海抜ゼロメートルから登る角田山は海と越後平野を望める魅力満載の低山だった。

車中泊の途中で山登り、第6回
2023年10月14日(土) 晴れ

車中泊を重ねながら能登半島を一周するつもりで昨日13日に日光を発ち、昭和村(南会津)にある内部見学ができる旧喰丸小学校に立ち寄ってノスタルジーに浸り、今夜の宿地である新潟県の道の駅「国上(くがみ)」を目指した。

道の駅「国上」は燕市にある温泉が併設された施設で昨年、弥彦山(634m)や国上山(くがみやま・313m)に登る際の宿泊地として利用した。
今回は弥彦山よりも北に位置し、弥彦山よりも低い標高482メートルの角田山に登るための利用である。

角田山は登山口が海抜ゼロメートルにあり、山頂標高イコール登山口からの標高差という、管理人が初めて体験する珍しい山である。

この山の存在を知ったのは昨年登った弥彦山を是非再訪したいと思ってネットで調べているうちに、弥彦山の関連情報として見つけたもので、登山口が海にあってなおかつ日本海を見ながら登れる(実際には振り返ると見える)山として興味を惹かれたのである。

それは是非行ってみなければならない。
たとえ500メートルにも満たない低山であっても海抜ゼロメートルから登る山とあっては登山の意欲をくすぐられるではないか、と周りを山に囲まれた生活をし、海に憧れを持っている管理人はそう思うのである。

2021年9月から始めた軽貨物車による車中泊旅行も30泊近くになった。
車中泊の要領にも慣れ、昨年から健康維持のため旅の途中で見つけた山に積極的に登るようにしていて、その初回が冒頭の国上山であった。

道の駅近くの国上寺(こくじょうじ)を参拝した際に、寺のすぐ脇が国上山の登山口になっていたので、車中泊で鈍った足腰にカツを入れようと飲み水も持たずに登り始めたところ、そこはなんと花の宝庫だったのである。→こちら
日光の山と異なり登りやすく、花がたくさんあって、おまけに海が見えるとあって、地方の低山の魅力に開眼させられたのが国上山であった。

そんなわけで続いて車中泊の途中で弥彦山に登り、会津を歩き、そして今日の角田山に至るわけである。
下調べはした。
7本の公式ルートがあるそうだが、初回なのでもっとも人気のある「灯台コース」を選び歩き始めた。

メモ(記録にはGeographicaを使用した)
・歩行距離:7.1キロ(GPSログをカシミール3Dで処理した値)
・所要時間:3時間45分(写真撮影と休憩を含む)
・累積標高:721メートル(アップダウンのうち、上昇分の累積)

日本海の角田浜が登山口になる。
駐車場は早朝から多くの車が駐まっていた。
見ると釣り竿を担いで歩いている人がいるから人気のスポットになっているのかもしれない。
浜辺の道路はこのすぐ先で行き止まりとなり、画像の右が浜釣り、正面の壁をくぐり抜けたところで磯釣りができるようになっている。
角田山の登山口は道の行き止まり、灯台へ続く階段である。


灯台に続いている幅の狭い急階段を登っていく。


階段の途中から日本海が一望。
手摺りがなければ恐怖を感じるほどの高度感。


灯台に着いた。
昭和34年(1959年)完成とあるから64年も前から航行する船の安全を守っているというわけだ。


登山道は草が茂って一部歩きにくいところがあるが、放置されているわけではない。


振り返るとご覧の通り、日本海が一望。
樹林帯の中とは違って広がりがあり、実に心地いい。


あれは佐渡でしょうね。


温暖な気候なのかアキノキリンソウがまだ咲いていた。


あのピークはおそらく地図にある296メートル。
その左右に広がっているのはピーク296の先で派生している尾根であろう。
目指す角田山は左のやや霞がかかったなだらかな尾根のどこかだろうと思う。


ハギ


再び振り返ると標高が上がった分だけ佐渡がよりハッキリ見える。


擬木を組み合わせて設けた階段。
山の中の階段はなかなか厳しいものがある。


シロヨメナ


ほっ、分岐まで来た。
登山道はここで左右に分かれ角田山は間もなくだ。


傾斜が緩んで歩きやすくなった。
山頂が近いことを示している。


管理人が登り始めたのは灯台登山口だが、同じ方向に別の2つの登山口があるようだ。
だが、地図で見るとこの3つの登山口は共に海辺にあるが距離的にはかなり離れている。
下りは灯台コースとは違うコースを歩きたいのだが果たしてどうしたものか。
山頂に着いてわかったのだが、反対方面に下るコースも4本あってこの山の多彩さがわかる。


と~ちょ~!
山頂は数百人が立てるほど広く、ベンチもたくさんある。
しかし残念なことに周りを木々に囲まれて展望が利かない。


おっ、山小屋があるぞ。
中を覗くと薪ストーブがあるし、床に上がって休憩もできるようになっている。
小屋の名称を「健養亭」といって昭和46年(1971年)に避難小屋として建てられた、と説明書きにある。

さて、こんなに早い時間に山頂に着いてしまったが、せっかくここまで来てすぐに下山するのはもったいない。
それと、たくさんあるルートから下山ルートを選択しなくてはならない。
登りで利用した灯台コースを利用するのがもっとも手っ取り早いが、どうせなら別のルートで下山したいものだ。
それには「7:58」の画像にある2つのルートのうち、車を置いた角田浜の近くに降りられるルートがいい。
とはいえ、それでさえ3.6キロの車道歩きで1時間はかかる。

角田山は7本の公式ルートの他に10本のバリエーションルートがあることを事前にネットで調べておいた。→こちら
ただし、非公式ゆえに標識などはないはずだろうからそう簡単に探せないだろう。
そこで、避難小屋で食事をしていた地元の人と思しき男性二人組に、管理人の希望を伝えたところ、「桜尾根」という、同じ駐車場に下山できる非公式コースがあるという。
親切に入口の特徴まで教えてくれた。
また、3月から4月にかけては雪割草の群落が見られるからその時期もいい、とのことだ。
さらにはその前に、越後平野を一望できる観音堂という展望地があるので足を延ばしてみるように勧められた。


越後平野を見渡せる観音堂へは山頂の東に位置する稲島(とうじま)登山口へ降りる途中、というよりもこの広い山頂の延長上にあるとのことで向かっていった。
こんな低山なのにトイレがある。
きっと地元の人に愛されている山なのであろう、角田山は。


観音堂へは10分ほどで到着した。
緩やかな傾斜のある草地で、なるほどその展望の良さに目を見張った。
これが新潟の米が作られている越後平野なのか、実に広い。
ベンチがあり10人ほどが展望を楽しんでいた。


管理人も展望を楽しんだ後、山頂に戻り、地元の人に勧められた桜尾根で下山することにした。
尾根の入口はすぐにわかった。
角田山山頂から元来た道を200メートルほど戻った右側に入口があった。


桜尾根というからには桜が見られるのだろうと思い、桜の樹を探しながら歩いたところ、桜の老木が見つかった。


サラシナショウマでしょうかね。


シシウドかな?


地元の人に勧められたまま歩いているが、たしかに灯台コース登山口に向かって下山している。
道は1本で迷うことはない。


これが雪割草だな。
キンポウゲ科の植物。
サクラソウ科のもあるので混同しやすい。


無事に下山できたようで角田浜の前を通る国道402号線(たぶん)に出た。
さて、駐車場はどっちだろう?


灯台が見える、駐車場も見える。
地元の人の教え通り、同じ駐車場に戻ることができた。
ゆっくり歩いても4時間弱で下山できる低山里山の魅力を堪能した。
腹が減ったので車内でアルファ化米を戻したご飯にレトルトカレーをかけて昼食とし、今日の最終目的地の氷見(富山県)まで走ることにした。


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