スノーシューツアーが終わったのでここらで総括を

今シーズンは日本海側の寒気の影響が強く、日光は珍しく年明け早々からフィールドに雪がたっぷり積もり、スノーシューを楽しむにはさい先のいい出だしとなった。
しかし、時はコロナ禍、ツアー参加者がもっとも多い首都圏で緊急事態宣言が発令されたばかりではなく、栃木県においても感染者が急増して宣言の対象県となる始末であった。

管理人はコロナ禍で外出は極力控えているし昨年から宿泊客もいないし近所づきあいもしていないから新型コロナとは無縁、と確信しているが、電車を乗り継いで日光まで足を運ぶ人たちにとって、誰が感染しているかも知れない中を移動するのは不安があろう。
案の定、緊急事態宣言発令前に予約済みのツアーは軒並みキャンセルとなった。

中には2月に雪深い白神山地でマタギ体験ツアーに参加予定していた女性が、その事前訓練として1月の土日、計8日間にわたって管理人が主催するスノーシューツアーでラッセル体験する予定だったのが、不幸にもマタギ体験そのものがコロナ禍で中止に追い込まれるということがあって、それに伴い事前訓練目的のスノーシューツアーも中止になるという残念なことがあった。
新型コロナとは無縁と思われていた秋田の奥地での体験がコロナへの心配によって中止になるとは、参加を予定していた当の女性にとって不幸としか言いようがない。
他にも横浜在住のリピーター、大宮在住のリピーターなどが国の無策によりツアー予約をキャンセルせざるを得ないという不幸な目に遭った。
さらには毎年この時期に予約してくるリピーター、当ペンションのスノーシューツアーに興味を示してくれる一見の方々からの予約もないといった具合だ。

今年ほど雪に恵まれていればシーズン中、少なくとも20日、50人以上の参加者が見込まれるのが過去22年間の経験だ。
それが今シーズンは開催日数7日、参加人数7人というコロナの影響を如実に表す酷い結果であった。

だが、非常事態宣言下ながら雪山への傾倒から参加してくれた人々のために、全身全霊を傾けてガイドを務めたので、思い出に残るいいツアーになったと自負している。
ちなみに、参加者7名すべて単独参加という、かつてない現象だったのはなぜだろう?
夫婦やグループ、カップルでの参加はそれだけ感染リスクが高まるという心配からの配慮なのだろうか?
あと、管理人が主催しているスノーシューツアーは従来から女性の参加が多いわけだが、今年も7名中、女性が4名と多かった(男性は延べ3名のうち、同じ人が2日参加)。
女性は活動的だし、管理人のツアーの特徴である足が竦むほどの急斜面に果敢に挑戦する意欲があるのも女性だ。
当然といえば当然なのかも知れない。

このブログでは7日間というわずかな日数に過ぎないが、新型コロナ下という特異なシーズンのスノーシューツアーとして記録に残しておく。


2021年1月9日(土) 霧降高原丸山(新雪) 単独参加の女性とのツアー。
冒頭に書いたマタギ体験を予定していたHさんとのツアー。
1月は訓練のため毎週、土日にスノーシューツアーに参加する予定だったがマタギ体験が中止となったため、この日一日だけのツアーとなった。

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2021年2月8日(月)丸山~焼石金剛(新雪) 単独参加の女性とのツアー
低山から高い山まで毎週訪れるという女性、E・Yさんとのツアーになった。
当ペンションのツアーに初めて参加する場合、とりあえず丸山まで行き、それまでの疲れ具合や余力を判断して、まだ大丈夫そうだと管理人が判断したら焼石金剛まで足を延ばすことにしているがまったく問題なかった。

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2021年2月10日(水)丸山~焼石金剛(新雪) 単独参加の男性とのツアー
ゲレンデスキーはやるがスノーシューは初めてというOさんと、8日と同じくやはり丸山を登頂し、まだ大丈夫そうだと判断したので焼石金剛を目指した。
新雪に足を取られながらも無事に目的を完遂した。

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2021年2月18日(木) 庵滝 単独女性(常連さん)との氷瀑ツアー
日光最西端にある氷瀑を訪ねるツアーだがお相手はペンションの常連客K・Tさんで、トレラン選手として各地を転戦する超健脚の持ち主だ。
平坦ながら距離15キロというのはスノーシューツアーにしては他のコースの倍の距離があって管理人には荷が思い。
そこでK・Tさんには勝手に先に行ってもらい、管理人はその後からルートの指示を出すだけ。
鍛えられます(管理人が)。

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2021年2月19日(金) 丸山~焼石金剛  単独参加の女性とのツアー
これもツアーの常連客であるS・Kさん。
過去に丸山と刈込湖を経験済みなので今回は丸山から先の焼石金剛をご案内した。
常連客とは話が弾む。
山のことはもちろんのこと、私生活のことにまで話が進むなど楽しい一日であった。

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2021年2月27日(土) 金精の森 単独参加の男性とのツアー
スノーシュー初体験でなおかつ、登山の経験も少ないとのことなので初回は傾斜が緩やかな金精の森をご案内した。
歩き始めは圧雪されてスノーシューなど使わなくても歩けるほどだったが、標高が上がるにつれて雪は深くまた、足首まで潜るほどになった。
初体験とのことで体力を心配したが問題ないようなので当初予定していた距離を1キロ延長した。

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2021年2月28日(日) おとぎの森 昨日と同じ男性。
日光は首都圏から近いので移動日にスノーシューツアーを楽しんで、宿泊した次の日にも楽しめるという大きなメリットがある。
昨日は手始めとして金精の森を歩いたが、体力的に問題ないと判断して緩斜面ながら距離の長いおとぎの森をご案内した。
この時点ですでに筋肉痛だということだったが、よく頑張ってくれた。

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