古賀志山で見る花たち(2020/04/22)。そして登山自粛について考える。

2020年4月22日(水) 曇天

今日見た花(順不同)
ニリンソウ、ヤマブキ、ニワトコ、ハハコグサ、クサイチゴ、オニタビラコ、ジシバリ、スミレ、マルバスミレ、エイザンスミレ、タチツボスミレ、フイリタチツボスミレ、ツボスミレ、フモトスミレ、フイリフモトスミレ、チゴユリ、イチヤクソウ(葉のみ)、ヒメイワカガミ、トウゴクミツバツツジ、ヤマツツジ

新型コロナウイルス感染拡大防止のために国から都道府県から、市町村から、緊急事態宣言が発令され、外出自粛が求められています。
このブログの読者におきましては緊急事態宣言後はどのような過ごし方をされているのでしょうか?
仕事の業種や業態によって、お住まいの地域によって、日常生活にさまざまな影響が出ているであろうと想像しています。

さらには今月21日、山岳4団体による登山の自粛要請(正確には「自粛してほしい」という呼び掛けですが、4団体が共同声明を出すくらいだから要請と同じくらい強い意味を持つと管理人は理解)が出されました。
健康増進のために登山などアウトドアスポーツはその筆頭として推奨されているだけに、団体が共同で登山自粛を打ち出したのは苦渋の決断であったと想像します。

一方で、私たち愛好家にとっては登山という趣味までも自粛せざるを得なくなることは、身体面の健康だけでなく、精神面の健康にも影響が生じることは想像に難くありません。
それでもやはり、要請が解除されるまでは日本全国すべての山が自粛の対象になるのでしょうか?
的が絞られていないだけに山岳4団体による登山の自粛要請には戸惑うばかりです。

自粛は自主的なものであるという理解ではいけないのでしょうか?

自粛とは「自分で自分のおこないをつつしむこと(広辞苑)」。
そんなわかりきったことをなぜ管理人が問題にするのかということですが、自粛とは誰からも強制されるものではなく、あくまでも個人の意志に基づく行為です。
ところが、「自粛要請」となると意味合いが違ってくるのです。
要請とは「強く請いもとめること、必要とすること(広辞苑)」という意味ですから、自粛要請とは、自分のおこないをつつしむことを、強く請いもとめるということになり、つつしむ行為は請いもとめる側の意思が強く反映されます。それが誰なのかは自明でしょう。

指示、命令となれば従わない者にはペナルティが生じることになりますが、そうするためには罰則規定を設けなくてはならず法の範疇に及びます。
そこまですることなく「従わせる」ためにも、要請という言葉が必要なのでしょう。
要請に従わない店舗は実名を公表する、と行政が声高に叫ぶのは、要請には指示命令に近い意味があるのだぞ、世間の目というペナルティがあるのだぞと表明しているようなもの、と管理人は考えています。

強い意味を持つ要請ですが、受け入れる者、受け入れない者があって当たり前なのが世の中だと思います。
ところが、「受け入れる者」が多くなるにしたがってそれが世のスタンダードになり、「受け入れない者」は白眼視され、監視の対象になってしまわないか、それが管理人にはとても心配です。行動の自由が奪われ日常生活に多大な影響が生じる恐れがあるからです。

当ブログに限らず、ブログやSNSで山行記録を公開するとそれは広く一般の目に触れます。
管理人の手元に週に一度「週刊ヤマレコ」というメルマガが届きます。
それには「最近の山行記録」が紹介されていますが、4月13日号を境にその項目はなくなりました。ヤマレコ社による自主判断でそうしたのだと思います。
たくさんの数の登山記録を集約し公開しているヤマレコ社は類似のYAMAPとともに社会的責任が大きくなったのでしょう。やむを得ない対応だと思います。
当ブログにおいては一日あたり、訪問者数100数十名、閲覧数300前後と、人気ブログの足下にも及びませんが公開している以上、管理人の行動(登山に関して)は読者の目にとまっているはずです。
登山自粛要請後の22日も山を歩いて記事にしているわけですが、それには次に述べる理由があるからです。

話を登山のことに戻しますが、管理人が住む日光(栃木県)は自然という面に目を向ければ、じつに恵まれたいい環境下にあります(マイナス面も多々ありますが)。
百名山が3座(男体山と白根山、皇海山)ありますが、他に全国的に見て名が知られていない山がたくさんあります。いつ行っても閑散としている山、花の季節が終わった途端に人が途絶える山など、密集、密接とは無縁の山の方が多いくらいです。
管理人が頻繁に訪れる宇都宮市の古賀志山は一年を通して登山者はほぼ一定。ここも密集、密接とは無縁です(古賀志山山頂と御嶽山山頂は昼時は混みます)。
このように地元の山に目を向ければ安全な山はたくさんあるものの、それらも含めて自粛要請の対象となれば健康面で逆効果になってしまうでしょう。

もう一度。
山岳4団体により登山への自粛要請が出されましたが、自粛するしないは地域のことをよく知っている登山者自身による判断ではだめなのか、というのが管理人の問いです。

今の国の動きから察して、新型コロナへの対応はこれからも進展がないと管理人は見ています。
ということは、、、期限(5月6日)が来ても自粛要請は解除されない!!
経済の悪化と国民の疲弊を懸念してたとえ解除したとしてもその後に訪れるのは、さらなる感染拡大とより広範、より強力な自粛要請。そんな悪夢を想像しています。考えただけで恐ろしい。

そこでコロナ禍の登山における自分の意志に基づく「自粛」として、新型コロナが本当の意味(数値のごまかしでなく)で終息するまでは次の行為はどうだろうかと考えました。趣味の山歩きを楽しみつつ、感染しないさせない方法として効果はないでしょうか?
・グループを組まない
・週末を避ける
・電車やバスでの移動はしない
・買い物は短時間でまた、小声で
・百名山には登らない
・百名山以外でも人気のある山へは行かない
・自分の実力以上の山は避ける(怪我して入院することの防止)
・他人の山行記録は当てにせず、自分で計画を組む(同上)
・他県への遠征はしない
・マスクの代わりにネックチューブ(呼吸が楽らしい・山中伸弥氏推奨)を着用する
・手ぬぐいやタオルを持ち、咳やくしゃみに備える
・挨拶は会釈または小声で
・情報交換は離れて小声で
・食事は人が集まる山頂以外の場所で
・食事は無言で
・登山後、温泉施設は利用しない
・登山後、夕食などで飲食店を利用しない
・小屋泊まりはしない

これらを守り、管理人は登山自粛要請中の今日も古賀志山に行ってきました

お断り
このブログは23日(木)に公開しましたがその後、21日の山岳4団体による共同声明を読み、思うところあって山行記録以外、内容を全面的に書き変えました。23日時点のブログをお読みの方は内容の違いにお気づきのことと思いますが、理由はここに書いた通りです。

今日の接触者
・コンビニ(店員と)
・山菜採りの男性と挨拶(距離5メートル)の他は誰とも会わず

メモ
・歩行距離:10.4キロ(GPSログをカシミール3Dで処理した値)
・所要時間:5時間37分(写真撮影と休憩を含む)
・累積標高:965メートル(アップダウンのうち、上昇分の累積)

白石川の堰堤工事はすでに終わっているものと思っていたがこの時間、ダンプカーの出入りが頻繁にあり、重機が動いていた。
じゃまにならない場所に車を置いて歩き始めた。


遠目にもその鮮やかな黄色が目立つヤマブキ。


タチツボスミレ


クサイチゴ ニガイチゴ


ニリンソウ


アカフタチツボスミレ


ニワトコ


ハナニガナ オニタビラコ


ジシバリでしょうね、きっと。


遠くに弁天岩を眺めながら内倉林道を奥に向かって進んでいく。


ハハコグサ


エイザンスミレ


タチツボスミレ


マルバスミレ
以上がすべて1本の林道沿いで見られることが驚きだ。


前回(3/15)の山行で馬蹄形ルートから237号鉄塔を経て内倉林道に下りようとした際に、分岐点がわからず、急な岩場で怖い思いをした経験から、今日は同じルートを逆に歩いて分岐点を見極めようと考えてここを左、237号鉄塔の方に入った。


歩き始めてすぐ、フモトスミレの歓迎をうけた。
葉っぱにはっきりした文様(斑=ふ)が入っていることから、これはフイリフモトスミレだろうと思う。


葉っぱだけ見るとフジスミレだが花は白くまた、小さいのでフイリフモトスミレ。
これが紫色の花であれば希少なフジスミレなのだがなぁ。


チゴユリがどんどん咲いてきてますね~


ヤマツツジは遠目にはまだ十分に見ごろ。


これは葉っぱに目立った斑がないので普通のフモトスミレ。


237号鉄塔の真下をくぐる。


これはイチヤクソウかな?


そうそう、これが前回怖い思いをして歩いた岩の基部。
向こうから歩いて来て、ここで正しい道と合流した。


で、これが正しいルート。
少し進んだところで大きな岩と出合う。そこが分岐点だ。
ただし、初めて歩く人には岩にじゃまされて分岐と気づかず、鞍掛山に行ってしまうだろう。


前回と同じく鳥屋山から歩いて来た場合の正しいルートを検証するため鳥屋山方向に進んでみた。
前回はこの突端の岩場を下ったのだ(画像は振り返って鳥屋山方向から見たときのもの)。
馬蹄形ルートは鳥屋山から来てこの場所で左斜めに下るのが正しく、下るとすぐ分岐点がある。
分岐を右に折れると237号鉄塔に行くことが今日、わかった。
ただし、よほど注意していないと分岐点は岩に隠れて見つからない。そのまま進むと鞍掛山へ行ってしまう。
分岐に気がつかなかったはずだ。とてもわかりにくい(下段の地図を参照)。


今日の目的のひとつ、分岐点探しは完了した。
さて、これからどうしよう?
馬蹄形ルートを鞍掛山方向に向かって歩いているとすぐ、「牧場山(まきばやま)」を示す木札があった。
この木札は以前も馬蹄形を右回りで歩いた際に目にしているが、はて、管理人は行ったことがあるのだろうか?
まっ、今日は他に目的があるわけではないので行ってみっか!!


葉っぱが完全に展開したトウゴクミツバツツジ。


記憶が甦らないままピークまで来た。


ここはたぶん、初めてだろう。
周りを桧に囲まれて展望がないので早々に立ち去ることにして、次はどこへ行こう?
地図によるとここから尾根を西に向かって下りると林道に出て、赤面山に行けるように読める。
ピストンせずに駐車地に行くためにはそれ以外のルートを見いだせない。


方角をコンパスで確かめて尾根を降りていくうちに様子がおかしいことに気がついた。
初めは西を示していたコンパスが北を示すようになっていた。
本来なら現在地と目標地点をコンパスで結び、あとはコンパスに任せて歩くのが正しい使い方(コンパスのセット)だが、それをしなかった罰だ。
山頂に向かって急斜面を登り返す羽目となった。
最近、コンパスの使い方が雑になっているのを感じる管理人なのである。


今度は間違いなく西に向かっている。
が、踏跡はなく藪尾根である。


藪の向こうに林道らしき帯が見えてきた。


ふう、なんとか無事に林道に降りられそうだ。


林道に降り、赤面山の尾根の取り付きを探したが高さ2メートルもある篠竹が密生していて尾根の存在すらわからない。そして、バリケードのような篠竹によってどこも入れそうにない。
右往左往して見つけたのが水が流れているこの沢だ。
入口の支柱に手書きの矢印と「257」とこれも手書きの数字が見える(ここから見えるのは「右矢印・256南いわき幹線」という印字)。
これまでの経験でいえば鉄塔にはメンテナンスのための道(巡視路)が敷設されていて、どこかの林道や登山道に抜けられるようになっている。
しかし、文字が手書きということは正式な巡視路ではなく、地元の人が探し当てた道なのであろう。
尾根探しは諦めてこの沢を入ることにした。
無事に鉄塔に行き着ければそこに巡視路があるはずだ。
もしもそこに巡視路がなかったら、、、そのときはそのときだ。なんとかなるだろう。


水の流れはなくなり前方に尾根らしい丘陵が見えてきた。
この沢が尾根に向かっていることを祈る。
で、無事に赤面山に到達した暁には、次は三峯山、次に岩崎観音まで足を延ばして県道を歩いて駐車地に戻る、そんなルートを考えた。


沢を詰めていくと突然、登山道と出合った。
方角を確かめるとそれは赤面山に向かっている尾根であった。
赤面山へは4年前にピーク444(現在名、鳥屋山)から向かったことがあり、この道はその際に歩いているはずだ。→こちら
257号鉄塔はこの尾根を手前に下っていくとあるはず。この道が巡視路なのだ。


赤面山(※)の三等三角点。
山名板はない。
ここまで来て4年前の記憶が鮮明となった。
4年前も同じようにここから稜線上を歩いて三峯山へ行き、それから岩崎観音に降りたのだ。

4年前のブログ記事を読み返すと赤面山という表記はせず、ピーク408.8としていた。
今年になって入手したNPO法人「古賀志山を守ろう会」が公開している地図に、同じ場所が赤面山となっていることから管理人もそうした。


北西の視界が開けていて日光連山がよく見える。
長居する必要もないので三峯山へ向かった。


三角点を右に見ながら記憶を頼りに尾根を道なりに進んでいったところ、それは北に向かっていた。
”4年前の記憶が鮮明”となったつもりになっていたが、とんだ記憶違いだった。


山頂まで戻って見回すと西へ向かっている尾根が見つかった。


こんな岩場、あったっけ?


ロープがかかっている岩場をふたつ下りると普通の尾根道に変わった。


スミレ


ヤマツツジ


三峯山
前述の古賀志山を守ろう会の地図だと「三峯山」だがこの山名板は「三峰山」になっている。
どちらが正しいのか管理人は知る由もないが、文献を調べて地図にした古賀志山を守ろう会の表記の方が正しいのではないかと思う。


ツボスミレ


この大きな石の祠は見覚えがある。
この下が岩崎観音のはずだ。


祠を右に見て、左に降りていくと金属の手摺りと階段がある。
岩崎観音・奥の院への参道である。


踊り場から眺めた日光連山。


巨大な岩窟を利用して造られている「奥の院」。
階段を使って上まで行けるようになっていて、そこに観世音菩薩が祀られている。
その菩薩様を前にコンビニで買った海苔巻き弁当を広げた。罰が当たることはないだろう。
ところで、朝食から6時間50分も経過しての昼食は山では間が空きすぎる。
その間、水しか口にしていない。
山ではエネルギー切れを回避するためにも、一定時間ごとに100~200kcalくらいの食べ物を口にした方がいい。
管理人は昨年11月、2年半ぶりにスポーツジム通いを再開し、週2回の筋トレに励んでいる。
それによりエネルギーの元になるグリコーゲンを筋肉に溜めることができるようになったのに加えて、運動習慣によって体脂肪の燃焼効率が高まったのか、時間を空けてもエネルギー切れは起こさなくなった(たぶん気分的なもの)。
身体が山歩きのための十分なエネルギーを蓄えられるようになれば休憩回数が減らせる。それはより短い時間で下山できることにつながり、安全性が高まることになると管理人は考えるようになった。
人体実験はまだまだ続く。


岩崎観音の本院


本院前の参道はスミレが盛りだった。
これはマルバスミレ。
他にタチツボスミレとエイザンスミレがあった。


県道70号線に出て駐車地へと向かう。


岩崎神社前に差しかかると境内一面が白くなっているのが目に入った。
それはニリンソウの群落だった。圧倒されるほどの数だ。
まさか里でニリンソウを見ることができるなんて、信じられない思いがする。
しかし、驚くのはこればかりではなかった。
いつも通過している車道沿いにもいくつかの小群落があるではないか。驚きを隠せない管理人であった。


無事に駐車地に到着。
堰堤工事はまだおこなわれていた。


実線は今日歩いたルートで破線は過去歩いたルート。
青の丸印が馬蹄形ルートから237号鉄塔へ行くわかりにくい分岐点。