急げ急げ! 自己ベスト目指して中禅寺湖一周。

2023年7月29日(土) 晴れ/涼やか

誕生日記念として予定している女峰山登山を前に、その足慣らしのため一昨日、湯元から刈込湖を経由して光徳へ抜け、光徳から歩いて湯元まで戻る14キロのトレッキングをおこなった。
疲れもなく軽快な足取りで戻ってくることができ、とりあえず女峰山登山に向けての足慣らし第1弾として合格点を与えることにした。

で次は、計画通り、中禅寺湖を一周することにした。
一昨日歩いたばかりで昨日、一日空けただけということになるが、こういうときは一気呵成に進むのが良い。
なまじ数日空けてしまうとその間に脚力は低下するし、やる気も失せるのが年寄りというものだ。

中禅寺湖一周は体力測定のための年間ルーティンとして過去になんどもやっている。
昨年は時期が遅れて11月にずれ込んで寒さが堪えたが、それが幸いして汗をかかず、初めて7時間を切ることができた。
そこで今年は前回とは気候が異なるこの暑い最中で7時間切りを目指したいと考えている。

メモ(GPSはGeographicaを使用した)
・歩行距離:23.8キロ※(GPSログをカシミール3Dで処理した値)
・所要時間:6時間30分(写真撮影と休憩を含む)
・累積標高:692メートル(アップダウンのうち、上昇分の累積)
※これまでの計測ではずっと25~26キロだったが今年はなぜか24キロ未満と出た。

いろは坂を上がって中禅寺湖まで来たらまずはこの光景を見てほしい。
中禅寺湖南岸にそびえる社山(1827m)である。
今日は湖から立ち上った雲がかかってとても見応えがあったが、雪を被った真冬の姿もいい。
のちほど、あの山の登山口となる阿世潟そして狸窪を通過する。


管理人が中禅寺湖を一周する際の起点に決めている竜頭滝駐車場。
起点は他に歌ヶ浜駐車場もあるし、路線バスを利用するならどこでもいい。
ただし、竜頭滝駐車場を利用するなら中禅寺湖を左回りに、歌ヶ浜駐車場を利用するなら右回りに歩くことをお勧めする。
要は先に南岸を歩いてしまうことだ。
車道と並行する北岸の遊歩道はバス停があるので疲れたらバスで起点とする駐車場に戻ることができるが、南岸は車道もなく人家もないので元気なうちに歩き終えるのが望ましい、というのが理由。


中禅寺湖遊歩道が始まる菖蒲ヶ浜。
左回りの場合、ここがスタート地点となる。
千手ヶ浜まで1時間が目標。


中禅寺湖を一周する遊歩道は平坦路が多いがアップダウンはゼロではない。
湖面と同じ高さだったり、湖面から30~50メートルの高さだったりする。
岩などの障害物は北岸よりも南岸に多く、そこだけは注意を要する。


歩き始めて最初のビューポイント。
平らな崖の上に立つと西岸の千手ヶ浜が見える。
転落に注意。


アップダウンと言ってもこの程度のもの。


階段の先にある赤岩展望台
眺めはなかなかよろしい!


展望台からの眺め。


北岸はこんな歩きやすい遊歩道が千手ヶ浜まで続く。


高山の登山口となる熊窪。
ここを右へ入ると静かな林間を抜けて高山峠へ出て、高山山頂。


熊窪の先から湖面を見る。


中禅寺湖の西の外れ、千手ヶ浜から見る男体山。
近頃、男体山の向こうから上る太陽がとてもきれいだというので、愛好者のためにここまで早朝特別バスが運行されているらしい。
ちなみに遊歩道入口からここまでの所要時間58分はいつも通り。


柳沢川をまたぐ乙二郎橋を渡る。


キオンの群落


西岸と南岸の変曲点に黒檜岳登山口がある。
昔は修験に使われた山だが山頂に展望がなくまた、登山の同好会が競い合って取り付けたのか山名板が複数あったり、双耳峰でもないのに山頂が勝手に2つ作られたりと印象的な山である。→詳しく書いたブログ


南岸も北岸と同様、遊歩道に山の斜面が迫っているが、進むにつれて斜面は遠のき、開放的な林間を歩けるようになる。
それまで滑落しないよう注意して歩こう。


南岸からの中禅寺湖の眺め。
中禅寺湖の水深は最深部で160メートルもあって透明度が高い。
上から見下ろすと水のきれいさが際立つ。


アズマシャクナゲの群落に突入。
花はとっくに終わっている。


白岩を通過


うげっ!!
阿世潟まで50キロとな?
もちろんこれは設置者による間違い。
貴重なので修正を求めずこのままにしておきたい。
これを鵜呑みにするハイカーなどいないはずなので実害はないだろう。


こんな場所もある。


松ヶ崎を通過。


中禅寺湖南岸には社山を始めいくつかのピークが連なっており、それらの伏流水が沢となって中禅寺湖に流れ込んでいる。だから飲み水には困らない(飲む勇気があれば)。
ここは斜面に塩ビパイプを埋め込んで伏流水を引き込んでいる。
600ミリリットルのボトルにはまだ半分残っていたが後半を考えて補充した。


大日崎
中禅寺湖南岸は昔、修験道として使われたらしい。
その跡は今でも石仏や祠として残っている。


大日崎の突端に建つ石像、大日如来像?


大勢の観光客を乗せた遊覧船がこちらに向かっている。


冒頭に掲載した社山の登山口となる阿世潟を通過。
いつもならここでひと休みするところだが、今日はもう少し頑張ってイタリア大使館別荘跡記念公園まで休憩なしで行くことにした。


阿世潟を過ぎると遊歩道は湖面と同じ高さとなり、水に触れることができる。


社山のもうひとつの登山口、狸窪(むじなくぼ)。
ただし、ここからだと社山へは距離が長くなる。
むしろ半月山に登るのに適している。


イタリア大使館別荘跡記念公園
今日初めての休憩を取ることにした。
自宅で朝食を食べ終えて6時間、口にしたのは塩分を含んだ水だけだった。
ハンガーノックを起こすことなくここまで来られたのは、お腹にたっぷり蓄えた脂肪をエネルギーとしたからなのかも知れない。
ベンチに腰をかけコンビニで買った豆パンとミニあんぱんを2ヶ食べ、10分で切り上げて歩き始めた。
昨年11月は6時間50分で一周したので今年も同じくらいの時間でゴールしたい。
あぁ、でもなぁ、休憩するには最高のロケーションなんだから時を忘れてゆっくりしていたいものだ。


地図で見るとわかるが、阿世潟から先、砥沢までは軽車道(幅3メートル未満)、砥沢からは一般車道として書かれている。
これまでずっと落ち葉が堆積したふかふかの遊歩道を歩いて来たので、アスファルトに変わった途端に足に負担がかかるのを感じる。


お見苦しい画像をご容赦。
このブログはあくまでも管理人の備忘録なので、ときにはこんな見苦しい画像を載せることがある。
今日は暑くなるのを想定して半袖Tと短パン、トレランシューズという極めて軽装で歩いている。
標高は全周ほぼ1300メートル、ここまで直射を避けて歩くことができたので大汗をかくほどではなかったが、ここから次の林間に入るまでアスファルトの照り返しに苦しみそうだ。


東岸の歌ヶ浜
もう少し歩けば路線バスが走る国道に出るので、ここまで来ればもう安心。
疲れたらバスに乗って車を置いた竜頭滝駐車場まで行けばいい。
ここには市営の大きな駐車場があるがマイカーと観光バスですべて埋まっていた。


二荒山神社の大鳥居まで来て国道と交わる。
林間に入るまで直射の当たる遊歩道を歩く。


中禅寺湖がまだ観光地となっていなかった昔はこの景色、夏でも涼しいこの地に多くの外国人が集ったという西六番別荘跡。


北岸は国道に面しているが国道のすぐ下に遊歩道があって車の騒音を気にせず歩くことができる。


西十三番園地
ここも西六番と同じく外国人のたまり場だったそうだ。


バス停の菖蒲ヶ浜を過ぎるとゴールは目前。
この遊歩道が終わると短いながら車道歩きになる。


竜頭滝駐車場への分岐。
駐車場へは12時10分に到着。
5時40分に歩き始めたのでちょうど6時間半で一周したことになる。
昨年は6時間50分だったので今回は自己ベストであった。
さて、この7時間切りをいつまで続けることができるのかそれが課題だが、本音を言うと、せっかく眺めのいい中禅寺湖畔を歩くのなら、景色を楽しんだり湖畔に佇んでランチに凝ったり、8時間以上かかってもいいから散歩気分でゆっくり歩きたいのである。

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