2015年2月15日(日)
日光霧降高原・丸山
北海道沖の低気圧の影響で日光も激しい降雪となった今日、日中の予報は弱雨となっていたので多少の雪は降るであろうことは覚悟の上で出かけたが、霧降高原はなんと猛吹雪であった。
朝の内は雪だけで済んでいたのに午後はこれに強風が加わり、行く手はホワイトアウト状態でここを歩きなれている管理人でさえ道に迷うほどであった。
丸山は今シーズン15回目となるがこれほど深い雪は経験がなく、昨日は新雪20センチで今日はさらに30センチ加わってスノーシューを履いていてさえ30センチも潜るほどの深さに達していた。
風が吹くと降っている雪と積もった雪が巻き上げられ、それによって視界が遮られる。これは辛い。
さて、今日のゲストは水戸からお越しになったKさんとSさん。いずれも熟年男性である。
丸山は北斜面から登るのが面白い、と以前書いたことがあるがそれも雪の深さ次第であり、昨シーズン、ふかふかの新雪のときに登ったら山頂まで4時間もかかったことがあるためその経験から、昨日も今日もゲレンデを使って小丸山に出て南斜面から登った。昼時に山頂に着きたいためである。このルートだと雪の状況如何に関わらず、時間が読める。
小丸山経由で丸山の南斜面から登るにはいくつかの方法があるが無雪期であれば天空回廊が手っ取り早く30分とかからない。天空回廊の北にある登山道は荒れていて初心者には勧められない。
そして雪の時期、階段はゲレンデよりも急だし(※)スノーシューやアイゼンで登ると構造物を傷つける心配がある。そこで階段脇に広がる元スキー場のゲレンデを歩くのがベストだ。
※階段はゲレンデの斜面上に設けられているが所々に平坦な踊り場があるためその分、踊り場以外は急になる。
目指すはゲレンデの北側に位置する標高1689メートルの丸山だ。雪でかすんでぼんやりした姿を見せている。
先を行くKさんの足元を見ると長さ65センチのスノーシューが雪に埋もれて見えない。
スノーシューの上に乗った新雪ごと上に持ち上げなければ先へ進めないので、これは重労働である。
階段の最終段から小丸山を経由して次は丸山の南斜面が始まるが、ここはさらに深く苦労する。
管理人の力にも限界があるので先頭をSさんに変わっていただいた。
運動による減量で64キロになったというSさんは水を得た魚のようにすいすい登っていく。
登頂~~~~。
ここまでずいぶん辛かったけれど山頂に立つことができた。
丸山山頂は東に面していて北からの風が木々によって遮られ風は弱まるので、ここぞとばかりランチとする。
気温はマイナス5度。管理人など登り始めが暑かったのでフリースを脱いで、3枚構成だがさすがに山頂は寒かった。
Kさんが熱いスープを作ってくれたので3人で回し飲み。冷えた身体が一気に温まった。
さて、帰りはどうしよう。
安全を考えて同じ道を帰るかそれとも、歩きなれた北斜面を下るかである。
まっ、同じルートよりも変化がある方がいいでしょうということで北斜面を下って八平ヶ原経由で帰ることにした。
それにしても猛吹雪である。八平ヶ原に着いたときは頼りとする景色が見えないので、経験と勘を頼りに進む。正しくは地図とコンパスを利用することだが、なんとかなるでしょう。
などと考えていたらここで一度目のルートロストをやってしまい軌道修正。
おぉ、かすかに道標が見える。あの道標を南へ行けば帰れる。よかった~。
ところが自然は甘くはなかった。景色が見えないため沢を渡る場所を間違えて元の道へ戻って再スタートを強いられる始末。今日二度目のルートロストである。
八平ヶ原から深い沢を渡ると丸山をちょうど、1周したことになる。そこから登山口にあるレストハウスへは通常だと10分だが、その道でさえスノーシューが見えないほど潜る。
それでも15時帰着の予定が14時半と、30分も早かったのでルートロストは豪雪のため想定内だったと言ええなくはない(笑)。
丸で囲った2箇所がルートロスト地点。
自分が歩いている場所の地形を判断し、おかしいと思ったら踏み跡が消えないうちに元の場所に引き返し、ルートを見極めることが大切ですね。