2007年3月アーカイブ

奥日光の湯元と群馬県を結んでいる金精道路は、豪雪のため12月末から4月末までの4ヶ月間、車両はすべて通行止めになります。
開通は毎年ゴールデンウイークの直前というのが相場ですが、今年は雪が少ないため、除雪がはかどり、その分開通も早まるようです。
道路を管理する日光土木事務所によると、開通は4月19日(木)の正午になるとのこと。
これにより私的には、白根山へのアクセスがぐっと早まったことになり、ゴールデンウイーク前には雪の白根山に登れるかな、なんてことを夢見ています。

そうそう、大切なことを説明し忘れました。湯元を出発すると間もなく群馬県との県境(金精峠)を越えますが、群馬県に入ると湯元とは比べものにならないほどの雪の量に驚くと思います。5月でも雪が降ることがありますので、開通したとはいっても滑り止め対策はお忘れなく。

11日から降り続いた雪は、13日の午後にはやみましたが、その量は金精沢で50センチに達しました。
標高1744メートル地点にある道標は、年明けからつい先日まで、根本近くまで見えていましたが、この雪でほぼ例年並みの積雪になりました。ここまで来ると雪質はさらさらで、2月の感じ。
さあ、スノーシューはまだまだできるぞ。

左の写真は本日15日。右は10日。支柱の文字に注目。

商売をしているから山登りは原則として日帰りに決めています。日光の山は交通のアクセスがいいことから、ほとんど日帰りが可能であり、この10年間にずいぶん登りました。
昨年、冬の白根山を間近に見たくて、その東1.4キロにある前白根山に挑戦したことがありますが、湯元から外山へのルートが厳しくて、体力負け。わずか1.8キロのコースに4時間もかかるという始末でした。もっとも、傾斜35度、標高差650メートルという、夏でも厳しい傾斜を冬に登るのだから時間がかかってあたりまえでした。
そこで、雪辱を果たすべく、本日再度の挑戦となったのですが、3日前から降り続いている雪が深いところで積雪1メートルとなり、登り始めてすぐラッセルを余儀なくされました。樹林帯の中は積雪は少ないものの、古い雪がアイスバーンとなって歩きにくいし、最悪のコンディションの中、前白根を目指しましたが、やはり深雪のラッセルは予想外の時間がかかり、日帰りをするには途中で折り返すほかにありませんでした。
体力は昨年よりも向上していることから、今回の敗退の原因は深い雪にあったと断定し、時間配分などを課題として再々挑戦としよう。

行く手を阻む雪の壁

予定していたコース(赤のライン)

3月特有の不安定な天気となった今日、麓から見上げる山は大荒れの様子。
ペンションから一番近い赤薙山は、直線距離にして4キロ。目の前にそびえる赤薙山の様子が手に取るようにわかります。
写真右に見える斜面はニッコウキスゲが群生するキスゲ平で、そこから左に緩やかな斜面が続き、ピークになっているのが標高2010メートルの赤薙山山頂です。
山全体が霞がかかったようにうすぼんやりと見えるのは、雪が降っている証拠。撮影地点(標高850メートル)にも時折、山から風に乗って運ばれてくる「風花=かざはな」とよばれる雪が舞っていることから、山は本格的な雪しかも吹雪になっていることがわかります。

小田代ガ原の象徴である「貴婦人」。その美しい姿は四季折々に変化し、私たちの目を楽しませてくれます。
国立公園特別地域に指定されている小田代ガ原は、植生保護のために年間を通して立ち入りが禁止されていますが、冬になると写真の通り、注意書きを無視して、平然と原の中に立ち入る人が跡を絶ちません。

小田代ガ原は、6月から8月にかけて数十種類もの花が咲き、一面のお花畑となります。
かつて、増えすぎたシカに食い荒らされてお花畑が全滅しかかったのを、環境庁(当時)が原の周囲に10数キロにもわたりネットを張り巡らせてシカの浸入を防ぐなどの対策によって、小田代ガ原の植生は回復し、今では見事なお花畑が見られるまでになりました。花の季節になると自然や花が好きな人で賑わいます。
冬は原全体が雪に被われますが、山から吹き下ろす強烈な風のために、雪は吹き飛ばされ、林の中と比べて積雪が少ないというのが、小田代ガ原の特殊性を表しています。
特に今年のような雪の少ない年に、立ち入る人が跡を絶たないと、植物への影響は少なくないでしょう。
足跡はどれも、「貴婦人」に向かっていることから推察し、夏は遠方からしか見えない「貴婦人」を、間近に見たいという欲求に負けて、立ち入るのだと思います。

小さい板に書ける文字数など自ずと限界があります。そこは大人として、想像力を働かせ、書かれている意味を理解することが自然保護のためには大切です。

写真左は注意書きを無視して柵を越え「貴婦人」に向かっているスノーシューの跡。写真右は7月の小田代ガ原(ピーク時は数十種類の花で埋め尽くされます)。

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