都心に比べれば春の遅い日光もさすがに5月ともなれば新緑もちらほら、花も咲きだします。
ゴールデンウイークの合間の一日、常連さんのWさんと某所にある某滝(笑)へヤシオツツジを探しにいってきました。お目当てはヤシオツツジだけではもちろんなく、私はカタクリを、Wさんはネコノメソウもターゲットに。

高い山に囲まれ起伏の激しい日光はサクラの名所というところはなく、ツツジの開花で春を知るというのが通説になっていて、そのツツジがヤシオツツジのことを指しているわけです。3~5メートルの低木にピンクの花は遠くから眺めるとサクラと見間違うかのような錯覚をうけますが、違いは標高が高いところで生育するということ。つまり、山に行かないと見られないというわけですね。

そのヤシオツツジ、日光で有名なところといえば鳴虫山や中禅寺湖ですが見ごろになると多くのハイカーで賑わいます。とはいっても観光で来る人たちとは違って人でごった返すということはありませんが。
私たちが訪れたのは鳴虫山でもなく中禅寺湖でもない普段滅多に人が来ない某所にある某滝(しつこいって!)を上流へと遡った某山の登山道で、標高千メートルのところ。そこは500メートルに渡ってミズナラの林があってここにお目当てのヤシオツツジがほどよい密度で淡いピンクの花を咲かせます。
さて、鳴虫山や中禅寺湖へ行けばヤシオツツジが見られるのになんでわざわざこんなへんぴなところへ行くのか、その訳は、、、

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駐車場から山を眺めるとホラ、サクラのようなピンクの花が見えるでしょ。あれがヤシオツツジ。
今日はヤシオツツジを間近で見るための旅をしにやってまいりました。

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ここが某所某滝(笑)の入口。
大きな鳥居をくぐって急階段を上ると小さなほこらがあり、それが若子神社(じゃっこうじんじゃ)。

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神社の横から見える某滝いや、上の写真でばらしてしまったので正しくいうと「寂光滝(じゃっこうたき)」。
落差70メートルもある見事な滝で7つの段差を流れ落ちることから別名、七段の滝ともいわれています。

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この滝を一気に登ると芦沢の流れ。

120501-09.JPG 沢に沿って歩くとあちこちにカタクリの花が見られます。花は1週間はもたないからまさにグッタイミン。
120501-11.JPG これはタチツボスミレ。日光全域に育成するポピュラーな花で小田代ケ原や戦場ヶ原だと7月くらいまで見られます。これも種保存の法則にしたがっているのでしょう。
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オッと、そこにいたのね。危うく踏んづけるところだったぞ、ヤマカガシ君。

おいら冬眠から覚めたばかりで身体が冷え切っているのでこうやって体温の上昇を待っているんだよ。頭もまだぼんやりしているからそっとしておいてね。

といわれるとなおさら意地悪したくなるのが人間様の悪いところ。ためしに手で尻尾に触ったら私の体温に反応したのかくるっと向きを変え、“なにするんだよっ!”って。

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Wさんのお目当てのネコノメソウ。これはネコノメソウにしては珍しく、白い花が咲く「ハナネコノメ」だそうだ。

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これはなんだったっけ?
普通のネコノメソウかな?
120501-19.JPG 沢沿いの苔むした岩に群生する「ハナネコノメ」。
120501-21.JPG 葉っぱの特徴からおそらく「フイリミヤマスミレ」と思うが、なにしろスミレだけで1冊の図鑑ができてしまうというほど種類が多いので自信がない。
120501-23.JPG 奥日光でよく見る「セントウソウ」もこんなところに。
120501-25.JPG 良い形ですねぇ。自然の芸術美とさえいえます。
120501-27.JPG 四角く黄色い花が特徴の「コガネネコノメソウ」であることを同行のWさんから教えてもらった。
それにしても研究熱心だなぁ!
120501-29.JPG 三度登場。
これを逃したら来年まで見ることはできないので今回撮った中で「カタクリ」はもっとも多く、30枚ほどになります。
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芦沢上流部の滑滝(名前はありません)。奥日光の湯滝を小さくしたような形をしています。

ここをさらに登ると芦沢の源流、女峰山の地下水が湧き出る場所になります。

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おっ、なんということ!!
御神木ともいえる存在の大木が根こそぎ倒れてしまっているではないか。
9月の大型台風でさえ持ちこたえたというのにこれは一体、どういうことだ。
景観がガラッと変わってしまったぞと、しばし呆然。

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気を取り直して撮影を続ける。
ここが伏流水の出口。このような場所がいくつもあって、自然の神秘を感じさせてくれます。

この水が集まってできたのが芦沢なんですよ。

120501-37.JPG 同じアングルからソフトフォーカスで撮ってみた。
120501-39.JPG 今度はミニチュアライズ風に。
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さてさて、私とWさんの今回の目的は、このヤシオツツジを見るためであったのだ。その楽しみを後半に取っておくためにわざわざ芦沢を遡ることから始めたわけ。

う~ん、この色と花と花の間合い。魅せられますねぇ。

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ヤシオツツジ
栃木県の県花に指定されているくらいツツジの仲間では美しく、日光ではこの花が咲いて初めて春を感じるというくらい、ヤシオツツジなくして春は語れません。

おっ、咲いたね。うん、咲いた。これで雪が降る心配もないね。うん、ない。コタツを納戸にしまおうか。うん、そうしよう。
なんとも色気のない会話ですが冬の間、無口だった人々の間で話が進むようになるというわけです(そんなっ)。

120501-49.JPG しばらくの間、ご鑑賞を!
120501-55.JPG 明日からのゴールデンウイーク後半はさらに花の数が増えて盛りとなることでしょう。
そしてヤシオツツジが終わると次は平地でヤマツツジが楽しめるようになります。
日光はこれから8月まで花の季節。全域でかぞえればその数、2百数十種類。
花の名前を知らなくてもきっと楽しめることでしょう。


9日から続けて5日間、雪が降ったお陰でただいまスノーシューのフィールドは今冬の最高積雪となっています。
欲を言えば2月にこれだけ降ってほしかったというのが本音ですが、これも自然の摂理というもの。大それたことを望んでは罰があたります。

DSCF3981.JPG最新の積雪(例年だと2月でこれくらい)

DSCF3831.JPG2月28日

このところ定番となっている金精沢コース。
緩やかな傾斜が2キロ続き景色の変化が楽しめるからお客様には好評のコースだ。先週から断続的に雪が降り、ただいま絶好のコンディションとなっていて、規定のコースから一歩外れると膝まで潜ってしまうほどの深い雪でさすがに私にも厳しい。
28日(土)のツアーでは幸いにして若い方の参加でラッセルを交代しながら目的地へ。おかげで私はずいぶん楽させていただきました(笑)。

雪が少ないとはいっても1メートルも積もればスノーシューで歩くのに十分な量で、この日など私の前を歩くお客さまのスノーシューが雪に埋もれて見えない。スノーシューで前進するにはアスファルトの上を歩く要領で足を運べばよくその場合、スノーシュー本体は雪に埋もれたまま(新雪の場合)移動するから写真のように雪の状況によっては見えないことがある。

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新雪といっても深いとそれなりに重さもあり疲れるけれど、目の前の雪を蹴散らしながら歩くのは爽快で楽しい。といっても始めから終わりまで私ひとり、先頭を歩くのは厳しいのでこの日のように交代しながら歩くのが疲れないコツ(笑)。

まぁ、それにしても雪不足で年明けまで気が気ではありませんでしたが、これで例年と同じようにスノーシューを楽しむことができるようになり気持ちが休まります。

20日・21日と丸二日にわたって降り続けた雪のおかげで例年並とはいえないものの積雪はたっぷり、これでスノーシューも万全となった。
とはいえ、あまり喜んでもいられない。日光の冬は本来、日本海側の気象の影響を受けるため新潟や長野に大雪が降ればそれに連動して日光も雪が降るというのが通例なのに、今回の雪は太平洋側の気象の影響を受けたもの。東京を例にとっても冬の間、雪が降るのはほんの数日だけ。今回はたまたま雪が降ってくれたからいいけれど雨の場合もあり得るわけで、雪が頻繁に降るわけではない。
早く本来の冬に戻ってほしい。

1月22日の赤沼
1月22日の赤沼
笹は完全に雪に埋もれた。

1月7日赤沼
1月7日の赤沼
笹は露出しており例年でいえば12月始めの積雪。

ふと見ると食堂内を飛び交う褐色の物体。こんな時期に昆虫はないだろうと見ていると突然壁に激突して床に落ちた。
近寄って見たら野鳥だった! この寒いのに扉を開けっ放しにしていたために迷い込んだらしい。
壁にぶつかった拍子に脳しんとうを起こしたのか、目がうつろ。
全身茶色のこの鳥を見るのは初めてなので図鑑で調べると「ミソサザイ」らしい。う~ん、ミソサザイねぇ。奥日光を歩いているときれいな声で囀るのを聞きますが、まさかこんな身近で見るとは思いもしませんでした。

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皆さま、明けましておめでとうございます。
旧年中はブログ「春夏秋冬、日光を歩こう」をお読みくださいまして、誠にありがとうございます。

さて、暗い世相を振り払うかのように雲ひとつない青空で迎えた2012年。今年は何事もなく平穏に過ぎていくことを願っています。
ところで、現在(1月2日午前9時)の気温は4度。1月としては異例の暖かさです。ペンション周辺だけかと思って奥日光・三本松茶屋のライブカメラを見るとマイナス4.8度。湯滝でもマイナス3度とこれも平均を5度以上、上回っています。

これからスノーシューの季節。フィールドに少なくても80センチの積雪がないと楽しめませんので心配になってきました。日本海側に大雪が降ると奥日光にはそのおこぼれが回ってくるのですが、果たしてそれはいつになるのか大いに心配です。

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快晴のお天気で見えてきた女峰山(中央左)は例年ならこの時期真っ白になっているはず。中央右に見える赤薙山など、12月27日の投稿時にくらべて雪の量がぐっと少なくなってしまった。

軒下に備え付けたライブカメラの映像を自室で見ると、週末から降り続いた雪で赤薙山(中央右)が見事に冠雪していることがわかります。おそらくこれが根雪となり、3月中頃までこの景色が見られるでしょう。
スノーシューも間もなくできるようになりそうです。→スノーシューツアー

赤薙山と峰続きに、西北西の位置(中央左)に女峰山があるのですが、この写真では雲に隠れて見えません。しかし、2010メートルの赤薙山でさえこれだけ冠雪しているのに2483メートルの女峰山が冠雪していないわけがありません。
日光連山の中でこの山はどういう理由か雲が出やすく、よほどの好天でないと姿を見せない女峰山。ライブカメラによる観察を続けることにしよう。

赤薙山
日中は10秒ごとに更新していますのでよかったら下記からご覧ください。
http://ippo.jp/livecam/index.html

気温がぐっと下がり21時現在、マイナス5度という真冬並みの寒さとなりました。雪も降り始めいよいよスノーシューシーズンの到来です。

大震災のあった3月11日、私はツアーのゴール地点間近で震度6(発表では)というとてつもない大きな揺れに遭遇しました。ズズーンという地鳴りがあってすぐ、履いていたスノーシューを通して激しい揺れを感じ、それで地震であることに気が付きました。
幸いなことに日光は物的な被害もなく事なきを得ましたが余震を恐れてその日を最後に今年のツアーは打ち切り、予定を未消化のまま翌年を待つことにしました。
それだけに待望の雪に心ときめいています。スノーシューのフィールドに大量の雪が積もってくれることを祈っています。

スノーシューの開催日程表を公開しましたのでお申し込みの参考にしていただければありがたいと思います。

とにかく時間の経過が早い。仕事柄、身の回りにいろんな出来事が矢継ぎ早に起こるのと、加齢に伴って処理能力が低下しているのがその原因といえるでしょう。すべてのことが手から離れて楽になりたいと思うこの頃、またしても新しい仕事が、、、、

日光で自然ガイドを生業としている人たちが集まって小さな組織が誕生しました。その名も「日光自然ガイド連絡会」。
日光の自然が大好きだからこそガイドを生業とするメンバーとあって、いわばその道のエキスパートの組織です。まだ立ち上がったばかりなので情報交換が主な活動ですが、このたび立ち上げを記念して大(?)イベントを開催することになりました。
イベント会社の手によらない自主企画、自主運営のイベントなので派手さはないものの、品質は一級であると、メンバーそれぞれ自負しています。

イベントの場所は奥日光(前夜祭は霧降と湯元で)ですが、当ペンションでは宿泊と同時にイベントに参加する方にペンションと奥日光間を送迎する便宜を図ります。
私(波多江=ペンションはじめのいっぽ店主)はスノーシューツアーのガイドを務めます。

ちなみに私が単独でおこなっているスノーシューツアーは来年で14年を迎えます。スノーシューではいろいろなお客様と出会い、その後もお付き合いが続くなど、スノーシューツアーは私にとってかけがえのない出会いの場として、毎年全力で取り組んでいます。

肝心要のイベント内容についてはここでざっと紹介する程度にとどめ、詳しいことは別のホームページで紹介していますのでお時間があればどうかご覧ください。
http://www.nikko-natureguide.org/

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前夜祭
「スライドトーク 冬の楽しみ方」
日   時:平成24年1月21日(土) 20:00~21:30
場   所:霧降会場…ペンション トロールの森 フィンチホール
      湯元会場…休暇村日光湯元 小会議室
参加費 :無料

ガイド付ツアー
「ガイドツアーふぇすた in 奥日光」
日   時:1月22日(日) 9:30スタート (8:45受付開始 9:15開会式)
集合場所:日光湯元ビジターセンター  レクチャールーム
参加費  :[半日コース] 大人 3,000 円、子供 2,000 円
       [1日コース] 大人 5,000 円、子供 3,000 円
       [レンタル代] スノーシュー1,000 円、クロスカントリースキー1,500 円
定   員:各コース 10 名程度(先着順)
受付期間:2011 年 12 月 1 日(木)~2012 年 1 月 11 日(水)  ※定員になり次第締め切ります。
申込み :  http://www.nikko-natureguide.org/ivents.html

スノーシューツアーコース
・金精沢コース:帰着 15 時頃  『スノーシューデビューは古木の森で!』
・切刈湖コース※:帰着 15 時頃 『知られざる冬世界。白銀の湖へ!』
・蓼ノ湖コース:帰着 12:30 頃  『大人ツアー。冬しか行けない湖。』
・湯元周辺・金精沢:帰着 12:30 頃  『バージンスノーで初体験。』
・石楠花平・金精の森※※:帰着 12:30 頃 『そぞろ歩き・べー太の雪遊び教室♪』

XCスキーツアーコース
・戦場ヶ原周辺:帰着 15 時頃 『なだらかな雪の森をス~イスイ♪』
・光徳周辺(半日)  帰着 12:30 頃 『ヒールフリーで雪はお友達。』

日光をおそった二度の台風の激しい雨により花の名所、小田代ケ原は水が溜まりそれはそれですばらしい光景ですが、かれこれひと月経過し、このまま水が引かない場合、植物への影響はどうなのだろうと心配になる。

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9月1日から降り始めた長雨で水が溜まった小田代ケ原。
貴婦人(中央に見える白樺)の根元まで水がきているから前回(07年)と比べて水量の多いのがわかる。しかも、この写真はその1ヶ月後の10月6日だ。
丸ひと月以上、このままの状態が続いているわけで、間もなく結氷の時期を迎えてこのまま凍ってしまったら植物たちは一体どうなってしまうのだろうと心配になる。


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小田代ケ原展望台から歩き始めてすぐのところにある木道は地上1メートルの高さにあるが、水は木道の上にまで達している。

 

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本来ならこんなにきれいな花で埋め尽くされる小田代ケ原。来年は?

 

前回、水が溜まったのは2007年9月で、このときは水量はそれほど多くなかったことから水の引きも早く植物への影響はほとんどなく、翌年にはいつも通りきれいな花を咲かせた。

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2007年9月10日

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2007年10月3日。水は一部に残っているものの植物への影響はなく、草紅葉も見られた。

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