古賀志山で観る花たち・カタクリ祭りじゃぁ! 番外編(2022/04/02)

2022年4月2日(土) 快晴だが肌寒い

番外編と名付けたきょうの「古賀志山で観る花たち」は同行者がいる。
管理人が経営している宿の常連客Fさんで昨年7月、管理人と日光を歩く計画を組んでいたのが緊急事態宣言によって中止となり、成り行きを見守ってようやくきょう、実現にこぎ着けたものだ。

とはいえ、管理人が住む霧降高原や小田代ケ原、戦場ヶ原が花盛りを迎えるのは7月だ。
4月の日光はまだ冬の様相を呈しており新緑どころか探しても花は見つからない。ハイキングコースには雪が残っている。
そこで場所を古賀志山とし、今が盛りのカタクリを観て歩くことにした。

というわけで、きょうの管理人は古賀志山が初めてのFさんの安全を最優先に考え、花の写真ばかり撮っているわけにはいかない。

メモ
・歩行距離:10.3キロ(GPSログをカシミール3Dで処理した値)
・所要時間:4時間56分(写真撮影と休憩を含む)
・累積標高:1133メートル(アップダウンのうち、上昇分の累積)

古賀志山全景
過去に何枚も撮っている写真だがどうしても撮りたくなってしまうのがここ、赤川ダム堰堤からの古賀志山の眺め。
堰堤を1/3ほど進んだところからの眺めが最高なんである。


前の画像で古賀志山の右斜め下に写っている、薄いピンクの塊がこのシダレザクラ。
30日に来たときはまだ蕾だったのに3日後のきょうはすでに咲き始めていた。
だが花はまだ小さくまた蕾が多い。
来週も来てみよう。


きょうの目的はFさんに古賀志山のカタクリを見てもらうこと。
4月の日光はまだ冬の様相を呈しており、といってスノーシューを楽しむほどの雪はないし、一年でもっとも遊びには中途半端な季節といえる。
そこで管理人が提案したのが春が始まった古賀志山の花廻りであった。
まずはここ、通称「お花畑」のカタクリ。


3月から数えてきょうで4回目の訪問になるが、ここは標高が低いだけに咲き始めが早く、したがって終わるのも早い。
1/2は見頃を終えている。


そんなカタクリ群にあって元気だったのがショウジョウバカマだった。
前回観てから1週後のきょう、まだ健全な姿を保っていた。


東稜コースへ行く斜面のカタクリ


ここのカタクリは標高が500メートルを超えているので咲き出したばかり。


カタクリに見とれながら歩いていたらこんな岩場まで来てしまった。
お馴染みの東稜コースと東南稜コースが交わった場所にある岩だ。
ビビるFさんを叱咤激励し、ここを上がってもらうことにした。


5メートルほどの垂直に近い岩だが、怖そうに見えてもホールドとステップがちゃんとあることをあらかじめ説明した上でクライムオン。
短足の管理人よりもはるかに長い脚を使ってまったく問題なく上がって行った。
実はFさんはマラソンのランナーとして、これまで多くの大会に出場しているアスリートなのである。登山はマラソンに必要な体幹と脚力、持久力を養うのにちょうどいいらしい。
運動神経とバランスの良さ、体幹の強さにおいて管理人などFさんの足元に及ばないほどだ。


見晴台直下の垂壁も難なくクリアして大展望を楽しむFさん。
岩登りはまんざらでもなかったらしい。
Fさん曰く、病みつきになりそう!!
この展望にではなく、岩登りにだ(笑)


東稜見晴台から古賀志山を経て御嶽山に着くと、咲き始めたばかりのアカヤシオの出迎えを受けた。
蕾もここまで膨らむと満開になるのも早いであろう。
来週を楽しみにしていよう。


御嶽山でのランチを終えて猪落(ししおとし)へ向かった。
そこに群落とまではいかないがカタクリがある。
その中のひとつに花弁の白いのがあった。
はたしてこれは、管理人が初めて観る白色のカタクリなのかそれとも咲き終わって変色したカタクリなのか、きょう時点ではわからなかった。


カタクリのミニ群落を猪落へ。


猪落の上部から多気山(たげさん)を通して遠望する。
岩尾根の猪落は上がるよりも下る方が楽しい。
前方には遮るものがなく、この展望を眺めながら下ることができる。
といっても景色に見とれて足元が疎かになってはいけない。
慎重に下ったのはもちろんである。

古賀志山を下山後、いい機会なので、神社仏閣が好きだというFさんに近くの大谷観音そして平和観音をご案内して終わりとした。


赤い線は本日のルート、青い線は先月30日のルート。
これで古賀志山のカタクリ群生地はすべて網羅している。
読者においてはこの地図を頼りにカタクリ群生地を訪ね歩くことができるだろうか?
歩く場合、滑落の恐れのあるルートが多々ありますのでくれぐれもご注意のほど。
ちなみに「二枚岩」はカタクリではなくヒカゲツツジの生育地。