火戸尻山、あっけなく撤退。おまけに鳴虫山で道迷い。

2014年9月26日(金)
こんなミスがあるんだと思い知らされた山行であった。かなり落ち込んだ。

今回の目的地である火戸尻山(ほどじりやま)はツツジが咲く山として名高い標高1103メートルの鳴虫山から南へ3.6キロ。
国土地理院地形図に山名はあれどそこへ行くルートが記されていないので、ルートを自分で設定し地形図とコンパスそして、GPSを携行し万全の装備で臨んだ、、、つもりがこの結果だもんなぁ。

ルート設定は悪くはなかったのだが乗る尾根を間違えてしまい、気がつくとそこは本来のルートから90度もずれた、杉と檜とそれらの倒木があちこちにあるという深い林の中で、ここからの脱出に難儀を強いられ二度も転倒。二度目など急な下りでどういうわけか左肩から突っ込んでしまい、左足を石にぶつけてえぐってしまうという、これだけでも気分が萎える事故を起こし時間はまだ早かったものの早々に撤退を決意。次回に持ち越すことにした。

※傷も癒えた1ヶ月後の10月24日、火戸尻山リベンジを果たしました。

 

8:22
なんども通っている鳴虫山
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8:24
快晴の下、日光連山がくっきり。気分爽快である。
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8:38
「この先、登山道はありません。日光市」
まさにその通り。実際に歩いてみてわかったのは、特徴のない幅広の下りでつかみ所がなくまた、踏み跡もないのでいくつかの範囲は歩くには不適当であった。
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9:28
倒木だらけの林内を振りかえる。このあたりで異変に気づきGPSで現在地を確認するととんでもない位置にいることがわかり、本ルートのある東へと進路を変更。
もっと早い時点で現在地を確認すればよかったのだが、長いブランクで勘がずれているようだ。
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上の画像のような荒れた林内をトラバースするうちに倒木に足を取られて1回目の転倒。全身、泥だけになった。その後、大きな岩から降りようとして2回目の転倒。その際に撤退を決意するに至るケガを負う。

ここが本ルート。といっても地図上に記されてはいない。
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帰宅してGPSのログを地形図上に表示すると目的地である火戸尻山のまだ1/5にしか達していない。
その上、あろうことか鳴虫山から下山する際にも別の尾根に入り込んでしまうという迷走ぶり。きっと不名誉な撤退で意気消沈しうつむいて歩いていたためルートを逸れてしまったらしい。こっちの方がショックだったw。
ちなみに、地形図にはルートは記されています。
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まだ放心状態のうちに帰宅しさっそく傷の手当てを、と傷口を見たらあれれっ、かなり深い。1センチほど陥没している。岩の突起にでもぶつけたらしい。現地で応急処置を施していたから出血は止まっていたものの傷口が塞がるには長期間を要しそうだ。あ~あ、当分の間、山行お休みだ。

今回の失敗の反省
・鳴虫山から火戸尻山へ向かう尾根は400メートル先で2つの枝尾根に分岐しているが、久しぶりの地図にルートのない山行だったため400メートルという距離感がつかめなかった。そのため自然に尾根Bへと入り込んでしまったこと。現在地をもっと小まめにGPSと地図で確かめながら歩くべきであった。

・間違いに気づいた時点で元の分岐へ戻ればよかったのだが時間のロスを懸念して本ルートへとトラバースルートをとったこと。これだけ等高線が混んでいて倒木あり岩ありという地形のトラバースは歩くべきではなかった。

・本ルートに出たところで撤退を決めたがその失意は鳴虫山から下山中に別ルートに入ってしまうという、初歩的なミスを引き起こした。火戸尻山の撤退を余儀なくされ意気消沈し、うつむいて歩いていたため本ルートを見落としてしまったようだ。
外出したまま帰れなくなった認知症の老人になってしまったようで、これから先が思いやられる。