スノーシューフィールドの下見(2019/1/25)

2019年1月25日(金)

間もなく2月を迎えるというのにスノーシューのフィールドには雪が積もる気配がない。
今月のツアーを希望されているお客さまには、フィールドの状況を説明して開催不可とした。
この分だと2月最初の週末も危ぶまれるので、同様に連絡しておいた。

管理人がスノーシューのガイドを務めるようになって今シーズンで21年目だが、これほど酷い雪不足というのを経験したことがない。
1月におけるツアーの実施回数を見ると、ピークだった2015年を境に2016年以後、減少していることがわかる。それまで1月は雪が降る日数、降雪量ともに多かったのだ。
それが1月になっても降らなかったり、せっかく積もったのに雨や高温で溶けてしまったりといった、これまでにない気象に変化しているのを実感している。
   2019年 0回
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   2016年 4回
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   2013年 9回
   2012年 10回

日光は地形上、日本海側および北日本に雪を降らせる気象状況になると、山脈を越えた雪雲が日光に雪をもたらせるという特徴がある。いや、あった。
今年も日本海側と北日本は大雪(特に現在は北海道)だそうだが、それが日光まで到達しない。それが2016年以後の傾向である。
地球規模での異常気象の一端ともいえるのだろうが心配なのは今後、これが普通になってしまうのではないかということ。

さて午前中は奥日光3コース、午後は霧降高原にフィールドの下見に行ってきました。
年末と比べて「金精の森」コースがやや良化したかなという程度で他は笹ぼうぼう。
週間予報によると明日(土)と明後日(日)、来週末に雪マークがついているので期待していますがどうなりますやら。

小田代ケ原と戦場ヶ原の入口、「赤沼」。
一見、雪が積もって見えるが大勢の人が歩くハイキングコースは下草が生えないため、たとえ1センチの雪でも積もっているように見える。


すぐ脇のミズナラ林は笹ぼうぼう。
この中を歩くわけではないが笹は背丈が50~80センチあり、雪ですっぽり隠れたころがスノーシューで快適に歩ける目安になる。
また、そうなるとここより北に位置する湯元は間違いなく快適に歩ける。


「金精の森」コースの入口
さすがに湯元まで来ると雪も多くなり期待も高まる。


ピッケルで突き刺し穴を掘ると積雪は47センチ。
これならスノーシューでも歩けるがあと一降りすれば快適。


赤沼と湯元の中間、光徳は赤沼とほとんど変わらない積雪。
あと2回降って60センチはほしい。


ついでに中禅寺湖畔から眺めた男体山と「飛沫氷」を。
手前の丸太の柵にツララがびっしりついているが、これは中禅寺湖の水が強風で巻き上がって付着し凍ったもの。「飛沫氷=しぶきごおり」と呼ばれております。


場所を霧降高原に移して丸山への入口。


絶望的な状態。


天空回廊とニッコウキスゲで名高い元スキー場のゲレンデ。
雪がしっかり積もるとゲレンデを歩いて(反対に階段はキケン)赤薙山へ行けるが、今は雪が数センチしかなく植物を痛めるので歩行禁止。