車中泊の途中で山歩き(新潟県・弥彦山)

2023年5月18日(木)午前の部 快晴/暑い

車中泊仕様に改造するため2020年12月に購入したエブリイ貨物車は、3ヶ月後の3月にはなんとか車中で生活できるまで作業が進み、あとは実践を待つばかりとなった。

エブリイの改造の目的は、登山をする際に山の麓で車中泊することの他に、コロナ不況によって生じた膨大な「暇な時間」を利用して昔の旅行熱の再燃に伴う観光地廻りをしようというものである。

コロナ前におこなっていたジムニーやセレナでの車中泊は仕事の合間を使った短期間のものだったが、今は登る山を決めて出かけるのではなく、旅行中にたまたま見つけた山を歩くというスタイルに変わってきている。
旅行と登山の両立が今、もっとも楽しい。

ゴールデンウィークが終わって我が地元、日光は観光客の姿も減って静かになった。
おそらく他県の観光地も同じであろう。
こんなときこそ有り余る時間を活用すべきだ、そう考えて14日に日光を出発し、管理人のひとり旅の原点となる北陸へ向かった。

この記事は5泊6日の北陸旅行から戻る途中の5月18日(旅行5日目)に弥彦山に登った記録となる。

メモ
(GPSはGeographicaを使用した)
・歩行距離:7.9キロ(GPSログをカシミール3Dで処理した値)
・所要時間:2時間40分(写真撮影と休憩を含む)
・累積標高:824メートル(アップダウンのうち、上昇分の累積)

管理人がこれから登ろうとする弥彦山は彌彦神社の奥の院であることから、順序として本殿の参拝は欠かせないであろう。
朝まだ早く、参拝客は少ない。
これは一の鳥居。
ちなみに、神社の場合、やひこの「や」は「彌」が使われているが、地理院地図では略字の「弥」があてられている。
両者、意味は同じのようだがその使い分けについて管理人にはわからない。


一の鳥居のある表参道を行くと参道は左へ曲がり、二ノ鳥居へと続く。


本殿前に堂々と構える随神門。
1940年(昭和15年)建立だそうだ。


本殿の前に来た。
3月に続いて2回目である。
すごいねぇ、この重厚さ。
管理人の地元、日光には東照宮(神社)、二荒山神社、輪王寺があっていずれも極彩色の装飾が施され、それはそれで見応えがあるが、管理人はどちらかと言えば彌彦神社のような素朴にして重厚な造りの方が好きである。


角度を変えて見たところ。
ずいぶん奥行きがあるように見える。
参拝を終えて振り返ると女性の参拝者がいて、手を4回叩いていた。
神社への参拝は一般には2拍手とされていて管理人もそうしたが、彌彦神社は4拍手が正しいそうだ。


本殿への参拝が終わったので弥彦山の登山口へ向かった。
登山口へは参道と並行した「万葉の道」を進んで行く。


ここが弥彦山の登山口だった。
登山口を左に見ながら万葉の道を進んでいくと人を山頂へと運ぶロープウェイの乗り場に行く。


登山道にはよくある階段から始まった。


実に歩きやすい快適な登山道。


おやっ、また階段だ。
まぁ、登山道なんだからこんなものだろう。


シャガ


林が開ける場所があったので覗くと電波塔などが立つ山が見えた。
あれがおそらく山頂でしょう。


ヤマツツジ


登り始めて33分。
ようやくと言っていいのか、五合目に達した。


また階段。


嫌というほど階段が続く。
体力の消耗が著しい。


空気がそこだけひんやりすると思ったら水場だった。
伏流水を引き込み、冷たい水が流れ落ちている。


地元の人とおぼしき高齢男性3人組に追い越され、脚力のなさを露呈する管理人である。


おっ、山頂かな?
ということはなく、ここはロープウェイ山頂駅からの道との合流点だった。
疲れていたから山頂だと思い込みたいという心理が働いたようだ。


これが最後の階段だと思いたいのだが、、、


おっ、あれが奥の宮かな?
ここまでで階段は行程の8割を占めているように管理人には感じたが、オーバーではないだろう。


よかった~
もうこれ以上、階段を登るのは辛いと思っていたのでここが最終地点の奥の宮で本当によかった。

鳥居の額に彫られた文字は「天香語山命」と読める。
天香語山命(あめのかごやまのみこと)という神様が祀られている御神廟だそうだ。


お~、いい眺め!
あれが越後平野なのかな?


画像ではよくわからないと思うが、林の向こうは日本海なのである。


弥彦山の北に位置する多宝山。
そこへの縦走路があって、縦走路はさらに4キロ先まで続いている(地理院地図より)。


御神廟のすぐ脇には山頂であることを示す大きな岩が鎮座している。
この岩に彫られた文字は「彌彦山」となっているが、管理人は地理院地図の山名「弥彦山」で統一することにする。


山頂からの展望をもっと楽しみたいところだが、今日は午後の部もあるので名残惜しいが下山することにした。


まったく同じ道を下っていくので当然ながら階段を使う。


暑さと階段で大汗をかき、全身びっしょりで下山した。
さあ、これから午後の部に向けて90キロ離れた西会津まで走るぞ。

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