鳴虫山~火戸尻山リベンジ、死闘12時間ww

2014年10月24日(金)
先月26日に負った傷もようやく癒え、登山の熱がぶり返してきた。
失敗の理由はいろいろあろうけど私は本当に衰えてしまったのか。以来、そんな気持ちに支配されて落ち着かない。これを払拭するにはやり遂げるしかない、という気持ちが数日前からふつふつと湧き起こり4週間後となる今日、とうとう決行した。

前回は鳴虫山から南下したところで別の尾根に入ってしまいそこから抜け出すのに大変な苦労をした反省から、地形図を入念に見てルートを設定。再挑戦となった。

6:43
まずは鳴虫山へ向かうが2つのルートのうち、今回は含満淵(がんまんがふち)を登り口とした。こちらはいつも利用している御幸町登山口よりも標高で70メートル高く、距離は200メートル短くしたがって時間にも好結果が得られるというのが理由だが、当てが外れた。原因はよくわからない。
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こんな急登もある。
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尾根は息継ぎにちょうど良い。紅葉も見ごろだ。
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山頂直下の階段。昔はこの階段はなく、岩が露出した難路だった。
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9:07
おなじみの山頂。ここまでくると紅葉はほぼ終わっていて残骸が見られるだけ。
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今日も良く晴れて日光連山がきれいに見える。これから先、展望は望めそうもないので見納め?
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さて、鳴虫山から火戸尻山へのルートは前回の失敗を繰り返さないよう、慎重に。
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10:00
シカ避けのネットまで来た。あとはこのネットに沿って歩くだけ、、、のはずなのだがここにも落とし穴が。
ネット際に大きな倒木があったのでその倒木を避けたところでネットはなくなり代わりに細尾根が目の前に。そのまましばらく下ったところやはり変。GPSで確認するとルートから外れていることがわかった。ネットはこの倒木の位置で90度方向を変えていたのだが倒木によって見えなかったのだ。
倒木まで登り返してネットの続きを発見しネットに沿ってさらに歩く。
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10:50
ピーク996から200メートルほど南下した展望が開けた場所に到着。南南東側の斜面がかなり広く伐採されていた。
この伐採地とまだ伐採が終わっていない杉林との境にピンクのリボンがずっと続いていたので考えることもなく進んだがこれがルートを外す結果となった。
南下しているつもりが東へ向かっているではないか。このピンクのリボン、実は伐採のための目印だったのだ。
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10:50の地点まで斜面を登り返すのかと思うと、ちと辛い気分。
ところが60~70メートル登ったところ、思いがけなく50センチ幅の謎の小道を発見した。獣道ではなくといって、単なる踏み跡でもないれっきとした小道。もちろん地形図には記されていないが進む方角から判断して本ルートと合流すること間違いないことを確信。400メートルほど歩いて無事に本ルートへ出ることができた。伐採のための作業用の小道だったのだろうか。
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アップダウンを繰り返すと杉と檜に囲まれただだっ広いピーク919の出た。広いだけにどちらへ下ればいいのか迷うがGPSを見ながら南南西に進む。

杉、檜の林は深く獣たちには住み心地が良さそうで、あちこちに熊剥ぎが見られた。集団で熊鈴を鳴らされるとそのうるささにハイキングの楽しみが半減されるため私は普段、熊鈴を携行しないのだがこの日ばかりは熊鈴の他にラジオを持参し対策とした。
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12:13
もしやあれは、目標とする火戸尻山では?
地形図上で現在地と見比べてみると間違いなく火戸尻山である。直線距離は700メートル。亀足ながらよくここまで来れたものだ。あと一息。
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12:48
ふ~、ようやく到着。檜に囲まれて展望はなく、山頂としての魅力には欠けるものの6時間の長丁場をこなして満足。とはいえ帰りは5時間と考えると鳴虫山を下る途中で日没を迎えるのは必至なので昼飯を食べ、さっさと下山とした。
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13:47
P919の700メートル手前でこの急斜面の出現。足はまだしっかりしているのでゆっくりと登ろう。唇を舐めると塩味がする。顔に触ると塩のざらっとした感触があり、かいた汗の量が知れた。
速乾性のアンダーは濡れても普通、体温で乾いてしまうものだが今日は終始、濡れっぱなし。乾く間もなく汗が噴き出てくる。
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17:10
鳴虫山からの下山中、独標を過ぎて案の定、日没を迎えた。
ここからまだ1時間かかるからヘッドランプを装着し、暗闇に備えることにした。
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含満淵の駐車場に着いたのが18時を回っていたので11時間半、約18キロにわたる山行であった。
往きに2回、帰りに1回、ルートを見失ったが気づくのが早かったので大事に至らずに済んだのは前回の反省が多少は効いているのであろうかw
道中、展望のない杉と檜林の中を歩くことが多く、山歩きの魅力に乏しいがとにかく、長い距離を歩きたいの一心で必死に歩き続けた。
6年前からケガに伴う手術の連続でその後、激しい山登りは自粛せざるを得ない状況にあったがリハビリのおかげで脚力も回復してきたので、今年は低い山、高い山にかかわらず月2回を目標に楽しみたい。

141024naki-hodo