15回目の古賀志山は東陵を登って中尾根を下る。

2015年9月3日(木)
赤川ダム~芝山橋~東陵ルート~未踏ルート~北コースの水場近く~東陵ルート~見晴台~古賀志山~富士見峠~P559~中尾根ルート~赤川ダム

DSCF2716停滞する秋雨前線とあいつぐ台風の影響で盆明け以後、雨の降らない日はないという、かつてない悪天候続きのため先月19日の山行を最後に悶々とする日々を過ごし、その間、スポーツジムに通ったりはしたもののやはり山でかく汗とは異質なものでありスッキリしない。
スポーツジムでは筋トレとランニングをおこなっているが相手は機械だ。流れる汗の量は山歩きのときと変わらないけれど、回りは機械と人ばかりで落ち葉が堆積した地面があるわけでなし、木々があるわけでなし、あぁ早く山の中に身を置きたい。

盆明け以後の天気予報は一日雨だったり曇り時々雨だったり、雨のち曇りだったりで、しかも予報は良く当たる(^^)
ところが昨日2日の予報は曇りのち雨だったが一時、薄日が差すなどして雨の気配はない。夕方になってパラパラとは降ったが降雨量は数ミリといった程度であった。
今日も昨日と同じく、予報は曇りのち雨。だが、日差しこそないものの空は明るく、これまで確実に雨が降るといった空とは違って見える。もしかすると秋雨前線が弱まっているのではないだろうか。

午前中はそれほど急ぐ仕事ではなかったが、雑用で時間を費やす。その合間に、見上げる空に悪化の兆しはない。それで秋雨前線が弱まったことを確信し、そそくさと支度をし、古賀志山へと向かった。
起点となる赤川ダムに到着したのはすでに12時半近く。山を歩くにはあまりにも遅い時間だが、“雨は降らない”、そう確信しての出発であった。

100もあるとされる地図にない道いわゆる、バリエーションルートのすべてを歩くことを課題に取り組み、今年ははこれまで14回訪れ今日で通算15回目。そのすべてが古賀志山山頂に立ったわけではないので、古賀志山山域のバリエーションルート歩きを目指しているという方が正しいが、年内の目標は20回を達成すること。
でもこのペースでいけば30回は可能かも。


 


DSCF269012:23
古賀志山登山の起点となる赤川ダムからの眺め。
中央のふたこぶの左が古賀志山、その右が見晴台と呼ばれているピークでその差は11メートル。

見晴台の右が深く切れ込んでいるが、そこに今日これから登る鎖場がある。


DSCF269212:41
東陵コースは岩と急登が特徴なので、その手の歩きが好きな人には好まれそう。


DSCF269312:50
鎖場まではまだだがこのような巨岩はこのコースのいたる所にある。
これは地元で反省岩と呼ばれているらしい。なにしろ地図にその名は描かれていないので“らしい”としか言い表しようがない。
往きにこのルートを歩くのはこれで2回目だが1回目は岩の手前の巻道を行ったので、この岩の存在に気付かず見逃してしまった。


DSCF270113:13
見晴台直下の鎖場まであと200メートルの所、進行右手、斜面の下りにトラロープが張ってある。立ち入り禁止のためではなく、ロープに沿ってちゃんと道がある。
あと200メートルで鎖場に到達することを考えるとここで下ってしまうのはもったいないが、古賀志山を歩く目的は100あるバリエーションルートを網羅することにあるので行ってみることにした。


DSCF2696ヤマジノホトトギス


DSCF269913:21
下り始めは明瞭な道だったがロープはやがてなくなり藪状になってきた。
桧林と緩い傾斜であることから察し、もしかするとこれまで歩いたことのあるどこかと合流すると見た。


DSCF2694予想は的中した。
地図にある正規のコース、「北コース」の水場と合流することがわかった。
ということはだ、、、
東陵コースを半分ほど逆戻りしたことになるわけだ。
で、ここから先ほど歩いたのと同じ道を登ることになった。つまり、途中で道を外れて元の道へ、一周したことになる。


DSCF269513:43
トラロープがあるところまで登り返し、、、今度はロープを右に見ながら直進する。


DSCF2702東陵コースの鎖場はすぐだ。


DSCF270413:57
最初の鎖場に着いた。
これから3つの岩を続けて登っていく。

じつは今まで説明した道でここまで来た場合この先、鎖場は3箇所だが、別のルートで来ると5つの鎖場があり、写真のが3つ目になる。
この鎖場、管理人の経験では慎重を期せば鎖を使わずに登れることがわかっている。


DSCF27052つ目の岩は1つ目よりも易しい。これは3つ目の岩。
登り始めは易しいのだが上部(写真中央)はほぼ垂直なのと足がかりがないので、ここは鎖を使うことになる。
もっとも、管理人のような昔の人は足が短いからそうするが、若くて足が長い人であれば鎖を使わなくても登れてしまうかも?


DSCF270714:16
最後の岩を登ると宇都宮市街が見渡せる見晴台だ。場所を変えれば日光連山が見える。
展望がいい場所であることから昼時はここに多くの人が集まって談笑する姿がある。
といってもすべての人が鎖を伝ってここに来るわけではなく、9割くらいは地図にある安全なコースでやって来る。


DSCF2716天候不良の影響なのかナツハゼ(ツツジ科)がすでに赤く染まっている。
今年の紅葉は早いのかもね。


S001272814:45
見晴台と古賀志山はほんの数分しか離れていない。山頂は見晴台より広いので昼時にもなると多くの地元に人で賑わうが、この時間(14:45)はさすがに誰もいない。


DSCF2739帰りは中尾根の岩場を下るのでこれから先のルートは、富士見峠→ピーク559→ピーク496→軍艦岩→中尾根の岩場→赤川ダムとなる。
これまで3回、上に描いたルートの逆つまり、赤川ダムをスタートして中尾根の岩場を歩いたことはあるが、その逆というのは今日が初めて。
中尾根の岩場はかなり手強いので大丈夫だろうか?


DSCF274114:55
上の写真の分岐を左へ行くと富士見峠。ここを右へ下ると易しいルートで赤川ダムに至る。
中尾根はこのまま直進する。


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やがて伐採地と呼ばれている展望の開けた場所に出る。
このような奇岩が目につくが、熊尾根ルートの始まりとなる岩である。


DSCF2755同じ場所から古賀志山が見える。


DSCF2747古賀志山の西には峰続きの赤岩山が。


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軍艦岩の脇を通って振り返ったところ。


DSCF2771中尾根ルートの最終段階、急な岩場の連続である。三番岩、二番岩、一番岩と続いて赤川ダムに至る。


DSCF2772最後の岩場、一番岩を降りて振り返ったところ。
3つの岩でもっとも注意を要するのがこの一番岩。まあ、でもなんとか無事に降りることができた。


DSCF277417:00
一番岩を降りると正規の北コースと合流する。ここから赤川ダムを経由して駐車場まで10分ほどかかるが、岩の上り下りで緊張した気分を解きほぐすのにちょうどいい時間だ。


20131124_084227古賀志山は紅葉が見事らしい。
管理人が古賀志山を初めて歩いたのは昨年の10月末であった。
紅葉見学の車で渋滞する日光から離れて、のんびり歩ける場所はないかと探して見つけたのが古賀志山であったが、紅葉にはまだ早かった。
昨年はそれっきりとなったため、今年はぜひともこの写真にある紅葉を堪能したいと思う。そのためにも週一で通って、紅葉の進み具合を確かめよう。
写真は11月の赤川ダムの紅葉(当ペンションの常連客、Oさん提供による)。