嘘の上塗りで露呈するエクセル航空の倫理観の欠如

当初予定していた場所(ホテルジャパン内のテニスコート)では住民の賛同が得られないのであれば、ゴルフ場にするから改めて住民への説明会を開催して欲しいというエクセル航空からの申し出に対して、私たち霧降自治会は説明会に前向きな姿勢を示し、そのための事前の打ち合わせをおこなったのが9月25日であった。

私たち霧降自治会が弁護士(正確にはエクセル航空→国交省→弁護士)を通して間接的に聞いたゴルフ場というのは、テニスコートから約1キロほど北西に位置し、霧降自治会の住民からは少し離れることになるわけで、であれば騒音も少し軽減されるかもわからないので申し出を拒否する理由はなくなる。
話し合いの25日。しかしエクセル航空からの提案を聞いているうちに、説明がおかしいことに気づいた。何がおかしいかというと、そこで提示された新しい発着場はゴルフ場などではなく、当初予定していたテニスコートからほんの数メートル離れた隣のテニスコートなのだ。
オイオイ、いったいどういうことなんだ。私たちは1キロ離れたゴルフ場にするからという申し出があったので今日の話し合いに臨んだわけで、それが隣のテニスコートにするからとは、、、エクセル航空は恐れ多くも行政官庁に嘘をついたことになるのだぞ。

そんなやり取りが25日にあったのだが、話しのラチがあかないため、「テニスコートということであればなんら改善策にならないので説明会は開催できない。ただし弁護士から聞いていたゴルフ場にするのであれば説明会を受けるつもりだ。しかしその前提として、今秋は騒音を我慢するが来春以後の運航は止めて欲しい」との逆提案をしたところ、それでは明日、つまり26日に返事をするという言葉を最後にこの日の話し合いはお開きとなった。
そして返事を待つこと2週間。エクセル航空からは自治会の提案に対する返事を未だにもらえていない状況だ。
ゴルフ場にするから改めて説明会を開かせて欲しいと言ってきたのはエクセル航空であり、それに対して霧降自治会は条件付きながら説明を受けましょうと答えたにもかかわらず、その答がいまだにないのはどういうことなのだろう。

10月6日、自治会の代理人である弁護士から私に電話があって、エクセル航空は国交省に対して霧降での運航は住民の反対があってできないため、場所を変えて運航したいと申し出ているとの話しを聞いた。
私たちは説明会を開催する心づもりで待っていたにもかかわらず、弁護士を通して聞いたのは、霧降での運航は中止するということであった。信じられない話しにしばし呆然とする。
中止にするのであればまずは2週間も返事を保留にしている私たち自治会に対して正式に説明があって然るべきものを、なんら説明もしないというのは企業としてあまりにも不誠実ではないのか。

9月7日の新聞の記事で知ってから、私はこの会社の不誠実さ、言い換えれば嘘ばかりの対応に振り回されてきた。今回で言えば霧降での運航が中止になったことも知らされず、私たちは説明会を開催するための心の準備をしていたのだ。
またしても私たちの労力と時間を無駄に使わされてしまったことになる。

10月7日の朝日新聞に「遊覧ヘリ運航、延期」という見出しで、「地元住民との話し合いが解決しない限り、運航するのは難しい状態だ」とのエクセル航空のコメントが載せられている。
そうではないのだ。上に述べたように、話し合いはエクセル航空が一方的に拒否しているのだ。それなのに、新聞社の求めに応じたコメントが”地元住民との話し合いが解決しない限り”とはいったいどういうつもりなのだ。ここにあらためてこの会社の不誠実さが見える。

新聞社に対しては、さも地元住民との話し合いを求めているかのように振る舞っていながら、国交省に対しては霧降での運航は住民が反対しているので諦めたとの言葉の使い分けに見られるように、この会社は相手がたとえ許認可権を持つ行政官庁であろうが、真実を追うのを使命としているジャーナリズムであろうが、私たち被害を受ける側の住民であろうが、会社の目的を達するためならその場その場で嘘を平気で使い分ける、倫理観に欠ける最低の会社であることがわかる。

ヘリの運航でもっとも影響を受ける霧降地区の住民がいない場で住民説明会と称する会合をおこない、賛否を採っていないにもかかわらず住民の賛同が得られたとする嘘から始まり、今日に至るまで嘘をつき続けることで観光ヘリの運航を是が非でも遂げんとするエクセル航空を、私は絶対に許さない。
ここで私が書いていることがもしエクセル航空の名誉を傷つけるのであれば、エクセル航空は私を訴えればいい。そうなれば私は証拠を提示して、この会社が行政官庁や新聞社、私たち住民についてきた嘘の数々を暴いてみせる。

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