古賀志山に咲く花たち・ミヤマウズラに蕾がついた!

古賀志山に生育する植物は多様で、その数は200種類以上とされている。
日光より温暖な南に位置し、低山独立峰という山域の特徴からなのか、日光を数多く歩いている管理人にとって未知の植物と遭遇することが多々ある。
その場合、古賀志山の花に特化した本をパラパラめくって花の名前の特定を試みるのだが、これがどうしてなかなか難しいのである。
似たような花は多いし成長過程によって形が微妙に違う。
ましてや、枯れて葉っぱや実だけになったものは本に頼って特定することなど甚だ困難となる。

5月28日に初めてその葉っぱを見たとき、葉っぱの特徴から、これはミヤマウズラかベニシュスランでしょうと、同行したOさんから教えられた。
同じラン科の植物だがこの時点でどちらかを特定するのは困難だという。

そこで、特徴が顕著になりなおかつ、花が咲くまで管理人がこの植物を見守ろうということになった。
その辺りは最近のブログにその都度、記録してあるのでご覧いただくことにして、地中から出たばかりの葉の観察から始めて蕾を観た今日(7月30日)までの流れをこのブログに記録した。

参考までに、ミヤマウズラの特徴として、『茎は地を這い、節ごとに根を張る。葉は、長さ2-4cm、幅1-2.5cmの先のとがった卵形で、地面近くに互生する。濃緑色の地に白い網目状の斑が入り、この様子がウズラの羽の模様に似ていることが名前の由来となっている。模様には個体差があり、美しいものは「錦蘭」と呼ばれ珍重される。
花期は8-9月。茎の高さは12-25cmになり、花序に7-12個の、鳥が翼を広げたような形をした薄いピンク色の小花が、一方向に偏って咲く。花柄や花には細かい毛が密生する。』とある。・・Wikipediaより引用

5月26日(木)
管理人が初めて目にするミヤマウズラ。
植物に詳しいOさんを古賀志山に案内したときにOさんが見つけたもの。
葉はぽってりと厚く、主脈と脇脈が白く(斑入り)、とても美しい。
木々の葉の下にひっそり生えていて、意識しながら歩かない限り見つからないはずだ。


6月18日(土)
前回5月26日から3週間後の姿。
前回は葉が展開したばかりだったが茎が少し伸び、そこにも葉が付いた。
3週間経ってもこれだからおそろしく生長の遅い植物だ。
栄養ドリンクでも飲ませたくなる(笑)


株を横から見たところ。
地面を這うようにして最初の葉が出て、その次の葉、さらにその次の葉というように3段にまで生長した。
なお、この画像だとハッキリわからないが、葉は茎から互い違い(互生)に出ている。


「茎は地を這い、節ごとに根を張る」とのWikipediaの説明の通り、地中から緩い弧を描いて茎が出て先が地面に接し、そこからひとつの株が出ている。


7月18日(月)
葉は3段で止まったが10センチほどの茎が伸び、茎の先端に膨らみが見える。
あれがきっと花の芽なのだろう。


茎の膨らみに近づいて撮ってみた。
ミヤマウズラはカメラ泣かせで、マクロだとピントがまったく合わない。
これは十数枚撮った中で奇跡的にピントが合った一枚。


7月30日(土)
前回からちょうど2週間、茎の膨らみが分裂してハッキリした蕾として認識できるようになった。
さて、蕾はいつごろ開花するのだろう?


別の株。
蕾の先端が少しピンク色になっているのがわかる。


別の角度から。
ピンク色がより一層わかる。


これも別の株。
こちらの蕾はまだ色がない。
前の画像の方が数日早く咲くのかもしれない。

ということで今回はここまで。
8月には花の写真をご紹介できることでしょう。

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