2023年8月5日(土) 晴れ/猛暑
古賀志山が植生豊かなのは折に触れてブログに書いているがヒメイワカガミ、ヒカゲツツジ、ショウジョウバカマ、スミレの類、ニリンソウ、ツルリンドウ、ジガバチソウ、ミヤマウズラなど、自然の宝庫と言われている管理人の地元日光では見ることのない植物が保護もされずに生育していて、花好きの管理人には大きな魅力となっている。
古賀志山に通い始めた2015年に、100以上あるとされるバリエーションルートをすべて歩き尽くそうという目標を立て地図とコンパス、GPSを手に日参したが、それも達成し、今は古賀志山に咲く2百数十種類の花を探すのを目標に、以前ほどの頻度ではないが通い続けている。
低山の古賀志山は2月のセリバオウレンから始まって10月のコウヤボウキまで、花期は長く、晩秋から冬が明けるまでの間を除けばいつ行ってもなんらかの花を見ることができる。
ただし、お勧めできない季節がある。
それは、夏である。
暑くて身体が干からびてしまう。
寒い季節であればウエアさえ工夫すれば快適に歩けるが、真夏の古賀志山は為す術がないほど暑い。
標高583メートルだから宇都宮市の平地に比べればややマシなのかもわからないが、標高820メートルの霧降高原に住みエアコンを使わない生活をしている管理人にとっては涼を求めて古賀志山へ行くのではなく、わざわざ熱中症になりに行くようなものなのである。
だが、けれど、どうしても行かなくてはならない理由がある。
この季節に咲く、ミヤマウズラを探索するためだ。
なぜこんな暑い季節に咲くのだろう、とミヤマウズラを恨んでも仕方がないが、一度でもこの愛くるしい花を見たらその虜になるのは確実である。
そんなわけで、宿泊客のチェックアウト後、時間はやや遅くなったが古賀志山へ急ぐことにした。
普段ならいい天気の土曜日、広い駐車場はこの時刻、満車になるが、まだ半分も埋まっていない。
この時期の古賀志山は暑いことを地元の人はよく知っているのだ。
今日は急ぐ旅ではない。
景色を眺めながら、花を探索しながらのんびり歩きたい。
芝山橋を渡って登山口に向かう膳棚林道には管理人が名も知らない雑草が多いが、それに混じって日光でも見る花もある。
これは開きかけのメマツヨイグサ。
生命力の強い外来種である。
風の抜けない林間が終わり、涼風が吹く開放的な場所に出てホッと一息。
のんびり歩きながら斑根石山に到着。
暑さ疲れで足が重いのでここで休憩することにした。
立木にくくりつけられている温度計はちょうど30度を示していた。
我が家にいる方がよほど涼しい(笑)
頭がボーッとするほど暑いときでも飲水と炭水化物の食事は欠かせない。
429kcalをすべて腹の中に。
二枚岩に行くつもりが道を間違えた。
バリエーションルートといえども草ボウボウの道はない。
戻るのも面倒なのでこのまま進むことにした。
無事に二枚岩への尾根に乗ることができ、一安心。
間もなく目的地とする二枚岩に着く。
巨大な岩がわずかなすき間を残して向かい合っている姿から、二枚岩と呼ばれている。
テーブルとベンチがあって休憩でき、春はヒカゲツツジが咲く。
二枚岩を北に向かって下りると林道細野線に出るのであとはアスファルトの林道を赤川ダム目指して歩くのみ。
人の姿もなくひっそりしている赤川ダムに戻ってきた。
上から下まで汗びっしょり。
暑い中、汗をかかなくなるのは脱水症の典型的な症状で危険だが、頻繁な飲水の効果なのか汗をたっぷりかくことができた。
さて、ここまで読んでくれた読者からは、ブログのタイトルにしたミヤマウズラのことが書かれていないではないか、とお叱りをうけるだろう。
ミヤマウズラは環境省「絶滅のおそれのある種のカテゴリー」の「絶滅危惧I B類」に分類されていて、今すぐではないが将来は絶滅のおそれのある種に指定されている。
画像を時系列で並べると咲いている位置が特定されることを恐れ、あえて番外にしていることをご容赦のほど。
ミヤマウズラ初めてお目にかかれました
ホントに可愛らしい花ですね、角度なのでしょうか山のクリオネの様に見えます
とはいえ8月の古賀志は流石に行けそうもありません😅
珍しい花を見させて頂き有難うございました
千葉一正さま
ご無沙汰です。
一年ぶりの書き込みかと思いますがどうもありがとうございます。
数ある古賀志山の花の中でもミヤマウズラは特別可愛いですね。
まさに、クリオネです。
ただ、こんな暑い時期に咲くのが恨めしいです。
8月の古賀志山は並の暑さではありません。
もっと涼しい季節に咲いてほしいものです。
おはようございます!
山の日に古賀志山に行く予定です。ブログ拝見しましたが、
昨年同じ時期にレンゲショウマ見ましたので、又見に行くつもりです。
ミヤマカズラ可愛いですね。秘密の花園ですが、
ぜひ見たいと思いますので、おおよその場所教えて頂ければ幸いです。
よろしくお願いします。
当方の稚拙なブログをご覧いただきどうもありがとうございます。
ミヤマカズラミヤマウズラの咲く場所については当記事で明示していない主旨をどうかご理解いただき、ご自身の努力で探し当てることを心から願っております。当方も他人の力に頼らず、自身の足で探し回るのを信条としています。
そうして花を探し当てたときの喜びは、他人から聞いてそこを訪れるのに比べてはるかに大きいものと思っております。
どうか悪しからず、頑張ってください。