2026年4月13日(月) 新緑/薄曇り
古賀志山に咲く花に特化した書籍(自費出版も含めて)が管理人の手元に6冊ある。
著者は古賀志山に足繁く通って写真を撮りため、それを出版社が書籍化したり、自費出版したものだ。
https://ippo.jp/blog/flower/mt-kogashi-flower2022-13/
我が地元、日光に咲く花をまとめ、書籍化したものは古くからあるが、全国的に見れば知名度などないに等しいローカルの山に咲く花を、書籍としているのは珍しいのではないだろうか。
言い換えれば古賀志山はそれほど植生が豊かであり、目次を数えるとその数200以上というから日光に負けない多さだ。
管理人はここ数年で古賀志山へ行く回数が激減したが、それでも花の季節になると思い出したかのように出かけては花を楽しんで帰ってくる。
エリアが違えば植生も違うが、スミレの種類は日光より多く、冒頭に書いた古賀志山の花に特化した書籍の目次を数えると12種類ある。
なんだ、たった12種類かというなかれ、その12種類の見分けが難しいのである。
タチツボスミレはどこの山へ行っても見られる、ごく普通のスミレだが、それでさえ悩むことがある。
花の色が微妙に異なるのである。
よく見かけるタチツボスミレは淡い紫色だが、もっと薄い紫もあれば白に近い紫もあり、濃い紫のもある。
だから、種類としては12だが、同じ種類でも花の色が微妙に違ったりすると、数十種類あるように管理人の頭は混乱する。
今日はどんなスミレが見られるだろうか、その場で名前を言い当てられるだろうか、そんな不安をかかえて出かけた。
メモ(地図アプリのGeographicaで記録した)
・歩行距離:8.5キロ(GPSログをカシミール3Dで処理した値)
・所要時間:4時間17分(写真撮影と休憩を含む)
・累積標高:625メートル(アップダウンのうち、上昇分の累積)
まだ早い時刻だが、春らしい穏やかな天気に誘われたのか、訪れる人がチラホラ。
ここは宇都宮市森林公園駐車場北側の出入り口。
駐車場の1/3は埋まっていた。
県外ナンバーの車はない。
この道を皆と同じ方へ歩くと古賀志山の登山口に行くが、管理人はここを右へ折れて鞍掛山ルートを歩くことにした。
これが北尾根コース(鞍掛山ルート)の入口。
古賀志山へのスタンダードなルートに比べると、花が多いという、管理人にとって嬉しい道なのである。
今日のお目当てはスミレ!
さて、どんなスミレと出会えるか、楽しみ。
始めに出迎えてくれたのはマルバスミレだった。
色は白で花柄と葉の両面に毛がびっしり、という特徴を持っているからすぐわかる。
次はマキノスミレ(ひどいピンボケ)
牧野富太郎が発見したとされるスミレで、細長く伸びた葉っぱ(三角状披針形)が特徴。
図鑑によるとマキノスミレの葉はほぼ垂直に立つと書かれているが、管理人がこれまで見てきたのは水平のが多い。
この明るさがいい。
鞍掛山ルートは広葉樹が多く、日が差し込むので明るく、気持ちよく歩けるのがいい。
新緑の林間は明るく、地面の茶と葉の薄緑とのコントラストがなんとも言えず美しい。
どこででも見ることができるヤマツツジ。
まだ少し早いようだ。
だがあと2・3日もすれば辺り一面を朱色に染め上げることだろう。
花を探しながら(といっても、花の方から目に飛び込んで来る)長倉山までやってきた。
ここで2方向に分岐し、左に行くのがこれまで歩いて来た北尾根コースの延長、真北に向かって下りる道もあり、今日はその道を歩かなくてはならない。
昨年、治療を要するひどい目に遭ったので、その原因を確かめるためだ。
問題の処に差しかかった。
昨年7月、梅雨明け初日にここを通り抜けた数日後、右手首に発疹ができた。
2021年に帯状疱疹を患った経験から、帯状疱疹が再発したかと思い、近くの皮膚科に通うことにした。
帯状疱疹が手首だけにできることはない。庭仕事で毛虫に触れたのでは、と医師が言う。
思い起こすと10日前にこの藪を通り抜けたことがあった。
木々の枝と葉が未知に覆い被さっていて、それを両手でかき分けてこの藪を抜けた。
7月でもあり、藪の密度はこの画像どころではなかった。
もしかするとウルシか、という疑いを診察を受けたときに持った。
病院から帰宅して画像を拡大すると、そこにはたしかにウルシと思しき葉が写っていた。
それを今日、確かめるためこのルートを歩きに来たのである。
若い頃だと葉茎も葉も赤く、ヤマウルシであることが一目瞭然だが、生長に伴って葉は緑、葉茎は茶色になり、他の木々の間に紛れるとよほど注意しなければ、その存在に気がつかない。
ヤマウルシに触れないよう慎重に藪を抜けるとチゴユリがあった。
ホッとする。
林道にぶつかると長倉山の尾根は終わる。
林道を横断すると鞍掛山に行くが、今日はこの林道を左に折れて二枚岩へ向かう。
ヒカゲツツジを観るためだ。
マルバスミレ
アスファルトの素っ気ない林道だが、植物は多い。
ツボスミレ
スミレの仲間では花が小ぶりで色は白。
下弁に濃い紫の筋がある。
よく似たスミレにフモトスミレがあるが、フモトスミレは葉に特徴があるのと、場所も異なる。
10:33に見たのと同じマルバスミレだが、ここでも見たのでアップで撮っておいた。
葉にも花柄にも毛がびっしり生えていることがわかる。
なんのために毛が必要なのか不思議でしかたがない。
二枚岩への登山口手前に来た。
二枚岩へは中尾根から入ることもできるが、ヒカゲツツジを観るのが目的であれば手っ取り早く、駐車場から林道を歩いてここまで来る方法がある。
斜面は北を向いているためか、花持ちがいい。
トウゴクミツバツツジはまだ健在で、蕾も多い。
おぉ、あったぞ!
これがスミレとともに今日のお目当てのひとつ、ヒカゲツツジ。
どれどれ、もう少し近づいてみよう。
この透き通るような淡い緑、アカヤシオと並んでツツジの女王様とも言える美しさ。
さて、昼メシの時間だ。
ここを登った特等席に腰を下ろそう。
古賀志山は山域全体が岩で構成されている。
管理人、つい最近から岩石に興味を持ち始め、岩石の成り立ちを調べ始めた。
古賀志山は恐竜が大陸を闊歩していた時代、海の底だったようだ。
それが何らかの作用で盛り上がって山となった。
それを物語るのがこの岩らしい。
と、ボロが出るといけないのでこの辺でやめておくが、いずれ説明できるようになりたいと思っている。
ヒカゲツツジ
二枚岩をほんのわずか南へ進むと分岐している。
道なりに進むと中尾根と合流するが花はあまり期待できないので、この分岐を左に折れて駐車場に戻ることにした。
中尾根に出てピーク559(班根石山)へ行けば、ヒカゲツツジが見頃かもしれないが、なんだか面倒になってしまった。
林道に降り立ち、これから向かうのは駐車場。
そこでもスミレを探そう。
本日初のエイザンスミレだ。
管理人に背を向けて咲いているのが残念だった。
細野ダム
透明度が悪いが深緑のこの色がいい。
細野ダムまで来たついでに中尾根一番岩を見ることにした。
久しく行っていない。
いやぁ、懐かしい!
古賀志山は山域全体が岩で構成されているため、主稜線(古賀志山~北ノ峰)といえど、いくつもの岩を乗り越えて進まなくてはならない。
管理人、これまでの経験から鎖やロープを使わず岩を乗り越えられるようになったが、中尾根のこの岩だけはロープに頼らざるを得ない。
それほど一番岩は難易度が高いのだ。
岩の中央にロープが見えるが、管理人が登っていた頃のロープはもっと長かった。
劣化が進んで途中で切れてしまったのか、それとも人為的なものなのか、ここからでは判断しづらい。
いずれにしても、もはや管理人の手に負えなくなっていしまった。
中尾根一番岩から引き返し、なおもスミレを探したがなく、代わりにセントウソウの群落を見つけた。
中尾根に上がるには先ほどの一番岩を回避して、ショートカットする道もある。
ここを入ると三番岩に行くことができる。
以前ここは、日差しが入らないほど鬱蒼とした林だったが、ずいぶん明るくなった。
奥には長い岩の壁が透けて見える。
なるほど、こういうことだったのか。
尾根直下のヒノキが伐採されたのだ。
それにしてもなんだな、裸になった中尾根は岩の塊だ。
膳棚林道出口に達した。
家に帰るにはまだ早い時間だ。
赤川ダムの畔をゆっくり歩くことにしよう。























