湯元から光徳へ、スノーシューコースをなぞってみた。

2015年8月18日(火)
湯元温泉~金精道路~(冬道)~蓼ノ湖~小峠~(夏道)~刈込湖~涸沼~山王峠~旧山王峠~光徳

久しぶりにお客さんの朝食を作らなくてもいい日、この日を待ちわびていた。朝早く、出発できる。といっても今日は宿泊のお客さんがいるので3時までには帰らなくてはならない。
で、どこへ行こうかと考えていたのだが、今年の目標はふたつあってスケジュール配分に困る。古賀志山全ルート走破がそのひとつなので今年だけで12日、通った。年内に通算20回は登りたいがあと4ヶ月で8回は可能であろうと思う。
もうひとつは管理人の冬の主な仕事であり収入源であるスノーシュー、このコースの中で無雪期に歩いていない、湯元から光徳へ抜けるコースを歩いてみたいと思う。

湯元から光徳へ抜けるコースは国土地理院の地図の他に、日光のハイキングコースを紹介するガイドブックであればほとんど例外なく紹介されている人気の高いコースだ。すなわち、湯元温泉から歩き始めて緩やかな傾斜を登って小峠に達し、刈込湖で休憩して湖に沿って平坦な道を歩いて涸沼を経由して階段道を上って山王峠へ、そして光も差さないコメツガ林を下って光徳でゴールという、約10キロのコースである。

スノーシューで10キロというのは長すぎるし体力を消耗するので湯元を起点として刈込湖まで行って湯元に戻る約7キロの行程が一般的であり、たっぷり歩いた気がする。
このコースのいいところは地図やガイドブックにあるコースの他に雪が積もったときだけ歩ける冬道が2本、出現し、夏道と冬道を組合せれば往きと帰りに変化をつけられることだ。
で、夏道はいつでも歩けるので今日は2本の冬道を歩いて刈込湖に到達し、それから光徳へ足を伸ばしたいと考えた。

これまで刈込湖へは季節を問わずなんども訪れているが冬道を夏、歩いたことがなかった。冬しか歩くことができないということは、そこに歩くのに差し支えるなんらかの障害があるわけで、そこに踏み入るのを躊躇うのですよ。だからそんなところ、できることなら避けたいという気持ちから課題を先延ばしにしてきた。
とはいえ、それがどんな障害なのかという好奇心もある。仕事が一段落したので課題を片づけるために行ってみることにした。


DSCF2510刈込湖への起点となる湯元源泉。
このへん一帯、地下から温泉が湧き出ている。
刈込湖へ行くには夏も冬もここからスタートする。

DSCF2513源泉を出発するといきなり急登になり、約7分で金精道路に出る。道路を横断するとこのような看板が見つかる。看板のコース図に従うのが地図にある夏道(看板を右へ進む)。
正面に見える笹に向かって突き進むと冬道だ。笹の丈は腰くらいある。

DSCF2514笹を踏み分けながら急傾斜を下るとやや歩きやすくなるが、ここまでで下半身はびしょ濡れ。

DSCF2515苔むした岩の間をすり抜けて再び登る。

DSCF2516ふ~、蓼ノ湖に到着。
冬なら簡単に来れるのだが笹の藪こぎでかなり苦労した。
冬は沢の流入部分を除いて結氷するので趣が異なるが、この時期もまたいいものだ。
ここから湖を左回りに進んで対岸へと向かう。
ちなみに積雪期は右回りに歩いて対岸に出る(左回りはちょっと難しい)。

冬の蓼ノ湖。IMG_0219

DSCF2524東西に細長い湖の東端からの眺め。
そうそう、もう一度紹介するとこの湖は蓼ノ湖(たでのうみ)といって、夏道からだと木々の葉に遮られて見えない。葉が落ちる冬であれば見下ろすことができるが、全貌は見えない。
そのことから、幻の湖と呼ばれている。

DSCF2527東端から小峠へ向かうのに道はない。だから笹が少ない歩きやすいルートを自分で探す。

DSCF2529歩きやすいルートを選んだ結果、北へ向かうべきところなのにいつの間にか西へ進んでしまった。ここらで軌道修正を。
軌道修正は楽ではない。こんな藪を400メートルほど歩く羽目に(泣)

DSCF2532なんとか小峠に辿り着くことができたが源泉からここまで1時間半もかかってしまった。冬でさえ1時間で来られるのでかかりすぎである。コースアウトの報い(^^)

積雪期であればここから刈込湖まで夏道か冬道を選べる。冬道は沢筋だが笹のすき間から見下ろしたところ満水状態でとても歩けたものではなく、諦めて夏道を使うことにした。

IMG_90852月の小峠。
この道標の柱の高さは230センチあるので積雪量は150センチくらい。昨年は柱まで埋まってしまった。

DSCF2546ソバナかな?

DSCF2548アキノキリンソウ

DSCF2552小峠からほぼ平坦な道を歩いて刈込湖手前300メートルまで来た。
ここからいくつもの階段を下って刈込湖へ行く。

DSCF2554最後の階段にさしかかると木々の間に緑色の水面が広がっているのが見える。刈込湖だ。
冬は同じ場所から雪原が見える。

DSCF2558湖岸から数メートルは浅瀬だがその先は深く切れ込んでいるらしく、水の色が変化していることがわかる。
湖岸は砂地で休憩するにも最適である。物音しないこのような静かな景色を眺めていると動くのが嫌になってしまう。
しかし、冬は様相が一変し、その冬の最低気温を更新するのもこの場所である。

DSCF2569コースは刈込湖の南側、斜面をトラバースするようにあり、水路でつながった切込湖へと進む。

DSCF2574カニコウモリ

DSCF2577刈込湖・切込湖から三岳の麓をトラバースしながら歩き涸沼に着いた。
かつてはお花畑だったそうだが小田代ケ原や戦場ヶ原と違ってここはシカの防護策がないので侵入自由。植物は食い尽くされたと聞く。
ここから山王峠まで急な階段道となっているので少し休憩して体力を回復させることにした。

DSCF2600山王峠への斜面は急なのでジグザグに縫うようにして石積みの階段が敷設されている。
管理人、この時期よりも冬、歩くことが多いのだが階段は雪に埋もれている。といって、階段がありそうなところを選んで歩くのは効率が悪いので斜面を直登する。それがまた大変な仕事なのである。

IMG_9102積雪期の涸沼から山王峠への斜面。
この斜面のどこかに階段が隠れているのだが、階段を探して歩くよりも直登する方が手っ取り早い。が、傾斜は30度もあるので苦労は並大抵ではない。

DSCF2605階段道が終わると車道の山王峠だがハイキングコースの山王峠は車道のそれとは少し離れた場所にある。
そういえばしばらく来ていない間に、ここに木道が敷かれていた。

DSCF2606ここが山王峠。狭いながら休憩スペースがあるが展望が利かないので、休憩するなら上の木道にあるベンチがいい。

DSCF2607さて、山王峠で夏道を離れ、笹をかき分けて旧山王峠に。
使われなくなって十数年あるいは数十年経つのであろう、背丈1メートルほどの笹に埋もれるようにして峠を示す道標が朽ちるに任せてある。よく見ると涸沼という文字が書かれているので、ここから下る道があったのであろう。

DSCF2611元の山王峠に戻り、コメツガ林を下って光徳、今日の最終目標地点に着いた。

DSCF2613のどかな佇まいを見せる光徳牧場。

DSCF2615光徳沼へ抜ける小径にハクサンフウロを見つけた。

DSCF2617ゲンノショウコ

DSCF2621光徳沼だがひと頃に比べて流れの幅が狭くなり、もはや沼とは言えぬ様相。

DSCF2623シロヨメナ

DSCF2624ここにもソバナが。

DSCF2626光徳から車を置いた湯元まで路線バスで戻るつもりでいたが帰宅予定の15時までまだ余裕があるので、歩いて戻ることにした。
その距離、5キロなので今日の歩行距離は15キロになる。前回から数えて7日ぶりなのと藪こぎで疲れたがこれで今夜のビールが旨そうだ。

map積雪期であれば小峠から刈込湖へは「ドビン沢」を歩く冬道が出現する。
小峠から見た限り、今日は長靴でないと歩けそうもないほど水が溢れていたので諦め、地図の通り夏道を歩くことにした。

GPSの記録だと全行程15キロになったがこれは帰路、光徳から湯元までの5キロを歩いたからであり、路線バスで移動すれば10キロに短縮できる。

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