春の日差しの下、太平山を歩き、三大名物を食す。

2024年3月17日(日) 晴れ

昨日、三毳山のハイキングをおこなったDさんとSさん、そしてKさんを今日は大平山にご案内することになった。
大平山は管理人が昨年初めて歩き、低山ながらアップダウンの多さと展望の良さそして、ルートの多さ、どれをとっても古賀志山に匹敵する要素があって楽しむことができた。
古賀志山に比べると自宅から倍の距離があって移動に時間がかかるが、それを差し引いても十分に楽しめる山であり、管理人は昨年の山行ですっかり気に入ってしまったのである。

Dさんら3人とは長い付き合いだが、これまで行き先はすべて日光だった。
スノーシューツアーがメインだったのである。
例年であればこの季節はまだ日光に雪があるはずなのだが、暖冬少雪の今年は本来厳冬期の2月でさえ暖かな日が続くとともに、大雨で最悪のコンディションとなり、雪の上を歩くのを早々に諦めることにしたのである。

そこで今年は、すでに春の様子を見せている県南の山、三毳山と大平山を目標にした。
両座ともルートを工夫することで10キロ歩くことができるのでDさんたちに不足はないだろう。
なにしろ日頃から山に親しむ一方で、ジムで身体を鍛えている三人だ。
体力は管理人を上回る。そして管理人とは親子ほどの年齢差がある。
昨日の三毳山では管理人の太ももに痙攣が起き、休みを頻繁に取る羽目になった。
原因は暑かったにもかかわらず水分摂取が少なかったためだが、その反省から、昨夜はアルコールの代わりに水を飲み、睡眠もたっぷり取った。

メモ(記録にはGeographicaを使用した)
・歩行距離:9.3キロ(GPSログをカシミール3Dで処理した値)
・所要時間:4時間34分(写真撮影と休憩を含む)
・累積標高:822メートル(アップダウンのうち、上昇分の累積)

太平山にもっとも近い、大平山神社下のアジサイ坂から歩き始めた。
説明によると階段が始まる六角堂から大平山神社まで、1000段あるそうだ。
長い階段といえば我が日光霧降高原の天空回廊は1445段だから県内ではそれに続く長さである。
が、天空回廊の高低差が約240メートルなのにたいしてここは130メートルと、高低差でいえば100メートルほど短い。
階段の段差が低いためであろう、天空回廊を昇るときのあの辛さは感じることなく最上段までいってしまう。


階段を上り詰めると大平山神社の本殿である。
信仰心ゼロの管理人に対して、Dさんら三人は作法に則り丁寧に参拝していたのが印象的だ。
さて、ここから大平山へ向かうには本殿に並んだ小さな社を左に見ながら進み、最後の社の脇の急斜面を上がって行く。


太平山神社の奥ノ宮を過ぎて緩やかな斜面を歩いて行ったところに太平山の山頂がある。


太平山山頂の冨士浅間神社に到着。
神社の裏に山頂であることを示す小さな山名板がある。


太平山山頂から少し南へ進むと太平山神社に戻る道と晃石山に向かう道に分岐する。
地理院地図によると大平山に行くには太平山神社からここまで来て、太平山をピストンで往復するようになっているが、実際にはこの分岐の手前にも分岐があってそこを大平山へ進み、この画像の分岐に降りるようになっている。


電波塔のあるグミの木峠を過ぎるとしばらくは上り傾斜が続く。


展望が開けた場所に差しかかった。
ここは標高320メートルだが南に栃木市街がよく見える。
Dさんから、すぐ近くに見えるあの小高い山はなに?、と問いかけられたが、管理人には即答できず、Dさんら三人と地理院地図で調べることになった。
山のすそ野を車が走っているのが見えた。
それが答のヒントとなった。
この場所から南南西に中山(142m)が見つかった。
手前のピークは164メートルの無名のピーク、その奥が中山であった。
ここは昨年、4回通過したが、あの中山のことなどまったく意識することなく、ただ呆然と眺めていただけで、Dさんからの質問はとてもいい刺激であった。


同じ場所の南斜面にあと2・3日で咲こうというヤマツツジを見つけた。


晃石山手前の広葉樹林の道を快調に歩いて行く。


昨年の山行経験から、大平山のごく一部にカタクリが生育しているを確認した。
まだ固い蕾だがヤマツツジと同じくあと数日もすれば咲くであろう。


晃石神社奥の院
広場になっていてベンチがある。
ちょうどいい時間なので景色を眺めながらランチとした。


晃石神社は奥の院から清水寺(せいすいじ)に向かって少し降りた場所にある。
この日は広い境内に複数のグループがいて、昼食を摂っていた。


ここから車道に降りるまでの間、大きな岩が点在している。
その岩というのが、、、


まるでノミを使って彫ったかのような曲線が多数。
一体これはどういった現象なんでしょうね。
他の岩にも同じ曲線がついている。


車道に降り立つとこれから大中寺まではアスファルトの道が続く。


大中寺の入口。
このすぐ先左側に大きな駐車場とトイレがある。

梅の木が生育する大中寺境内。
手入れが行き届いていて気持ちのいい境内である。


素朴ながら重厚な大中寺。
気持ちが落ち着く。


大中寺の参拝を終えて太平山三大名物が食べられる謙信平へ向かうが、これがなかなかのもの。


ヤマザクラ満開中!
さて、これからお目当ての太平山三大名物を愛でに行こう。


一般車道と交わると間もなく、謙信平。
いくつか店が連なっている。
そのどこも三大名物を味わうことができる。


太平山三大名物とは厚焼き玉子と団子、そして焼き鳥のこと。
それぞれの店が屋外に専用のテーブルを有していて、眼下に広がる景色を眺めながら食べることができる。
栃木屋の店先を借りてさっそく食べることにした。


三大名物を味わえる謙信平の全体像。
間もなく始まる「桜まつり」を迎えるとここは多くの人で賑わう。


大平山縦走と三大名物を味わう旅ももうすぐ終わる。
穏やかな天気の下、Dさん、Sさん、Kさんには満足していただけただろうか?


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