スノーシュー下見(金精沢はOKかも?)

2020年1月16日(木)

昨年は積雪の状況を確認するためフィールドの下見に訪れた日数は6日、それに対して実際にスノーシューツアーをおこなった日数はわずか5日という、20年もスノーシューツアーを開催しながらかつて経験したことのない酷い雪不足に悩まされた。

近年の世界規模の異常気象は日本も例外ではなく、もしかすると異常が異常でなくなりこれが当たり前の気象になってしまうのではないかという危惧を抱くのは管理人だけではないだろう。
最近読んだニュースによると牛が反芻する際に出すゲップが大量の二酸化炭素を含んでいるため、それも地球温暖化の大きな原因になっているそうだ。
そのためどこかの国では将来的に牛の飼育をやめるために現在、人工肉の研究がおこなわれているとも聞く。
そこまで話が飛躍してしまうほど、気候変動の影響は大きいというわけだが、自然エネルギーに積極的に取り組んでいる国がある一方で、日本はいまだに原発と火力発電依存から、自然エネルギーに転換しようという国レベルの動きが見られない。
国の基幹をなす大企業の利益をおもんばかっての日本の対応だと思うが、地球が破壊されつつあるというのにたかが一私企業のために国の政策を変えられないようではとても先進国とは言えない。
現政権の数々の不祥事や産業の衰退、経済成長率、働く人の所得を見るともはや先進国というレベルではない。
失われた20年、失われた30年と言われるとおり、20年も30年もの間、経済の成長のない国は世界的に見ても稀であろう。日本全体のモラルの低下が著しいのもここ30年くらいだろう。
それほど国が無能無策だということ。
将来、管理人の孫の世代の若者が安心して暮らしていけるのかが心配になる。きっと心配が現実化してしまうだろう。

と、そんなことまで考えてしまうほどの暖冬そして、雪が積もらない冬に鬱々とした気分。
気を取り直してこの冬、初めての下見に行ってきた。

中禅寺湖と社山いろは坂を上りきって国道と合流すると「社山」の絶景ポイントと出合う。
全体が白くなり輪郭がはっきりしてきた。
もっと白くなるのを期待しているがこの景色を見るのが冬、奥日光へ行くときの楽しみのひとつである。


戦場ヶ原まず始めに、小田代ケ原と戦場ヶ原の入口となる赤沼を確認。
まだ笹が飛び出していて昨年と同じ15~20センチほどの積雪。
スキーで歩くにはいいかもしれないがスノーシューでは厳しい。


湯滝入口戦場ヶ原を過ぎ、湯元に向かっていて目についたのがこれ。
豪快な流れで人気のある湯滝の入口である。
冬でも訪れる人(観光客)がいる場所だが除雪されてなく、これでは長靴持参でなくては歩けない。


湯ノ湖真冬は分厚い氷に被われる湯ノ湖だが、氷はまだ薄いように見える。
正面にそびえる白い山は金精山。
群馬県境にあり日本海側の気象の影響をうけるため、日光の他の山に比べて積雪量が多い(少雪の今年でも)。
それとこちら側から見る金精山はほぼ垂直の岩壁で、木々がないため岩に付着した雪がよく見える構造になっている。


金精沢湯元温泉のスノーシューフィールドといえばこの金精沢。
距離が短いので管理人はあまり利用することはないが、適度な起伏があって楽しめるのと群馬県に近いので雪質がいい。


積雪を測る前の画像の道標付近で雪面にピッケルを突き刺した穴で深さを測ると約30センチの積雪。
これならスノーシューで歩けるかも。
管理人のホームである霧降高原が不可能ならここを代替えコースにしようかな?
その霧降高原の様子は明日、行って確認するつもりだ。


湯元源泉お次は湯元から刈込湖へ行く定番ルート。
ここに見える小屋は地中から温泉が湧き出している「源泉」。
ここから湯元の各旅館、遠くは中禅寺湖の旅館に温泉が供給されている。


刈込湖登山口う~ん、まだ地肌が見えてる。
この先10分歩くと金精道路の上に出て、そこから刈込湖に向かうが、林の中は30~40センチくらいかな?
あとひと降り、ふた降りほしい。


温泉の自然湧出小屋がある一帯はどこを掘っても温泉が湧き出すほど湯が豊富でここでは地面から自然湧出している。
湯温は50度ほど。


金精道路温泉街から国道に戻ると冬季通行止めの金精道路と合流する。
ゲートの支柱が剥き出しになっていることから積雪は10センチ前後といったところか?
ちなみに、この道路を歩いても刈込湖の登山口まで行くことができるが、登山口から先は雪崩の巣窟となっているため歩かない方が無難。


光徳牧場最後に光徳牧場周辺。
昨年同時期とほぼ同じくらいの積雪で少ない。
分岐の右は川俣へ続く山王林道でこの先にゲートがあって冬季通行止め。


山王林道と光徳園地山王林道と光徳園地の状況。
道路は圧雪されているため積雪は5センチほど。
林の中は20センチくらいしかないのでスノーシューで歩けるようになるのはまだまだ先だ。


竜頭滝最後にスノーシューのエリアではないが、冬は凍る滝として訪れる人が多い竜頭滝に寄ってみた。
竜頭滝は特殊な地形で、水温の高い湯ノ湖の流れにもかかわらず、真冬は凍る。
紅葉も周辺に比べて早いという特徴がある。
今日は凍るどころかまだごうごうと流れていた。