古賀志山に咲く花たち・ついにミヤマウズラが咲いた!

前回7月30日から数えて6日目、ミヤマウズラの花が咲いた。
5月26日にその葉っぱを見てから2ヶ月と10日、待望の花を見ることができた喜びは大きい。
この間、6回古賀志山を訪れて生長を見守ってきたが、苦労の甲斐があったというものだ。

古賀志山に生育する花の多くが春咲くのに対してミヤマウズラは8月と、季節に大きな隔たりがある。
管理人が住む霧降高原の麓、標高820メートルから南方の、しかも300メートルも低い古賀志山山域を8月に歩くのはこれまで避けてきた。
猛暑日が続く今年は特に、古賀志山は低山特有の湿気と熱気に満ち、上半身にかいた大量の汗は下半身を伝ってズボンの裾からポタポタと滴り落ちるほどだった。
いつ熱中症になってもおかしくない環境の中を歩くのは死と隣り合わせということになる。
冒頭書いた「苦労」とはこのことを指している。

まっでも、花が咲いたら苦労も吹っ飛ぶというものだ。
管理人が初めて見るミヤマウズラの花は質素ながらとても可愛らしく、森の妖精といっても言いすぎではないだろう。

管理人は長い間、地元日光の花を見てきたが、環境が異なるから当然とは思うものの日光に生育していない植物を見ることができる古賀志山の奥深さに感動せずにいられない。
岩場歩きにロングトレッキング(20キロの周回が可能)、半日だけの山行と、古賀志山の楽しみ方はいろいろある。
年とってアップダウンが苦手になったら花を求めて歩けばいい。
各人に応じた楽しみを与えてくれるのが古賀志山だと思っている。

☆☆
当記事は前回7月30日の内容にミヤマウズラの花の写真を付け加えたものであり多くの重複がある。
ミヤマウズラの花だけを見たいのであれば下にスクロールして「08月05日(金)」以下をお読みください。

5月26日(木)
管理人が初めて目にするミヤマウズラ。
植物に詳しいOさんを古賀志山に案内したときにOさんが見つけたもの。
葉はぽってりと厚く、主脈と脇脈が白く(斑入り)、とても美しい。
木々の葉の下にひっそり生えていて、意識しながら歩かない限り見つからないはずだ。


6月18日(土)
前回5月26日から3週間後の姿。
前回は葉が展開したばかりだったが茎が少し伸び、そこにも葉が付いた。
3週間経ってもこれだからおそろしく生長の遅い植物だ。
栄養ドリンクでも飲ませたくなる(笑)


株を横から見たところ。
地面を這うようにして最初の葉が出て、その次の葉、さらにその次の葉というように3段にまで生長した。
なお、この画像だとハッキリわからないが、葉は茎から互い違い(互生)に出ている。


「茎は地を這い、節ごとに根を張る」とのWikipediaの説明の通り、地中から緩い弧を描いて茎が出て先が地面に接し、そこからひとつの株が出ている。


7月18日(月)
葉は3段で止まったが10センチほどの茎が伸び、茎の先端に膨らみが見える。
あれがきっと花の芽なのだろう。


茎の膨らみに近づいて撮ってみた。
ミヤマウズラはカメラ泣かせで、マクロだとピントがまったく合わない。
これは十数枚撮った中で奇跡的にピントが合った一枚。


7月30日(土)
前回からちょうど2週間、茎の膨らみが分裂してハッキリした蕾として認識できるようになった。
さて、蕾はいつごろ開花するのだろう?


別の株。
蕾の先端が少しピンク色になっているのがわかる。


別の角度から。
ピンク色がより一層わかる。


これも別の株。
こちらの蕾はまだ色がない。
前の画像の方が数日早く咲くのかもしれない。


08月05日(金)
ミヤマウズラの生育場所は同じルート上に4ヶ所あることがわかった。
2株しかない場所、10数株ある場所というように場所によって生育数は異なるが、古賀志山の植生の豊かさがうかがわれる。
花茎を延ばしていない若い株も多く、これから来年、再来年と増えていくことが期待できる。
画像は地面に焦点が合ってしまい、肝心のミヤマウズラはピンボケ。


この日はあいにくの曇天でAFの焦点が合わず写真はピンボケばかり。
それでもよく写っているのを選んで掲載したつもりだが説明もできないほど悪い写りだ。


花を正面から見ると翼を広げた鳥のようあるいは、海の妖精と言われるクリオネのようでとても可愛らしい。
ところがこれを撮るのにひと苦労もふた苦労もした。
花はすべて一定方向を向いて咲いている。
その向いている方向が悪い。
カメラをしっかり構えられる方向ではないのだ。
花を正面から撮る場合はカメラを片手持ちし、手をぐっと伸ばして花が咲いている側にレンズを向ける必要がある。
当然ながら液晶など見ることができないから上手に写ったかどうかはその場で再生しないとわからない。
この画像など数十回撮ったうちでまともな1枚。


これも写りが悪いなぁ!
花茎に6段に渡って着いている蕾の3つが開花しているのが見てとれればいい。


少し離れたら割とまともに撮れた。

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