを大入道に向かうことにする。


アカヤシオおぉ、アカヤシオが残っていた。
これでヤマツツジにトウゴクミツバツツジ、シロヤシオと4種のツツジを見ることができた。


剣ヶ峰から先は緩やかなアップダウンを繰り返しながら距離を詰めていくのだが、、、


釈迦ヶ岳に近づくにつれて傾斜は厳しくなり歩く速度はぐっと落ちる。
常に管理人の先を歩くWさん。


ここで鶏頂山から延びている尾根と合流。
釈迦ヶ岳へは左へ行く。


釈迦ヶ岳の山頂樹林帯を抜け出すと視界がパッと開け、そこが釈迦ヶ岳の山頂だった。
多くの登山者で賑わっている。


お釈迦様まずはお釈迦様にご挨拶を。


中岳と西平岳山頂からの展望は抜群でほぼ360度、見渡せる。
南に見えるふたつのピークは中岳と西平岳。


下山するタイミングにちょうど山名板が空いたのでパチリと。
今日は気温が上がるとの予報だったため水は2Lのハイドレーションと氷水が入ったポットを持参した。重いザックは老いた身体には堪えるがその分、コッヘルやストーブは自宅に置いてきた。靴は軽いローカットにした。


ミネザクラ(タカネザクラ)登ってくるときは気がつかなかったが戻り始めてすぐ、ミネザクラ(タカネザクラ)を見つけた。


ギャップだらけの道が終わって歩きやすくなった。


剣ヶ峰を過ぎて下りになるとWさんの足取りが速くなった。
いつものことだが6キロ/時で飛ばすWさんに管理人はついていけず、差を開けられる。


シロヤシオのトンネル剣ヶ峰から大入道にかけてはシロヤシオの宝庫だ。
並木やトンネルになるほど数が多い。


シロヤシオ木全体が白い綿帽子に見える。


シロヤシオ下手な写真で美しさをお伝えできないのが残念。


トウゴクミツバツツジとシロヤシオ釈迦ヶ岳をバックにトウゴクミツバツツジとシロヤシオ。


トウゴクミツバツツジ今度はトウゴクミツバツツジだけで撮ってみた。


シロヤシオのトンネルシロヤシオのトンネル。


大入道(1402メートル)緩やかなアップダウンを繰り返しながら大入道(1402メートル)に到着。
三等三角点がある。


カタクリの葉カタクリの葉が目立つようになった。
見ごろは4月末あたりだろうか?


ヤマツツジはまだ蕾ここのヤマツツジはまだ蕾なのでまだしばらくは楽しめそうだ。


岩伝いに渡渉ここは岩伝いに渡渉する。
帰宅して国土地理院地図を見るとこの流れは桜沢で、下流の「雷ていノ滝」まで続いている。


涸沢を渡渉涸沢を渡渉
地図には沢記号になっているので大雨の際には流れるのかもしれない。


ギンリョウソウギンリョウソウがお辞儀でお出迎え


キャンプ場の跡地国土地理院の地図には表記がないがここはキャンプ場の跡地だそうだ。


小間々台のヤマツツジ小間々台のヤマツツジ。


エゾノコリンゴズミ?
いや、少し違うな。
葉っぱも花もズミそのものだがズミ特有の赤い蕾ではない。蕾も白いのだ。
もう間もなくゴールだというのに課題を抱えてしまった。帰ったら調べなくては。

帰宅して調べたところ、エゾノコリンゴの可能性が大きい。


水はたくさん飲んだつもりだが、昨夜のアルコールと16キロもの歩きで身体は大量の水分を欲している。
いつもなら下山したらすぐ車に乗り込んで帰るところだが余りにも激しい喉の渇きに、ハイドレーションパックに入れた残りの水を飲み干し、それだけでは足らず氷を詰めたポットの中の十分に冷たい水で、ポーションタイプのコーヒーを作って飲む。それでようやく人心地がついた。


栃木県県民の森からツツジ咲くミツモチ山へ

2018年5月1日(火) 晴れ

県民の森キャンプ場(6:50)~第一展望台(7:26)~第二展望台(7:56)~ミツモチ山(8:53)~見晴ピーク(9:10)~休憩地で昼食(9:24)~分岐(9:49)~軽車道出合い(10:41)~トチノキ園(10:51)~キャンプ場(11:08)~キャンプ場内散策
※距離:9.8キロメートル(散策は含まず)
※時間:4時間18分(同)

大型連休まっただなかとはいえ、暦では平日だし、宣伝もしない我がペンションに宿泊客はいない。3日と4日はちょっと忙しくなるのでその前にお務めでもしようと考え、昨年訪れたことがある管理人向きの緩やかな歩きが楽しめるミツモチ山に行くことにした。

昨年は6月になってようやく近場の山にいけるようになり、レンゲツツジの群落で名高い大間々(栃木県矢板市)へ出かけた。しかしそれだけだと観光になってしまうので大間々からもっとも近いミツモチ山に登った次第だ。
ところがだ、、、、登るつもりできたのに実際には下って下ってようやくミツモチ山の山頂に立つという、実に貴重な経験をした。そのときの様子→ちら
だから次は、上りながら山頂に立ってみたい(笑)という思いが今回の山行に結びついたわけだ。

地理院地図を見るとミツモチ山へ上るルートはミツモチ山の南からしか実現しないようだ。
そこで随想社「栃木の山150」の大ざっぱな説明文を参考にルートを組んでみた。
ところがこのエリアは登山道(黒い点線)と軽車道(黒い細線/幅3メートル未満の道路)とが入り交じってとても複雑だ。
マーカー(青い線)でなぞってみると登山道だけではミツモチ山へは行けなくて、軽車道も歩くらしい。
軽車道→工事用林道→大小の砂利とわだち→歩きにくい→石につまずく→顔から転倒→顔面血だらけ、という情報が管理人の頭にインプットされているため、できることなら軽車道=林道は歩きたくないのだが。
※縦と横の線は緯度経度線、赤の斜線は磁北線でこれらはカシミール3Dのオプション設定で描いたもの。


スタートは県民の森キャンプ場にした。


駐車場内にミツモチ山へ導く道標があるので車道を進んでいく。


車道を数分歩くと右にミツモチ山の登山口があったので丸太を組んだ階段を登ると、、


林間に入った。
なかなか快適そうである。

登山道に入ったところなのでまずは全体の地形を地図で確認しておこう。
と、いつもなら現在地や次の目標、目的地などを地図と照合しながら歩くのが管理人の登山スタイルなのだがどうしたわけか地図を入れたサコッシュを身につけていないことに気がついた。
今なら車に戻るのも遅くはない、取りに行こう。そうしないとこれから先が不安だ。

数メートル戻ったところで、なんかおかしいなとふと思う。
そうだ、サコッシュは自室のフックにかけてあるのをそのままにして、ザックひとつ持って車に乗り込んだのを思い出した。サコッシュには地図のほかにコンパスや行動食、筆記具をセットにしてある。それらすべてを忘れてきたのだ。

このところ充電していないカメラを持ってきたり、手首に目をやっても時計をしていなかったりドアをロックしないで車から離れたり、眼鏡をかけないまま歩き始めたりと管理人の身に尋常ならざる事態が起こっている。いったい、なにがそうさせているのか、不可解である。
あぁ、もしかするとあれなのかなぁ、原因は。
そのうちザックも持たず、サンダルのまま山を彷徨う姿が現実のものになるのかと思うと、愕然とする管理人なのである。


山を歩くのに地図がなくてはどうしようもない。
そこで今日はスマホの地図アプリ「Geographica」を起動して紙の地図の代わりとした。地理院地図でいう1/25000と1/12500が表示できるので不自由はない。
管理人、この手のアプリは好きで他にYamaNaviやYAMAP、山レコ地図なども使ったことがある。しかし、地図機能の使いやすさはGeographicaが圧倒している。紙地図の代用として十分なのである。
紙地図と異なるのは陽があたる場所だと視認性が悪いことだ。それと紙一枚と異なり、それなりの重さがあるし手から滑り落ちてスマホを壊してしまう心配がある。スマホのスリープから復帰するのにも数秒かかる。
もっとも、それらはGeographicaに限ったことではなく、スマホ用の地図アプリすべてに言えることなのでどのような場面で利用するかで十分な性能を発揮するというものだ。
管理人は紙地図とともにGARMIN社のGPSとHOLUX社のGPSロガーを携行しているが、用途はGPSに表示される緯度経度を紙地図に投影して現在地を知ることにある。そのため紙地図がなくてはお手上げである。その点、Geographicaはスマホの5インチ画面に地理院地図と現在地が表示されるので心強い。高価なGARMINよりも使い勝手はいい。
※Geographicaについて詳しく書いたブログがあるのでご覧ください→こちら
※Geographica作者による詳しい説明→こちら


事前の調べではコース上にふたつの展望台があり、見晴らしがいいそうだ。
道はここで分岐するが第一展望台へはどちらの道でも行けることになっている。
だたし直進路は現在、通行できないらしく、左へ迂回する。


ツクバキンモンソウだと思う。古賀志山山域で見るのは葉脈の色が紫なのでそこが異なるが、、、


道はかなり細かくジグザグにつけられている。
その理由はこの傾斜にありそうだ。推定20度くらいあるので直登は厳しい。道は画像の右から来てわずかに上りながら左へ向かっている。数十メートル進むと今度は右に鋭角に曲がって同じように緩やかに上っていく。それを繰り返しながら脚に負担がかからないように山頂へ導いてくれるのである。
ここは栃木県営の園地なので歩きやすい設計にしているのであろう。


歩いているとカタクリが目につく。
道の両側にも斜面にも、とにかく多い。
来年はカタクリが咲く4月半ばに来てみたい。
いや、ちょっと待てよ。カタクリは花が終わると花柄の先に大きな実が成るはずだ。それらしきものは見あたらない。それに葉はずいぶん若い。
ということは花はこれからか? しかし、時期的にいってそんなはずはないよな。近々もう一度、見に来なくてはならないかもね。


鮮やかな新緑を背景にヤマツツジの朱色が美しい。


標高800メートル付近ではヤマツツジの他にトウゴクミツバツツジが見られた。ほぼ終わりかけているが標高が上がればトウゴクミツバツツジが期待できそうだ。


木製の構造物が現れた。
第一展望台でしょう。


展望台の上に立つとなるほど好展望である。
矢板市や塩谷町が見渡せる。標高は860メートル。


第一展望台のすぐ脇に、第二展望台そしてミツモチ山へ導く道標があり迷うことがない。
ではこれからあの新緑の中へ。


このように道標があちこちにあるのがいい。


あっ、シロヤシオだ。
ここは標高920メートル付近、期待通りである。


アカヤシオは終わっているようだが今日はこのシロヤシオと出会えただけでも幸せだ。


ここまで上がってくるとヤマツツジはまだ蕾。


おぉ、すごい!
盛りのトウゴクミツバツツジにヤマツツジ、その向こうにはシロヤシオ。


トウゴクミツバツツジをアップで。


次はヤマツツジ


圧巻はなんといってもこのシロヤシオ。


きれいだ!
アカヤシオとともにツツジ界の女王と称せられるシロヤシオ様なのである。


振り返ってもう一度、眺める。


第二展望台に到着した。
造りは第一展望台よりもしっかりしている。1階と2階という2層構造になっている。
ここからはどんな景色が見られるのだろうか?


ありゃ~、老朽化していて上ってはいけないらしい。
見ると20センチはあろうかという支柱が腐っている。そればかりか、あちこち朽ちて痛んでいる。


第二展望台から先は地図にある軽車道になっていて、まずは送電線の下をくぐる。


軽車道はまだ続いているが登山道は軽車道のカーブ部分をショートカットするようについている。


ここもショートカット。
初めはショートカットがいくつあるかを数えていたのだが、あまりの数の多さに諦めた。
ちなみに直進しているのが軽車道=林道で、いくつものカーブを描きながら緩やかに上がっている。登山道は軽車道を歩いたり軽車道をショートカットしながら山頂へと向かっている。
軽車道は当初、心配していたように歩きづらいことはない。快適に歩ける。


スミレの中ではごく一般的なタチツボスミレ。


リンドウ


山頂直下の休憩地に出た。
昨年はたしか、この向こうからやって来たはずだ。
ここまでの間、軽車道をずいぶん歩いたがつまずくほどの砂利道ではなく、車のわだちもなくとても歩きやすかった。


「見晴ピーク100M」と書かれた木の柱がある。
昨年はパスしたので今日は後ほど行ってみたい。


ミツモチ山山頂の展望台。


この上に立ち景色を見ながら10分ほど過ごす。


もやがかかってクリヤとは言えないが好展望。
休憩していると中高年の夫婦と出合い、ご婦人から、八海山にいきたいのだがどうすればいいのかと尋ねられた。
ここから八海山へは釈迦ヶ岳登山の起点となる大間々の近くまで戻って西へ向かうのが一般的なのだが、そうしなくても行けるコースがあるはずだとご婦人は主張する。
う~ん、紙地図の代わりにGeographicaで見てもご婦人主張のコースは見あたらない。もしも地図にあるコース外を歩くとすれば八海山に向かって急峻な沢を遡行しなくてはならないと読める。やはり大間々の近くまで戻ってからでないと八海山へは行けないはずだ。
ご婦人からの主張は二度あったがおそらく思い込みに違いない。管理人はそれ以上、なにも言わなかった。


展望台で休憩の後、先ほどの見晴ピークへ行ってみた。
木の柱があって「ミツモチ山頂」となっているがここの標高は1230メートルなので地図にある山頂、1248メートルとは違う。


ここからの眺めもいい。


休憩地まで戻るとさっきは気がつかなかったがアカヤシオ発見。
この木も終わりかけている。


朝食は5時前だったので腹が減っている。
まだ9時台だが早めの昼食と行こう。


長めの休憩をとった後、下山することにした。
それにしてもまだ10時前だ。
他の山だとこの時間は大汗をかきながらせっせと登っている頃だ。
こんな時間に下山してしまっていいのだろうか(笑)


先ほどのリンドウは花弁が欠けていたのでもう少しまともな写真を撮りたいと思って探したところ、3輪のが見つかった。


ここで下山路が分岐することを上って来るときに確かめてあった。
事前の計画では帰りは異なる道を歩くつもりだったので、ここは右へ進む。


あまり利用されていないのか道は荒れている。
が、苦になるほどではない。
見上げるとブナの新緑の間を日差しが通過している。


トウゴクミツバツツジ


ブナの新緑


アブラツツジ


やがて広大な桧の林に入った。
踏跡はあるのだがコースに指定されるほど明確ではない。
事前の計画だとこの辺りは軽車道を歩くことになっている。どこで間違えたのかはわからない。


ナガバノタチツボスミレ


やがて軽車道に合流。
ここからはトチノキ園→緑の広場を経由してスタート地点のキャンプ場に戻ることになっているので、左へ折れることにする。


ここにもミツモチ山への登山道がある。
往路にとった登山道の西のコースだ。


ミツモチ山入口の反対側はトチノキ園


名前の通り、トチノキが多く生育しているエリアだ。


いやぁ、これだけ同じ種の木が集まると凄いものだ。
ちなみにトチノキは栃木県の県木に指定されている。


道はキャンプ場に向かって南下していくが整備されていてとても歩きやすい。


キャンプ場の前を通る車道と合流。ここも左へ。


往路で使ったミツモチ山登山口の前を通過。
とりあえずこれで今日の行動は終わり。


時間は十分すぎるほどあるのでキャンプ場の中を散策してみた。
画像のコテージの他に高床式常設テントサイト、持ち込みテントサイトもある。
静かな林間にテントを設営して過ごすのもいいなぁと思いきや、爆音が近づいてきた。車が少ないのをいいことに、バイクが猛スピードで走り抜けていった。


帰りに桧の林間に入り込んだがその他は一応、計画通り。
このエリアは那須に行く途中にあるので当然ながら那須よりも移動時間が短い。奥日光・湯元に行くよりは少し時間がかかるがそれを十二分に補うほどの魅力を持つことが、今回の山行で理解できた。ミツモチ山は1248メートルなので決して高いとは言えない。だが山頂へ行くまでの展望がとてもいい。道も整備が行き届いていて歩きやすい。両側から木の枝がせり出しているようなことがないので見通しが良く、開放感たっぷりである。

管理人のように年とって山を厳しいと感じるようになると、今日のように10キロ前後歩けてしかも疲れない山は大歓迎。他にもルートが数本あるようなので、女峰山や古賀志山を登る合間の息抜きとして楽しめそうだ。

今年初登の女峰山は積雪多く目前で撤退。次回は5月に。

2018年4月12日(木)

我が母なる山、女峰山は、ときに優しく管理人を迎えてくれ、ときに厳しく管理人を拒絶する、日光では希有な山である。
歳を重ねて体力が衰え、もはやこの山に登る資格など失せたかも知れない管理人がこの山に惹かれるのは、その厳しさなのである。
距離往復16キロ、高低差1140メートル、累積標高1800メートルというのは日光の他の山を圧倒する。女峰山の片道が他の山の往復に相当するわけだ。

この山にあと何年、何回登れるかわからないが、この山に登れるのであれば他の山は問題なく登れるであろう。いわば管理人の体力を測定するには絶好の山なのである。
体調が悪くても登れる山は数多くあるが、女峰山はよほど好調なときでないと困難である。そのとき、女峰山ははっきりと管理人を拒絶する。管理人に万一のことが起こらないようにとの慈悲であろう。

極端に雪が少なかった一昨年は4月6日に登っている。
昨年は5月8日だった。昨年も雪の少ない年であった。
そして今年、雪は少なくはない。例年通り雪深いとまではいかないまでもそこそこの量は降った。
したがって昨年、一昨年より状況は厳しいはずだ。
他の山はどうであれ毎年、女峰山は欠かさない。いずれ登らなくてはならないのなら時期は早いほうがいい。これまで見たこともない顔を拝むためにも。

2017年5月8日の様子→こちら
2016年4月6日の様子→こちら

いい青空が広がっている。
先月7日に今シーズン最後のスノーシューツアーを終え、ここを訪れるのはほぼひと月ぶりだが、すっかり春の様相に変わっている。
目を凝らすとまだ数センチだがニッコウキスゲやカタクリの若芽があちこちに見える。


天空回廊から振り返ると春霞の向こうに高原山(鶏頂山、釈迦ヶ岳、中岳、西平岳の総称)が薄ぼんやり見える。まるで墨絵のよう。
歩き始めてわずか10分でこのような素晴らしい景色と出会えるのが霧降高原ルートのいいところ。奥日光の山だとこうはいかない。


階段の700段目。
天空回廊はここから傾斜が厳しくなる。
ここから先は100段ごとにインターバルを入れて今日の長丁場に備えなくてはならない。
向こうに見える山はスノーシューツアーでよく利用する丸山(1689メートル)。ツツジの宝庫でもある。


標高1582メートルの天空回廊の最上段に着いた。
所要時間35分。


小丸山に着いたときはこれから向かう先は霧で真っ白。
天気予報によれば今日はほぼ晴れとなっていたが山岳の天気はこれで普通というもの。


ここでチェーンスパイクを装着。
間もなく雪が現れるだろうしそれまで泥濘を歩かなくてはならない。


天気が良ければ正面に赤薙山が見えるはずなのだが、、、


焼石金剛
所要時間は1時間20分。


これから赤薙山直下のヤセ尾根を通過。
雪が溶けた今はただの尾根だが雪が厚く積もると雪庇ができて怖い尾根に変身する。


陽が差さない樹林帯には雪がたっぷり。


2時間弱で山頂に着いた。
一応、計画していた時間である。


鳥居の奥に女峰山と男体山がよく見える場所がある。


男体山


女峰山は赤薙山からピークで5つ目である。えらく長い。
まずはピーク2203の奥社跡を目指すがその前に立ちはだかるのがこのピーク2070である。尾根は極端に細くまた、岩が多い。


ピーク2070で奥社跡が見えてくる。
ここからの標高差130メートル。かなり厳しい。


ガレた場所にトラロープがかかっているがよく見ると切断されている。
この先(画像手前側)あと3メートルほどの長さがあって立木に縛ってある。そのちょうど、中間部分が切断しているのだが、切断は2箇所にわたっていて20センチほどの破片が落ちている。
トラロープはまだ新しく雪の重みで切断したとは思えないほどの見事な切り口である。なにがあったのだろう?
これ以上は邪推になるのでやめておこう。


部分的にこのような歩きやすい平坦路がある。


赤薙神社奥社跡に到着。
雪が積もった不安定な足場だったためかここまで3時間15分かかった。昨年5月はここへ来るまで雪がなかったので2時間50分。途中の休憩時間もほぼ同じなので25分も余計にかかったわけだ。


昨年5月の様子。
雪の量がまったく違う。


7月に咲くシャクナゲ。
今からたっぷりと栄養を蓄えきれいな花を咲かせてほしい。


奥社跡の次はピーク2209へ向かう。
登山道が細いため雪が積もると夏道の見当がつかず、辿るのが大変。


木々の間から見えるピーク2209。
ただし、夏道はピークへではなくやや西へ向かっていて尾根と交わる。


方向はほぼ北だが赤布や赤黄のプレートにしたがって歩けば問題ない。


ピーク2209の尾根に乗る。無雪期であればこれから一里ヶ曽根まで快適な稜線歩きとなる。


ヤハズを通過。


無雪期であれば快適な稜線歩きが楽しめるのだが、この時期は雪の不規則な堆積によって身体が安定しない。


夏道は幅1メートルくらいと狭く、両側からシャクナゲがせり出している。
雪が積もるとシャクナゲは重みで寝て雪に埋もれる。それを知らずに歩くとどうしても犠牲になってしまう。申し訳ない。


あの真っ白な山並みは新潟の山でしょう。
その手前は栃木県と群馬県の県境にある山でしょう、きっと。


ピーク2295の一里ヶ曽根。
今日のように雪が多い状況でここまで来れたのは上出来と言える。
ここで女峰山までの時間計算をした。
これまでの経験だと無雪期で1時間半、少雪で2時間だから今日の雪だとあと2時間半から3時間かかるはずだ。
山頂へは13時半から14時ころの到着になりそうだ。したがって、下山は日没になる。
夜道を歩くのは差し支えないが、ここから山頂を往復すれば2時間半から3時間プラスされる。身体が保つかどうかが最大の問題だ。
昨年から10キロくらいの距離で疲れを感じるようになってきた。足が重く、下山すると緊張から解放され疲れがどっと出る。認めたくはないのだが加齢の影響もあるのであろう。
それを考えると今日のコンディションで是が非でも女峰山の山頂に立つ必然性はない。雪が減ってもっと歩きやすくなってからでもいいではないか。そう自分に言い聞かせ、ある時間になったらその場で引き返そうと決めた。
その時刻は12時半だ。


10分ほどの休憩をとったのち、次のピーク2318へと向かった。
雪の堆積したガレ場を50メートルほど下り、次に急斜面を70メートル上らなくてはならない。


ピーク2318との鞍部に水場がある。
無雪期ならきれいな沢水が流れていて喉を潤すことができる。
しかしこの雪だと沢は埋もれていて水は確保できそうにない。


道はピーク2318で南へ転じ、正面に女峰山への美しい稜線が広がる。
ここから見る女峰山は右端の小さなピークで目を凝らすと山名板が見える(画像はズーム)。


同じ場所から思いきりズームで撮ると山名板が見える。
しかしまだ遠い。


地図にある崖記号のすぐ脇。
歩きにくい嫌らしい部分である。


おぉ、燧ヶ岳だ!
ものすごい雪の量。
昨年6月末に苦労して登ったがその記憶がよみがえる。
今年はいつになったら登れるのだろう。


時計は12時半を回った。
女峰山まで残すところ500メートルとわずかである。肉眼でも山頂がはっきり見える。
あと30~40分も歩けば山頂に立てる。往復1時間強の仕事だ。
力を振り絞って山頂までいけないことはない。
しかし今日は状況がこれまでとかなり違っている。
すでに疲れているだ。
山頂を踏んで再びここまで戻ってくるころには体力を使い果たしてしまうだろう。
帰りの行程も易しくはない。体力の蓄えがなくては下山できなくなる。
悪条件の中、ここまで来ることができただけで十分満足すべきだ。ここで引き返そう。


幅30センチしかない怖い部分。左は切れ落ちている。
この先、急なガレ場を下らなくてはならない。


歩きやすい稜線に乗った。


気温の上昇で雪が緩んだのか、踏み抜く頻度が多くなってきた。
バランスを崩してから体制を整えるのにかなり体力を使う。


ピーク2318からの下りはこれで終わり間もなく水場のある鞍部に着くはず。


水場を指す標識
この時期の水場がどうなっているか、読者にご覧いただくために覗いてみることにしよう。


ここに細い沢が流れていて水を補給できるがこの時期はご覧の通りだ。
雪がなくなって沢が露出するには5月いっぱいかかるであろう。
もう少し下り地面が露出した場所で10分ほど休憩し菓子パンをかじる。


ガレ場を上って一里ヶ曽根。


雪が地面に吸収されて1メートルほどの空洞になっている。
ここで見ると積雪はまだ1メートルくらいある。


ピーク2209の手前、木々の間から奥社跡が見える。


一里ヶ曽根からピーク2209へかけての稜線にはシャクナゲが多く、開花する7月はまるで日本庭園の中を歩いているかのよう。


「ヤハズ」のナナカマド。


日光市栗山の黒部ダムと青柳大橋。
今日の行程が厳しかっただけに下界を俯瞰すると気持ちが和む。


ピーク2209と奥社跡への鞍部を通過。


鞍部から50メートル登り返して奥社跡に到着。
疲れが激しい。ここで10分ほど休憩をとった。
粉末のスープをお湯で溶かして飲み行動食を食べたが疲労の回復には至らない。
この先、赤薙山までギャップをなんどもクリアしなくてはならないため、不安定なアイゼンは外してチェーンスパイクに履き替えた。


目の前にピーク2070。
管理人、これをニセ赤薙山と称している。
女峰山からの帰り、重い足を引きずるようにして赤薙山まで来ればもう安心なのだが、その前に出現するのがこの山である。
早く赤薙山にたどり着きたいと気が急いているいるところへ出現するため、赤薙山はまだ先かと気落ちするのだ。これが赤薙山であったならどれほど楽かと思う。


赤薙山を通過。


ヤセ尾根に向けての笹原を下っていく。


ヤセ尾根から小丸山までの稜線を俯瞰する。


う~ん、いい眺め。疲れが吹き飛ぶ、、、ということはない。


焼石金剛は休まず通過。


ガレ場は浮き石に気をつけながら歩く。


やっとの思いで小丸山まで下ってきた。
この先は階段なのでここでチェーンスパイクを外す。


ここから標高差230メートルを一気に下らなくてはならない。
足がもつれて階段を転げ落ちるなどということがないよう慎重に。手摺りをしっかり握ることも忘れなかった。


カタクリの若芽だ。


これはニッコウキスゲの若芽。


歩き始めて11時間強かかって下山。
張り詰めていた緊張が解け、ここから50メートル先の車までふらつきながら歩いて行った。


ゴンドラ運行終了の那須連峰・三本槍岳への再訪は完全徒歩で。

2018年3月27日(火)

県道駐車地(9:03)~この間、尾根の肩を歩く~P1462(10:37)~1714(12:03)~清水平分岐(13:11)~三本槍岳(13:53/14:20)~清水平分岐(14:41)~1714(15:18)~P1462(16:07)~この間、尾根を下る~県道駐車地(16:50)
※上り4時間50分(2時間35分)、下り2時間30分(1時間19分)
※距離:12.6キロメートル(9.3キロメートル)
※カッコ内は前回ゴンドラ利用時


那須の山々はどれも荒々しくてなおかつ、雄大で、管理人の好みにぴったりである。
昨年だけで4度しかも6月から歩き始めて4度なので密度が濃いといえる。
冬の那須連峰もいいのではないかと今年は1月に茶臼岳に登っている。いずれも期待に違わず、管理人を満足させてくれた。
であれば次に目指すのは茶臼岳のすぐ隣の朝日岳ということになるが、そこへ行くには剣ヶ峰という難所をクリアしなくてはならず、管理人には敷居が高い。→こちらで想像ください。
ところが驚いたことに朝日岳よりもさらに北に位置する、那須連峰最高峰の三本槍岳へは管理人の技術、体力でも行けるらしいという大発見をした。といっても某情報サイトのおかげであるが(^^)

管理人、2年前に福島県の山に目覚め、登り始めた。
地理的な問題もあってまだ栃木県境および県境に近い福島の山しか登っていないが、見聞を広げるためにも山の情報をもっと知りたいと考えて、福島県の山の情報交換を目的とするフェイスブックのメンバーとなった。800名を超えるメンバーからの情報は多彩で、嫌でも管理人の夢を膨らませてくれる。あるときMt.ジーンズ那須スキー場のゴンドラを利用して三本槍岳に登ったという投稿があった。
ほう、なるほど、へぇ、それはそれはと訳のわからない言葉が口をついて出、さっそく地図を広げると同時に、スキー場のウエブサイトにアクセスしてゴンドラの情報を収集することにした。
その上で念には念を入れ、現地へ飛んである心配事についてスキー場のスタッフに質問したのだ。
それはゴンドラの運行時間についてであった。
管理人はとにかく足が遅いのだ。普通の体力の人の2割から3割、余分にかかる。
要因はいろいろあるが、時間がかかるようになったのは山が本当に楽しめるようになったここ数年のことである。歩みが遅いのではなく、立ち止まって景色を眺めたり地図で山座同定したり、写真を撮ったりするのが管理人の山歩きのスタイルである。花の季節になると写真を撮るために立ち止まる回数がさらに増す。
時間を気にしながら歩かなくてはならないとこれら管理人の楽しみが奪われる。
そこでズバリ、もしもゴンドラの終了時間に間に合わなかったらどうなるのか、これがスキー場のスタッフにぶつけた質問である。
はたしてそれにたいする答は、、、こちらをご覧ください。

時間に追われることなくマイペースで三本槍岳を往復するにはゴンドラを利用しないのがベスト、それが結論であった。
そのためには下調べは欠かせない。
前提はスキー場に迷惑をかけないよう管理地内には立ち入らないようなルート設定をすることである。
地図を子細に眺めると中の大倉尾根に乗るまでに、2本の尾根があることがわかる。スキー場に近い尾根と遠い尾根である。
そこでその2本の尾根を探しに現地に行ったのが先月の12日と28日である。その上で尾根の入口近くに駐車スペースがないかどうかも下調べの対象とした。
幸いなことに2本の尾根ともにすぐ近くに2・3台と狭いながら駐車スペースがあった。厳冬期はここを雪の堆積場にするのであろう。しかし3月ともなれば車が邪魔になることはないだろう。
管理人が選んだ尾根はスキー場から遠い方だ。福島県境まで270メートルしかない。ここならスキー場の管理地内から外れるはずだ。

実践の前にもうひとつ、調べておかなくてはならないことがある。
三本槍岳への一般ルートとして使われる、中の大倉尾根の状況である。
ゴンドラを使わずに歩き始めたとして、中の大倉尾根が厳しくて三本槍岳にたどり着けなかったら本末転倒である。
まずは三本槍岳に立つことを目標に、ゴンドラを利用して歩いてみよう。
そう考えて今月14日、管理人が経営するペンションの古い常連さんを誘い、Mt.ジーンズ那須スキー場のゴンドラを利用して登ってみた。→そのときの様子

メインルートで感触をつかみ、それに地図で把握した尾根の状況を加味して計画を立ててみた。それを実践したのが今日なのである。

ゴンドラを使わないルート中の大倉尾根へ向かうにはピーク1462と県道290号線を結ぶ尾根を利用する。
ここを入口とすることは過去2回の下見で決めてあった。
しかしその尾根に乗るには道路に敷設されている高さ5メートルほどの擁壁を乗り越えなくてはならず、それは無理だ。
下見の際に観察したところ、擁壁は5メートルの高さがずっと続いているのではなく、円を描いて両側が地面と同じ高さになる。画像がその位置である。


今日もチェーンスパイクで道具はチェーンスパイクにした。
ただし、昨日あたりから4月並の気温になるとのことなので雪が緩んで足が潜ってしまうようになることも想定し、スノーシューをザックにくくりつけて歩き始めた。
なお、前回14日はスキー場のゴンドラで直接、中の大倉尾根まで行って歩き始めたわけだが、その際も足回りは同じ、チェーンスパイクとスノーシューであった。つまり、地形図から判断してアイゼンは必要ないのだ。
この場所から中の大倉尾根までのルートは傾斜が10度くらいなので中の大倉尾根よりも緩い。


歩きやすいいいルートだ尾根に乗るにはまず車道から歩き始めて限りなく西に近い北すなわち、西西西西北(こんな呼び名、実際にはありませんからね。念のため※)に向かって進んでいく。
すると1500メートルほどで尾根に乗ることができる。
林は笹が隠れているためか歩きやすい。
※32方位での呼び名だと「西微北」に相当するようだ。


尾根を見上げる進行右の斜面、尾根を見上げる。
当初の予定では早いところ尾根に乗って中の大倉尾根に向かおうと思っていた。普通、尾根の方が安全だし見通しもいいのでより確実に目標に向かって進めるからだ。
ところが、尾根に乗るにはこの傾斜を直登しなくてはならない。傾斜は30度くらいある。
それに尾根に沿ったいま管理人が歩いているところは尾根と並行した緩やかな斜面だ。いずれ尾根と交わるならばこのまま歩いていった方が無駄な労力を使わずにすむ。
尾根は帰りに歩いてみよう。


尾根と合流。広い。尾根と並行した林を進んで行くとここで尾根と合流した。
リボンが付いていることからこの尾根、やはり管理人の予想通り、中の大倉尾根に行くために使われているようだ。


素晴らしい尾根とても広々していて素晴らしい尾根だ。
来てよかった!


間もなく中の大倉尾根広い尾根はずっと続いている。


ピーク1462にある展望台おっ、これはピーク1462にある展望台ではないか。
無事に中の大倉尾根と合流したわけだ。


暑くて下着1枚歩き始めて1時間半、これは計算通りであった。
どんな計算か?
事前に地図を使って計測したところ、県道からここまで距離が2.3キロと出た。
管理人、山の平坦路で時速3キロ(強度Ⅰ)、ごく緩い傾斜で時速2キロ(同Ⅱ)、それよりきつい傾斜だと時速1.5キロ(同Ⅲ)、急な傾斜だと時速1キロ(同Ⅳ)という速度で歩けば疲労せずに長時間歩けるというのを経験則にしている。
地形図を見て、10度くらいの傾斜だと強度Ⅲになるので時速1.5キロで距離2.3キロを歩いた結果が1時間半というわけだ。

それにしても暑いぞ。
気温が上がることは予報で知っていたので軽装で来たがすでにアウターを脱ぎ、中間着を脱ぎ、今はアンダーのみで歩いている。


茶臼岳と朝日岳中の大倉尾根に乗ると展望はさらに良くなって茶臼岳や朝日岳がすぐ近くに迫ってくる。


スノーシューに履き替えた気温は20度に達した。
雪が緩んでチェーンスパイクが潜る。
ここでスノーシューに履き替えてみた。多少でも足の負担を減らせればいいと思う。


標高1714標高1714を含む斜面が見えてきた。
三本槍岳はあそこの最上部(画像右のピーク)に隠れてまだ見えない。


左から茶臼岳、鬼面山、朝日岳、ピーク1900、1856いい眺めだ。
左から茶臼岳、鬼面山、朝日岳、ピーク1900、1856


シャクナゲのつぼみシャクナゲのつぼみ。
アズマだろうかそれともハクサンだろうか?


前岳と赤面山が望める中の大倉尾根の少し北に前岳と赤面山が望める。これもきれいな稜線だ。いつか歩いてみたい。


朝日岳がよく見える左には朝日岳がよく見える。


この辺で尾根の5メートルくらい下を歩くようになる。右側は斜面になっている。


ちょっと怖い斜面進行右に長い斜面が広がっている。
傾斜は急ではないのだがこのルートでもっとも緊張する部分である。


ガレ場に差しかかるガレ場に差しかかる。
ここまでスノーシューを着けてきたが、ここで再びチェーンスパイクにつけ替えた。


前岳への分岐を少し過ぎると特徴的な大きな岩が見えてくる。
この上り斜面もあの岩で終わってその後、距離は短いが下りに転じる。


特徴的な形の旭岳右に目をやると特徴的な形の旭岳が見える。


旭岳をズームで旭岳をズームでとらえる。
実に魅力的な山のように見えるが地図には登山道が描かれていない。研究の余地あり。


ルートは平坦に近い下りとでも言っていいだろうか、大展望を楽しみながら三本槍岳へ向かっていく。


そうそう、山頂手前はこんな感じだった。


三本槍岳に登頂ふ~、長かった~。
4時間50分かかって登頂した。
前回14日は中の大倉尾根に乗ってからここまで2時間35分だった。今日は中の大倉尾根に乗ってからも3時間10分かかっている。
これすべて雪質が軟化して歩きにくくなったためである(ということにしておこう)。


快晴微風という実に穏やかな中、管理人の他に人はいない。独り占めである。
ゴンドラの冬季運行が25日で終わり、中の大倉尾根に乗る手段が途絶えたのがその理由であろう。ゴンドラの距離と標高差を歩くという苦労はあったが、その甲斐はあったというものだ。


この景色にしばしうっとりする管理人である。


旭岳


大峠山、流石山、三倉山の見事な稜線。
三座同定を楽しみたい方はこちらで。


遅い昼食遅い昼食となったが途中で行動食を食べているから二度目ということになる。
実はこの他にコンビニのパンが2袋、ザックに入っているのだが24日あたりから風邪気味で、身体はだるいわ食欲はないわ、鼻が詰まって息苦しいわで体調最悪、食欲不振なのである。無理して胃に押し込んでいるというほうが相応しい。


山頂には30分いただろうか。
この時期、もう日没を心配する必要はないとはいえ、昼食が14時過ぎというのはいただけない。眺めを楽しみながら下山することにした。


ときどき振り返っては眺めを惜しむ。


県道に出る尾根に乗った中の大倉尾根が終わって県道に出る尾根に乗った。
帰路は県道に出るまでずっと尾根を歩いてみるつもりだ。


尾根は県道に近くなるにつれて細くなり、木々が多くなってきた。


藪とは言えないまでも木々を避けながら歩く必要に迫られた。


尾根の末端。車道がすぐ目の前尾根の末端まで来ると県道に向かって切れ落ちていて、木につかまりながら慎重に下る必要があった。


県道との段差、1メートルほどまで下り、手にしたポールを道路についてエイヤッと飛び降りた。


常連さんの要望で赤薙山へ雪山登山。この冬、初めてアイゼンを使った。

2018年3月23日(金) 雪質悪い、天候目まぐるしく変化

レストハウス(9:00)~小丸山(10:00)~焼石金剛(11:26)~赤薙山(12:45/13:30)~焼石金剛(14:15)~小丸山(14:53)~レストハウス(15:38)
※歩行:6.6キロメートル

21日、春分の日に降った雪は市街地で10センチ、山沿いで20センチほどの積雪となったが、これを”季節外れの雪”とは日光ではいわない。
ウグイスの声を聞く4月半ばになっても雪が降ることがあるくらいで、それほど珍しいことではないのである。
したがって3月になったからといってスタッドレスタイヤを夏タイヤに替えるようなあわてん坊は日光にはいない(はず)。
ちなみに管理人は宿泊客の送迎に車を使っていることから、万一の降雪に備えて夏タイヤに替えるのは、もう絶対に雪が降ることはないというゴールデンウィーク明けになってからだ。夏タイヤを半年、冬タイヤも半年というローテーションである。

タイヤはまだ冬用のままだが、管理人の商売道具であるスノーシューは7日に最後のお務めを終えて納戸にしまった。桜の便りが届くこの時期、フィールドに雪はあってもスノーシューで山を歩きたいという奇特な人などいないことを過去の経験でわかっているからだ。
この時期、仮にスノーシューのガイドを依頼されてもフィールドの状況を詳しく説明してアイゼンかチェーンスパイクで歩くことを承知してもらっている。

クリーンハイキング中のTさん今日の依頼主は宇都宮市のTさんである。
Tさんは今から3年前、管理人が主催する「クリーンハイキング」に参加してくれた後、毎年、数回ツアーに参加するようになった常連さんである。
Tさんは昨年、通勤中に交通事故に遭い現在、病院通いの身である。Tさんが交通事故で負ったのは神経系の痛みであるため治療が難しく、それがTさんの心に堪えていることがメールのやり取りでわかる。
まだ回復途上のTさんにはいくつかの候補地をピックアップして事前に教えてあった。その中からTさんが選んだのが赤薙山であった。
赤薙山は一昨年、無雪期に管理人と登ったことがあり勝手がわかっていること、Tさんにとって初めての2千メートル超えの冬山であることが選んだ理由だそうだ。
赤薙山は現在の身体状況を確認するためにも最適なようだ。そして今日、赤薙山に登って痛みが出なければ次は山王帽子山(2077メートル)、その次に白根山(2578メートル)に挑戦したいと意欲を見せるTさんに、最大限の協力をしてあげたい。
ちなみにTさんとは今日で7回目のツアーとなる。

天空回廊は再び雪に被われた。雪が降る前、すなわち20日であったなら階段もゲレンデも雪などなかったはずだが21日の降雪で再び雪に被われた。


天空回廊の700段目、ここでチェーンスパイクをつける。1445段の中間地点、700段目には順調に着いた。


チェーンスパイクをつけ終わったところ。ここから先は階段の傾斜が厳しくまた、階段上の雪が凍っているため安全対策としてチェーンスパイクを装着した。


天空回廊トップ階段トップまで残り745段を20分かけて上りきった。


青空の下、丸山がくっきり階段トップから丸山を望む。
山頂は青空におおわれている。


赤薙山をバックに小丸山でひと休み階段トップから少し上がると標高1601メートルの小丸山である。
赤薙山への快適な稜線はここから始まる。


丸山の奥には高原山(鶏頂山、釈迦ヶ岳、中岳、西平岳の総称)それほど急いでなければ、ときどき振り返って雄大な景色を見ながら歩くといい。


高原山をズームで日光市と塩谷町、矢板市にまたがる高原山(鶏頂山、釈迦ヶ岳、中岳、西平岳の総称)が美しい。


前方に赤薙山前方には赤薙山とその手前のヤセ尾根が間近に迫っている。


コメツツジの中を歩くコメツツジの間を縫うようにして進んで行くと、、、


焼石金剛に到着焼石金剛、標高1800メートルに達した。


素晴らしい眺め丸山(右下)より100メートルほど高く、視界はさらに広がる。


赤薙山直下のヤセ尾根丸山で小休止の後、赤薙山山頂へと向かうが、ここで注意することがある。
このヤセ尾根である。


ヤセ尾根の南斜面尾根の南側が急斜面の沢になっていて傾斜は40度以上ある。
ヤセ尾根で足を滑らすと沢の最深部まで一気に滑り落ちる。


急登を登るTさんヤセ尾根を過ぎると急登が待っている。


赤薙山に到着山頂直下のふたつの大きな岩を回り込むと鳥居が見えてくる。
標高2010メートルの赤薙山山頂である。


登頂のポーズTさんにとって初の冬の2千メートル超え。
回復途上のTさんにとって夢が叶ったようだ。とても嬉しそう。


木々の切れ目から女峰山を望む鳥居の奥に1箇所だけ、展望が得られる場所があって女峰山と男体山が望める。
中央が女峰山。


こちらは男体山目を少し左にやると男体山が見える。


下山に備えてアイゼンをつける昼食を食べ終えたので帰ることにするが、下りは安全を考慮してチェーンスパイクからアイゼンに替えた。
靴はスカルパ、アイゼンはブラックダイアモンド製と、装備にはお金をかけてしっかりしたものを選ぶのがTさんの山にたいする心構えだ。


ここは尾根が広くてどこへでも行けそうな感じがするのだが、来たルートを外してしまうとその先は急傾斜、さらに崖へと行ってしまうので怖い。


ヤセ尾根を見下ろすヤセ尾根を見下ろす地点。
画像の手前(下側)が注意すべきヤセ尾根である。


ヤセ尾根をクリアし広い斜面を焼石金剛へ向かう。


朝、Tさんと歩いた跡がまだそのまま残っている。
今日は他に誰もここまで来ていない。


焼石金剛を通過焼石金剛を通過。


シカの足跡コースを横切るようにシカの足跡(小丸山で)


GPSの記録クラストした雪は歩きにくく、10センチから深いところで20センチくらい潜る。そこから足を抜くにも体力を消耗するわけで、所要時間は計画よりも1時間半ほど余計にかかった。

参考(当初の計画)
9:00/レストハウス~9:50/小丸山~10:50/焼石金剛~12:00/赤薙山(食事)~13:15/焼石金剛~13:45/小丸山~14:15/レストハウス

残雪の那須連峰、三本槍岳。登り始めからずっと息をのむ絶景だった。

2018年3月14日(水)快晴、山頂は強風

Mt.ジーンズ那須ゴンドラ~山頂駅(10:05)~P1462(10:20)~P1714(11:28)~清水平分岐(12:12)~三本槍岳(12:40/13:15)~清水平分岐(13:30)~P1714(13:52)~P1462(14:25)~山頂駅(14:34)~ゴンドラ
※上り2時間35分、下り1時間19分
※距離:9.3キロメートル
※ゴンドラ:往復1410円、運行8:30~15:45、3月25日まで

昨年、那須の山に惹かれて、6月から10月までの間に4回訪れた。
それぞれ異なる山に登ったわけだがいずれも期待が外れることがないほど那須の山は雄大で、山頂に立つまでもなく絶景が楽しめた。
日光の山はずいぶん登ったが多くは長い林間歩きの末に山頂に立ってようやく展望が得られるというパターンに、そろそろこういう山歩きから脱けて、手軽に展望を楽しみたいと思うようになっていた。

60代後半になり体力が衰えた身体には苦しみながらの登山は厳しい。
陽のあたらない長い樹林帯を歩いていると、ついつい先行きの見えない我が人生と重ねていまい、気持ちが暗くなってしまう。
できるなら始めから終わりまで、遠くの山並みを眺めながらのんびり山を楽しみたい。そのほうが同じ距離歩くにしても疲れが少ないに決まっている。それに気持ちまで明るくなるし。
そんな願望が一昨年、とある山のおかげで会津駒ヶ岳に引き合わせてくれた。
樹林帯を脱けて中腹に達すると目の前にどこまで続いているのかと思わせるような広大な湿原が待ちうけていた。そうなんだよ、おいらが求めていた山歩きはこういうことを言うのだよ→そのときの感動はこちらに詳しく

日光の山は自宅から登山口まで、車で60分以内で行ける。会津駒ヶ岳だと登山口の檜枝岐まで3時間かかるからその差は大きい。しかし、時間差を埋めるに十分なほどの感動を与えてくれるから移動時間の長さが気にならない。
そうやって一昨年から昨年にかけて5回も行く結果となったのだ。お泊まり登山を経験したのも会津駒ヶ岳が初めてであった(ジムニーによる車中泊も経験 ^^;)。

三本槍岳山頂から見た福島県の山並みさて、那須の山のこと。
会津に行くほどの時間の余裕がないときは那須の山々が管理人の気持ちを満たしてくれる。
会津駒ヶ岳に行かなくても展望のいい山はないか、栃木県の山だけを解説している本で探したところ、どうやら那須の山が管理人のニーズを満たしてくれることがわかった。
正確には那須連峰といって茶臼岳、朝日岳、三本槍岳ら主峰に加えて南月山、黒尾谷岳の五峰を指しているが、地図を広げるとわかるとおり、これらの山の稜線を北に辿っていくと福島県の山に通じていることも親しみが湧く。
おっと、そんな精神的なことではなく、那須の山々は展望がいいのだ。
標高こそ日光の山には敵わないが、とにかく展望がいい。労さずして大展望が望めるのだ。一度登ったら病みつきになる。いや、すでに病人と化している管理人なのである(^^;)

前回のブログから1ヶ月以上も間が空いたがこれはその間、スノーシューツアーのガイドを務めていたためで、山歩きをしていなかったわけではありません。

マウントジーンズ那須スキー場朝、7時40分に自宅を出発したものの、起点となるマウントジーンズスキー場に着いたのはこんな時間になった。道路は渋滞もないし全線乾燥していたにもかかわらずにだ。
日光の山へのアクセスに慣れきっている管理人だが、井の中の蛙から抜け出すためにも2時間という移動時間に目をつむらなくてはいけない。

さて、管理人はガイドの依頼を受ける以外、単独行である。山仲間はいない。
ただし、今日のように10数年という常連さんでなおかつ、信頼に足るお客さんとはガイドというよりか、よきパートナーとして一緒に歩くことがある。
今日は十分な経験があり健脚のWさんと一緒だから心強い。


スキー場エスカレーター入口駐車場脇の地下道をくぐると建物の入口と出合う。しかし見てわかるとおり、玄関しかない妙な構造になっている。
実はこれ、受け付けやレストランなどが集合するベースロッジとよばれる建物へ導く長いエスカレーターの乗降口なのだ。


スキー場のゴンドラ乗り場エスカレーターを降り受け付けで登山届けを書いて受付嬢に提出し、同じ場所でゴンドラのチケットを買う仕組みになっている。
スキーをやるためにゴンドラを利用するには片道券でいいのだが、三本槍岳の登山だと往復券(1410円)を購入する必要がある。なぜなら、ゲレンデの中を歩いて登るあるいは下ることは禁じられているからだ。
それとゴンドラの運行は15:45が最終だからそれまでに下山するようにと強く言われた。
実は先月28日に下見で立ち寄った際、ある重要な疑問があったので事務所のスタッフに率直にぶつけてみた。まさにゴンドラの運行時間についてであった。
万一、なんらかの事情で最終のゴンドラに乗れなかった場合、どうすればいいのかと。
答は明快であった。
遭難したと見なして警察に通報する、というのがスキー場の対応らしいのだ。そうしないためには電話で連絡をしてくださいとのことだった。ただし、それによって事態が変わるのかどうかまでは聞かなかった。


ゴンドラは標高950メートルのベースロッジから「中の大倉尾根」が始まる1410メートルまでを数分で運んでくれる。標高差にして460メートル上がるわけだが山での標高差としては大きい。ゴンドラの長さは公称1845メートルなので歩けば1時間半はかかる。


ゴンドラを降り立つと真っ平らゴンドラを降りて外に出てみるとそこは地図の通り、真っ平らな空間が広がっていた。
ここにはドッグランやスノーシューのエリアがしつらえてあるとのことだ。


整備されたコースを北に向かって進む。


ピーク1462にある展望台小高い丘のようなところに展望台のような構造物のある場所に来た。
地図には1462メートルのピークとして描かれている場所である。
なお、地理院地図だと八幡温泉からここまで登山道が描かれているが下山後、GPSのログで見るとゴンドラ駅からここまでの道は地図にある登山道とは違っていることがわかった。


三本槍岳が木々の間に見える先ほどの展望台の手前で左(西)に折れると地図にある「中の大倉尾根」が始まる。
那須連峰に詳しい常連客のTさんによると、この尾根からの眺めは雄大で素晴らしいのひと言に尽きるとのことだ。


進行前方にP1714なるほど、目の前に早くも山が迫ってきた。
地図と対比させると、しばらくの間、緩やかな上りが続いてそれから傾斜が急になっていることから、ここから見るあの小高い山は標高点1714を含む斜面であることがわかる。


遮るものがなくなり茶臼岳がさらに進むと眺めをじゃまする木々はなくなり那須連峰がよりいっそう、際立つようになってきた。中央に見えるのは茶臼岳に違いない。
右端に見える尖った山は朝日岳のはずだ。


茶臼岳の右に朝日岳今度は朝日岳を中央に納めて左に茶臼岳を眺める。


P1714に近づいた先ほど標高点1714を眺めた位置から10分経過した地点で、再び目線を正面に向ける。
標高点1714を中央にしてその奥左が標高点1856、さらに左がピーク1900。
三本槍岳はここからだと見えない。


朝日岳をズームで茶臼岳や朝日岳、それを取り巻く山はどこからでもよく見える。


同じ画像だがわかりやすいように山名を入れてみた。


標高点1714は目の前標高点1714はすぐ目の前になった。
写真を撮る頻度が多くなるにつれて先を行くWさんとの距離は遠のくばかり。


ガレ場。雪はない標高点1714を通過するとガレ場と遭遇。雪はまったく付いていない。


間もなく清水平への分岐三本槍岳と清水平を示す標識だが、清水平へはこの先で南へ分岐して行く。


時刻は12時を回った。
この位置から三本槍岳まで約1キロ、40分かかるとして登頂は12時40分だ。
下山に2時間半は必要と考えるとゴンドラの最終便が15:45だから13時10分には山頂を発たなくてはいけない。したがって山頂にいられるのは30分が限度とみた。
写真を撮るのに10分は費やしたいし絶景も堪能したい。地図とコンパスを使って周りに見える山の名前を同定したい。昼メシも食べなくてはならない。
これらすべてを30分でおこなう必要がある。
脳内は時間の計算で活発に働いている。まるで渋滞する中、車で結婚式場へ向かっているかのようで気持ちが落ち着かない。
いやだ、山でこういう面倒な計算をするのは!! 快適さが失われるというもんだ。


1714に隠れて見えなかった三本槍岳が見えたこれまで標高点1714に隠れて見えなかった三本槍岳を正面にとらえた。


三本槍岳、もうすぐ三本槍岳は昨年、3回登っているが、傾斜はここから眺めるよりもきつかったような気がする。雪が積もっているために緩やかに見えるのだろうか。


旭岳進行右(北)に旭岳が先鋭的な姿を見せている。


山頂が間近に迫った。


人の姿が見える。目の前が山頂である。


三本槍岳山頂やったぞ!
ついに残雪の三本槍岳に登頂!!
歩き始めて2時間35分か、思っていたよりも時間は短かった。
下りは2時間半かかると見ていたがこれなら2時間でいいかもわからない。

驚くことに山頂には雪がまったくない。
その理由はすぐにわかった。


昨年、3回訪れているがここから白い山並みを眺めるのは初めてである。
それにしても凄まじい風だ。身体がふらついて真っ直ぐ立っていられない。
山頂に雪が積もらないのはこの風のせいだ。すべて吹き飛ばされてしまうのだ。



あまりにも凄まじい風で立っているのがやっとの状態。


旭岳旭岳。
そのすぐ手前は須立山かもしれない。


流石山や三倉山などを結んでいる稜線山頂の西に実に美しい稜線が見える。
栃木県と福島県との境に位置する流石山や三倉山などを結んでいる稜線である。
県境にある山だが栃木県側から登ろうとすると日帰りは困難であることから、福島県の山としたほうがいいようだ。
今年はあの稜線を歩いてみたいものだ。


ズームで撮ってみるとその美しさがより際立つ。


ひとつ前の画像に山名を加えてみた。


山頂からの360度写真 マウスで回転させてみてください。


今日の出で立ち山頂の強風を避けるためブッシュに身を寄せて昼食にする。
ゴンドラの終点からここまでスノーシューをザックにくくりつけ、チェーンスパイクのまま歩いて来た。雪は適度に締まっていて潜ることなく快適に歩けた。


下山開始ゴンドラの終了時間が気になって仕方がないので下山にとりかかった。
この時刻なら2時間とみても最終には間に合うはずだ。


ゴンドラの山頂駅が見える眼下に先ほどのゴンドラ駅が見える。


振り返って朝日岳時間に追われているとはいえ、この絶景を楽しまないわけにはいかない。


傾斜は緩くなりゴンドラ駅に近くなったことがわかる。


ゴンドラ駅間近ブナとミズナラ、ダケカンバの自然林の中を歩く。傾斜はない。


ゴンドラ駅に到着ゴンドラ駅に到着した。


時刻は14時34分。
計算よりも1時間ほど早く下山できた。ベースロッジに戻って無事に下山したことを告げて今日の山行は終了した。


本日歩いたルートスキー場からのピストンなのでGPSの軌跡は1本のみ。
ゴンドラに乗って途中まで行くというのは時間と労力の軽減にはなるがお手軽登山という感じもする。ただし、今日の目的は「中の大倉尾根」の感触を得るのと、尾根の始まりから三本槍岳までの時間計測にあったので良しとする。
実は本心は時間に制約のあるゴンドラを利用せず、県道290号線からピーク1462に達してそれから中の大倉尾根で三本槍岳に登ることなのだ。
最適な登り口は下見を2回おこなってすでに見つけてある。
290号線脇に駐車できる場所が2箇所あって、そこからピーク1462を目指すことができそうだ。
距離約1.6キロの緩やかな傾斜なので残雪期ならば90分みておけば大丈夫だと思う。それにそのルートはスキー場の敷地外であるはずだ。迷惑をかけることはないだろう。
今日の結果だとゴンドラ駅から三本槍岳往復で4時間だったのでプラス2時間すればいい。今年はすでに遅いので来年の課題としたい。

雨ばかりの1月、憂さ晴らしにチェーンスパイクで赤薙山へ。

2018年1月19日(金) 晴れ

レストハウス(8:58)~小丸山(9:38/9:45)~焼石金剛(10:22/10:32)~赤薙山(11:14/11:42)~展望地(11:46/11:54)~焼石金剛(12:18)~小丸山(12:45/12:50)~レストハウス(13:26)

昨年、一昨年と雪なしの1月という異常気象に泣いた。
今年、雪は年末から年始にかけて順調に降り、3年ぶりに真っ白に輝く女峰山そして、赤薙山を仰ぎ見ることができ、これで3年続けての異常気象は免れたことを確信した。

管理人が主催するスノーシューツアーは正月3日に開幕し30センチのパウダースノーを大いに満喫、さあこれから申し込みが殺到して忙しくなるぞ、と期待に胸が膨らんだのも束の間、急転直下、8日は丸一日中雨が降るという最悪の天候となった。

予報が雨だと山岳地帯の日光は雪になるのが相場なのだが、気温が高くて雪はならず、せっかく積もった雪を解かす結果となった。
それだけなら次の雪を待てばいいのだが10日経った17日、またもや雨となりフィールドは致命的なダメージを負ってしまった。

日本海側に大雪をもたらす寒気団や低気圧は群馬県を越えて日光にも雪を降らすのが冬特有の天候であったが、その勢力は年を追って弱くなっているような気がする。
3年連続というのは地球の歴史から観れば一過性に過ぎず、いずれ元に戻るのかもしれない。
そのように考えるのが精神健康にいいとは思うものの、スノーシューツアーを生業としている管理人にとってはダメージが大きすぎる。
平均寿命にはまだ間があるとはいうものの体力には限界があるのだ。
そんなことを考えると気が滅入る。

今月のツアー募集はやめた。予約済みの客には断りのメールを出した。
次に雪が降るまでの間、雪は少ないながら管理人独りなら楽しめる。
憂さ晴らしのために出かけてみた。

登山口の天空回廊スタートはここ、霧降高原・キスゲ平の天空回廊。
元スキー場だけあって幅数十メートルのなだらかな斜面が上方に向かって延びていて、そこは高山植物の宝庫である。園内を散策しながら数十種類の花を観ることができる。
リフトの跡に1445段の長~い階段が設置され、途中に展望台が3箇所、階段トップにも展望台があっていずれも関東平野が一望できる。
積雪が多ければ斜面を歩いて階段トップまで行くことができる(今月3日はそうした)が、1月になって8日と17日にほぼ丸一日中、雨が降り、せっかくのパウダースノーが台無しになってしまった。斜面は地面が剥き出しとなり春を待つ植物のことを考えるととても歩ける状態ではない。
したがって今日は階段を歩いて最上段まで行く必要に迫られるが1445段もの階段は辛い。


階段はこんな具合。
雪は雨で解け、それが気温の低下で凍ってガチガチになっている。
こんな状況だとチェーンスパイクが威力を発揮するのだが、同時に階段の板を傷つけてしまう。
登山靴のままで恐る恐る上っていく。


700段目の避難小屋700段目にある避難小屋に着いた。
ここまで15分かかった。


避難小屋から上はスキー場でいえば中級から上級の斜度がある。
階段の傾斜もここからぐっときつくなる。


階段は避難小屋まではノンストップで、それから上は100段ごとに休憩を挟んで上がっていくと疲れない。
振り返ると高原山(鶏頂山、釈迦ヶ岳、中岳、西平岳の総称)がよく見える。この右には関東平野が一望できる。


天空回廊終段階段の最上段に到着。
凍った雪に気をつけながらゆっくり上がってきたため、ここまで34分。


小丸山階段の最上段からさらに上がると標高1601メートルの小丸山に着く。
正面に見えるピークが赤薙山で尾根は女峰山を経て帝釈山まで約7キロも続く。


ここからチェーンスパイクさあ、ここから先はチェーンスパイクで歩くことにしよう。
雪は階段と同じように凍っているはずだし、雪がない場所は地面が凍っている。
靴のままだと滑って脚力のロスが甚だしい。


小丸山から焼石金剛までコメツガの間を縫うようにして歩く。
雪はあったりなかったり。


焼石金剛標高1800メートルの焼石金剛から高原山(鶏頂山、釈迦ヶ岳、中岳、西平岳の総称)を望む。
素晴らしいのひと言に尽きる。


前方に赤薙山が迫ってきた。
山頂直下の雪面はヤセ尾根。このルートでもっとも緊張する場所である。


赤薙山直下のヤセ尾根これがヤセ尾根。
この踏跡のとおりに歩けば大丈夫なのだが間違っても左に寄ってはならない。
足を滑らすと35度の斜面を谷に向かって一気に500メートル滑り落ちる。
危ないと感じたら右に見える林に近づいて歩くといい。
なお、これからさらに雪が降り積もると尾根の形状が変化する。幅広になるのだ。
そのとき、進行左側の雪は雪庇になっていて、その下は空間である。画像の状態よりも危険は増すから注意した方がいい。雪庇を踏み抜くと谷に向かって滑り落ちる。


ヤセ尾根南側の斜面。
足がすくむほどの傾斜と深さ。


ヤセ尾根が終わるとこのような道標と出合う。
赤薙山への指示にしたがってもいいし、このまま尾根を行ってもいい。すぐに交わる。


傾斜がきつくなってきた。
積雪は浅く、雨で締まっているので歩きやすいが、新雪が積もっているときは太ももまで潜ることがある。


傾斜が緩くなり前方に大きな岩が見えると山頂はすぐ。


赤薙山山頂登頂!!
天気がいいので今日はここで昼メシと決めた。
その前に、、、
母なる山、女峰山にご挨拶しなくては。


女峰山鳥居をくぐると立入禁止のロープが張ってあり、そこから女峰山と男体山がよく見える。
う~ん、いい眺め!
赤薙山からの展望は唯一、ここだけ。


男体山こちらは男体山。


時間は十分すぎるほどある。
赤薙山から先のルートはこんな感じ。
少し歩くと展望の良い場所がある。


福島県境の山並み展望地から北の眺め。
あの山並みはおそらく福島県境の台倉高山、帝釈山、田代山、枯木山、荒海山といった中央分水嶺の山ではないかと思う。
栃木県の面積の1/4を占める日光市は広い。あそこまで20キロもある。


高原山こちらは高原山をズームしたもの。
画像左はハンターマウンテンスキー場がある明神岳。
さあ、そろそろ帰るとしましょう。


ヤセ尾根を慎重に通過。


焼石金剛を通過して振り返る。
祠は屋根を残して埋まっている。


丸山全景昨年9月26日、女峰山から下山中に幻覚に襲われた丸山→詳しくはこちら


小丸山まで降りてここでチェーンスパイクを外した。


小丸山展望台階段トップに別れを告げて往きよりもさらに慎重に階段を下りることにする。


凍った雪は上りは良くても下りは怖い。
なるべく雪のない部分に足を置くように心がけても雪がステップを覆っていると滑る。神経をすり減らす。


700段から下は園内を散策できる遊歩道が敷設されている。
遠回りになるが階段よりも安全だし歩き足りない場合など、ここで体力を消費できる。