霧降の住民はヘリの運航に反対を表明

9月16日(水)、予定通り霧降地区の自治会による総会がおこなわれた。
そして、107軒中80軒もの反対票を得て、自治会として観光ヘリ運航に反対の立場を取ることが決まった。これだけ多くの反対票を得ることができたのは、ひとえに住民の問題意識の高さを物語っていると言える。
霧降地区は自然の静けさを求めて他地区から移ってきた方が多く、それだけにこの自然を一企業の手で壊されたくないという意識が強いのだ。それに加えて、7月31日に地元住民への説明会と称して地元住民以外のわずか数名に説明しただけですべての住民の賛同を得たかのように振る舞う企業を、私たち住民の良識が許さなかったといえる。

霧降地区は私が移り住む前に霧降カントリークラブの開発問題で地域を二分する騒ぎがあって、当時から住んでいる人たちの心には今でもその後遺症が宿っている。しかし、反面そんな出来事を経験したお陰で今回のヘリ問題にたいして冷静に対応し、地域を二分することなく調整(まだ阻止には至っていないが)できたのだと思う。

9月7日に新聞記事で霧降を発着場とする観光ヘリが運航されることを知り、それからわずか10日で住民の総会が開催されるに至ったのは、強い問題意識を持つ会員が戸別訪問しながら問題を訴え、問題を共有し合った成果だ。
このような活動は今のところ他の自治会では見られない。自分さえ我慢すればそれで済むのだからという自己犠牲の意識が強いのであろうか、地域内で賛成反対と言った騒ぎになると生活しにくくなってしまうからであろうか。
でも、今自分の目の前に生活を脅かす危機が迫っているのに、この静けさはなんなのだろう。とても気にかかる。

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