車中泊の旅の途中で山登り(裏磐梯五色沼)。

2023年4月1日(土)

昨夜は桧原湖に近い好立地の道の駅「うらばんだい」で夜を明かした。
ここは国道(459号線)でありながら時節柄、交通量は昼でもそれほど多くはなく、夜間ともなればさらに少なくなる。
夜間に道の駅に出入りする車も必然的に少なく、とても静かだ。
快眠保障(笑)

さて、4泊5日の車中泊の旅も最終日を迎えた。
明日、日曜日は仕事があるので名残惜しいが日光へ戻ることにする。
道の駅「うらばんだい」を昨夜の車中泊の場としたのには理由がある。
ここから東へ15分も走ると観光スポットとして絶大な人気のある五色沼湖沼群がある。そこを歩く予定なのだ。
それほど時間がかからないことは4年前(2019年)の5月に歩いたときの経験でわかっている。→こちら
日光へ戻るにあたって時間の有効活用にうってつけだと思う。

歩き始める起点はここ、裏磐梯ビジターセンター。
観光シーズンにはまだ早く、それに早朝にも関わらず車は6台、駐まっていた。
身支度の前に探勝路の入口を観察すると雪が載っているのが見えた。
奥へ進むにつれて雪は深くなることが想像できる。
歩くには雪道への対策が必要であろう。


散策路の初めはこんな感じね。


雪は緩く、水を含んでいる。
はまり込んでも靴の中が濡れないよう、ゴアテックスのアプローチシューズ(ミッドカット)にした。
ちなみに今回はいろいろな場面の中を歩くことを想定し、車の中にはこの画像の靴の他にトレラン用の非防水、ローカットシューズと同ミッドカットシューズを積んでいる。
運転する際の靴はローカットのアプローチシューズ。


まずは五色沼湖沼群の中でもっとも大きい毘沙門沼。
歩いても歩いてもまだ毘沙門沼というほど大きいが、こうして磐梯山(右)を背景に写真を撮れる場所は多くはない。
磐梯山の左に見えるのは櫛ヶ峰(1636m)だが地理院地図に登山道はなく、管理人も登ったことがない。


この辺りまで来ると雪が探勝路全体を覆い隠すほどになった。


赤沼
入浴剤はこの色に似せて開発したのではないかと思うほど、きれいな色をしている。


みどろ沼
水系が赤沼と同じなのか、両者緑色だ。


竜沼
探勝路からやや奥まっているため全体像はわからない。
水はごく普通の色(?)といった感じ。


雪の重みで折れた桧の枝。
もっとも太い部分で直径15センチほどだが、歩いている時にこんなのが落ちてきたら大怪我必至。
この散策路はスノーシューツアーでも使われるそうだが怖いな。


弁天沼
北に西大巓(中央)と西吾妻山(右)が望めるとても気持ちのいい沼である。
水の色もまたきれいだ。


るり沼(瑠璃沼)
深海のような深いブルーがとても美しい。
展望テラスがあって磐梯山(右)と櫛ヶ峰(左)が見える。


るり沼の向かい側には青沼がある。
文字通りの青い沼だ。
るり沼から溢れ出た水がかなりの勢いと水量でここに注いでいる。


最後に柳沼。
「最後」と書いたが、探勝路を歩きながら見られる沼の最後という意味である。
五色沼湖沼群と呼ばれるのは30(観光協会のパンフレット)もの湖沼から成り立っていて、たしかに地理院地図で見るとその数に納得できる(最下段に地理院地図を掲載)。


柳沼を見終えて、さあこれからどうしようかと考えた。
車を置いたビジターセンターへ戻る手段をである。
探勝路を逆向きに歩いて戻るのもひとつの方法だが、8つの湖沼を見て感動覚めやらぬ間に同じ湖沼を二度見るのは最初の感動が薄れるような気がする。
ここは国道を歩いてビジターセンターに向かおう。
新たな発見があるかもしれない。


大きな大きな湖は桧原湖である。
湖畔から遠くの山並みが望めるのは我が日光の中禅寺湖と同じ。
大きさを調べてみると10.83haと、中禅寺湖とほぼ同じである。
真冬は全面結氷するため湖上でワカサギ釣りが楽しめるところが冬季は閑散とする中禅寺湖との大きな違いだろうか。


国道の脇には摘まれていないフキノトウがたくさんあった。
こうなってしまうと食用には向かないが、若芽のうちに摘む人はいないのだろうか。


国道の右側は山の北斜面になっているため、雪が解けずに残っている。
歩くには不向き。


スタートして2時間40分、無事にゴールを果たした(笑)
日光へ戻るにはまだ早い時間なので猪苗代の道の駅に寄って少し休んでから帰ろう。



裏磐梯観光協会発行の散策マップ。
なかなかよく出来ている。

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