スノーシュー初体験でいきなり急傾斜の丸山しかも、強風下でのスノーシューを強いられた(管理人が強いたわけであるが)単独参加のMさんにとって、こんなに辛いのなら二度とスノーシューなどやらない、という感想を漏らすのが普通のはずだがしかし、違った。
10日の帰り際、もう少し易しいコースで二度目のスノーシューをやりたいというMさんの希望(なんという根性の持ち主・喝采)に添って、今日は緩急の斜面が混在する金精沢にご案内した。
それにしても前回とは打って変わって今日は最高気温10度、もちろんプラス10度であるが真冬としては異例の高温である。しかも無風ときている。
歩き始めてすぐ、汗が噴きだし、管理人などジャケットを脱いでTシャツと中間着の2枚構成という出で立ちで、それでも暑いので歩くスピードをコントロールして発汗を抑えるしかなかった。
でも前回、辛い思いをさせてしまったMさんには今日の気候はスノーシューへの印象を大きく変えるいい一日になった(と思う)。
こんな穏やかな日には野生動物がやたらと活動する。
これは野ウサギ。大きいのが後ろ足で2本横に並び、前足は縦に並ぶのが特徴。
しかし、進んでる方向は写真の上部へという、不思議な足跡である(あとでわかります)。
お次はキツネ。
奥日光のスノーシューフィールドではウサギとキツネはセットとして考えると想像が膨らむ。
キツネは雑食性なのでウサギを追い回し、あわよくば捕食してしまう。ウサギにとってはいい迷惑であるがキツネとの追いかけっこが想像できる。負けるなウサギちゃん。
生々しい傷跡は雄鹿の角によるもの。
小田代ケ原や戦場ヶ原のように鹿が侵入できないエリアと違ってここは立ち入り自由なので、鹿にとってはかっこうの餌場となっている。
積雪はたっぷりなのに適度に締まっていて潜らず歩きやすい。しかし、高温で解けたのか水を含んで雪が重い。
木の周りの雪が解けたように凹んでいるのはなぜ、という質問をよくいただく。
太陽の熱で解けたから、木の体温によって解けた、と諸説あるがヒントは気温がマイナスの日が続いてもこのような現象が見られるし、枯れ木にもこのような現象が見られる。
さあ、答えはなんでしょう?
よく締まった雪面で見られた野ウサギの足跡。
後ろ足の肉球がはっきり見える。
ウサギの足ってこんなに大きいんだ。
これでおわかりの通り、ウサギの足跡は後ろ足が前足の前につき、進行は後ろ足の方向という仕掛けになっている。