管理人のワカンデビュー戦、新年初歩きは近場の雪山(1689m)へ

2023年1月3日(火)

日光に住んでいるから当然のことと言えるが、自宅から車で1時間の圏内にいくつもの山の登山口が存在する。
もっとも近いのがツツジの山として人気のある鳴虫山で、登山口へは10分で着く。次が20分で着く霧降高原キスゲ平である。
鳴虫山は日光市街地にあり雪が積もるわけではないため冬は面白みに欠ける。
やはり、ツツジが咲く5月に行くべき山である。
キスゲ平からだと4つの山すなわち大山、丸山、赤薙山、女峰山が狙える。
大山はだだっ広い牧場の中の丘が山頂になっているため達成感というものがなく、管理人の好みではないため除外して、この時期、冬山気分を味わうのであれば赤薙山と丸山がいい。
女峰山はといえば距離が片道7キロと長くまた、アップダウンが多すぎて雪深い真冬はさすがに遠慮したい。必死に頑張って山頂までたどり着けたとしても無事に帰ってこられるとは思えない。

チェーンスパイクやアイゼン、ワカン、スノーシューといった道具を利用すれば安全に登れる冬山として、管理人は赤薙山と丸山(※)を勧めたい。
赤薙山は途中の稜線上からの眺めが素晴らしく真冬は富士山や都心の高層ビル群、条件がよければスカイツリーが望める。丸山は低山ながら福島県との県境に位置する山並みが見渡せるし関東平野が一望できるのがいい。両座はソロでもお客さんとのツアーでもよく登る、管理人の好きな山である。

※丸山はキスゲ平を起点として周回ルートが取れるが北斜面ルートは積雪量と雪質によって非常に危険なルートと化すから注意が必要である(2020年に滑落死があった)。

管理人はお客さん相手にスノーシューツアーを始めてこの冬で24年になるが、フィールドをそれまでの奥日光から霧降高原に移したのは、経営難から廃止されたスキー場を再整備し、名称を霧降高原キスゲ平園地として利用が開始された2013年の冬だった。
以来、シーズン中、ツアーの6~7割をキスゲ平を起点に丸山登山、赤薙山稜線を焼石金剛まで、ときおり赤薙山登山と3つのパターンを使い分けているが基本は割りと楽に登れて冬山を制した気分になれる丸山登山である。

先月24日のクリスマス寒波によって日光の山に大量の積雪があったであろうことが、管理人が住む霧降高原の麓、標高820メートルで20センチ積もったことから推測できる。
いよいよシーズン到来となった。
第8波を迎えたコロナ禍でどれほどのリクエストが見込まれるかわからないが、備えだけはしておきたい。
備えとはもちろん、体調を整えることだが、なにしろ直近の山行は7週間前の11月16日なのである。

階段を上がるのに手摺りにつかまったり、ちょっとした段差につまずいたり、歩幅が小さくなったりと老化現象著しく、ガイド寿命が尽きるのも時間の問題、、、というレベルにはまだ達していないが、管理人よりも若く体力のあるお客さんをガイドするには不断の努力が求められる。
自宅での筋力強化はそこそこやっているが、実際にコースを歩いて感覚を呼び戻すことも大切な仕事といえる。

メモ(GPSはiPhoneSEを使用した)
・歩行距離:4キロ(GPSログをカシミール3Dで処理した値)
・所要時間:4時間0分(写真撮影と休憩を含む)
・累積標高:427メートル(アップダウンのうち、上昇分の累積)

霧降高原に向かう道は県道栗山日光線(169号線)と呼び、キスゲ平、大笹牧場を経て栗山へと続く山岳道路である。
車で走っていると日光連山が見え隠れするが途中、右側に待避所がありそこからの眺めがいい。
今日の目的地は右端に見える丸山で、その左が小丸山、焼石金剛を過ぎると急斜面に変わって登りきると赤薙山である。


丸山ツアーの定番ルートはキスゲ平の裏側にある登山道で八平ヶ原へ出て、そこから丸山北斜面で山頂に達し、南斜面を下りるというものである。
丸山に登る人の多くはキスゲ平のゲレンデで小丸山へ行き丸山山頂を往復するが、せっかく周回ルートがあるのだからピストンではもったいない。
北斜面からでもいいし南斜面からでもいいので周回してほしいものだ。
ただし、北斜面はリボン通りあるいは地図の通りに歩くのは滑落の危険があることをあらためて申し上げておきたい。
この時期は尾根の上を忠実に歩くのが鉄則である。

さて今日は、冬の必需品として車内に常備しているスノーシュー、アイゼン、チェーンスパイク、ワカンの中からアイゼンとワカンを取りだして、まずアイゼンで歩き始めた。


八平ヶ原に着いた。
八平ヶ原は広大な笹原で、樹木はシラカンバが多い。
シラカンバは密になることを自ら避ける性質があるため林とはならず開放感がある。


八平ヶ原は東西に長い笹原で展望がいい。
標高1500mと低いながら南東の方向には80km先の筑波山がよく見える。


北東には県内4市町、日光市と那須塩原市、矢板市、塩谷町にまたがる高原山(鶏頂山、釈迦ヶ岳、中岳、西平岳の総称)が望める


八平ヶ原を10分ほど歩くと丸山北斜面の取り付き口に着くが、その前にワカンを装着した。
ワカンはつい先日、メルカリに出品されていた中古を購入した。
スノーシューは24年も愛用(この間、10種類)しているのに、ワカンを履くのはこれが初めて。
管理人の雪山道具はスノーシューの次がアイゼン、その次がチェーンスパイク、そしてワカンという順番で揃えてきたので、他の登山者とは揃え方がかなり違っていると思う。
アイスバーンを除いてほとんどの状況をスノーシューで歩いて来た経験から、ワカンを必要としていなかったために揃えるのが最後になったわけだが、荷物の軽量化に取り組むようになったここ数年、ワカンにもそれなりの利用価値があるのではないかという考えに至った。
ところで、この画像でおわかりの通り、管理人は靴にアイゼンを装着したままワカンを履いている。
しかし、これはどういった状況の中で役に立つのだろうかと自分自身で疑問に思った。


丸山北斜面の尾根上には地衣類のサルオガセが多く見られる。
木の枝に取り付いて霧や霞を栄養源にして成長するらしいから木へのダメージはないそうだ。


筑波山は稜線上のどこからでもよく見える。


丸山山頂に到着。
山頂の積雪量はまずまずといったところ。
年の始めの記念にセルフタイマーで自撮り。
足がもつれてあと一歩のところでシャッターが切れた(笑)。


丸山を下山してこれから小丸山へ向かうところ。
ここは丸山と小丸山との鞍部。


きょう3度目の筑波山の写真だが、それほど展望に恵まれているのが丸山なのである。


小丸山の手前で赤薙尾根と合流する。
踏跡がたくさんついていることから、多くの人が赤薙山を往復したことがわかる。


小丸山から登山口へ下るには3つの方法がある。
いま管理人がいるのがキスゲ平の最上部。
ここから元スキー場のゲレンデを下るのがもっとも手っ取り早い。
ただし、天気のいい日など雪面に終日、陽が当たるので、クラストして滑りやすくなるから注意が必要である。
ふたつめはキスゲ平の名物「天空回廊」を使って下る方法だが、階段に雪が積もると段差が埋まって急斜面となるためゲレンデを下るよりも怖いことがある。
3つめは天空回廊北の旧登山道である。
天空回廊ができたことで今や廃道(地理院地図には残っている)と化してしまったが雪が積もっていると歩ける。
ただし、ルートを知らないと自然と沢に入り込んでしまう危険をはらんでいるため、お勧めはしない。


きょうはゲレンデを利用して登山口へ下りたが、多くの人が歩くゲレンデはあちこち踏跡だらけで歩きにくい。
ツアーのときは旧登山道を利用するのでお客さんはスノーシューの醍醐味が期待できるはずだ。


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