能登半島突端、禄剛崎16キロのトレッキング

北陸5泊6日の旅、2日目は能登半島突端の禄剛崎にある道の駅で車中泊した。
その際、禄剛崎灯台を起点に往復16キロのトレイルがあることを案内板で知った。
海を眺めながら歩けるという、日光にいては絶対に経験できない夢のような話だ。
車中泊の旅はまだ続くがエコノミー症候群にならないよう、要所要所に立ち寄って歩くことにしているものの、その時間はわずかである。
ここらで本格的に歩いてみたくなった。

2022年5月10日(火) 晴れ
禄剛崎、岬自然歩道トレッキング

予定通り海に沿って片道8キロのトレッキングを敢行することにした。
起点は禄剛崎灯台である。
だが、この時間から歩き始めるわけではない。
いま、ここに来ているのは日の出を見るためだ。
昨日、この灯台の向こう側すなわち東側から日本海に沈む夕陽を見たわけだが、今朝は灯台の西側にいてこれから昇ろうとする朝陽を拝もうというわけだ。
昨日は沈み行く太陽を老い先短い管理人の人生と重ねて感傷的になったものだが、今日はその逆、広大な空に向かって昇る朝陽を見て、短い人生ながらもこの先、わずかな望みがあるであろうことを期待して来た次第だ。


おっ、あれは佐渡島?


お出ましになったぞ、なんと神々しい!!
朝日が昇るのを飽くことなく眺め、ここを去ったのはこの後、20分経ってからだった。


一旦、車に戻って朝食とし、トレッキングに出かけた。
灯台への急坂を上るのは道の駅に到着後、これで4度目だ。


灯台へは昨日とは別のアプローチを辿った。


ルートは岬自然歩道という道標に従って進めば迷うことがない。
波による浸食でできた波食台、岩礁帯を見下ろしながら進む。


岬自然歩道は崖上の道と国道が混在して変化がある。
国道は海抜=標高6メートルとなっていて、大きな津波には弱い。
地震が発生しないことを祈るばかりだ。


日本海の水平線を眺めながら快適に歩いて行く。


自然歩道はここで国道から離れて海辺に沿って進むようになる。


無理やり造ったような草むらの中の道。


道標がなかったらどっちへ行ったらいいのかわからない。


ようやく林の中の快適な道となる。


岬自然歩道は海すれすれを歩いたり崖の上を歩いたりと、景色の変化が楽しめてなかなか良い。
水平線と青い海。周りを山に囲まれて暮らしている管理人には開放感に浸れる光景である。


椿のトンネル。


再び海辺に降りる。


木ノ浦ヴィレッジという保養施設。
珠洲市の運営なのだろうか?


ここでも椿のトンネルを歩く。


つい数日前まで咲いていたと思われる椿の花。


突然、視界が開けて立派なオートキャンプ場と出合った。
木ノ浦県民休暇村内のオートキャンプ場である。
先ほどの木ノ浦ヴィレッジはこの県民休暇村の一部なのであろう。


自然歩道はここ椿展望台で終わりとなる。
ここからは元来た道を戻ってもいいし車道を歩いて道の駅に戻ることも可。
初めて訪れた地なのでより多くのことを知ろうと思い、車道を歩いて戻ることにした。


県道なのか国道なのかよくわからないが車をほとんど見かけない。


この道は往路で歩いたな、たしか。


4時間半かかって戻って来た。
GPSの記録を見るとちょうど16キロと表示されていた。
さて、これから車を走らせるわけだが、この時間からだとどこまで行くことができるのか、皆目見当がつかない。
16時前後に道の駅を見かけたらそこを今夜の宿泊地としよう。


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