初めての馬蹄形ルート。古賀志山の大外回り20キロを歩いてみた。

2015年6月30日(火)

今日歩いたルートは地理院地図にコースが描かれていないいわゆるバリエーションルートがほとんどであり、地名やピーク名がありません。
したがって行程表は掲載できないことをご了承ください。

map3月31日から数えて10回目となる古賀志山詣だが、今日はちょっと趣向を変えて古賀志山を取り巻く、大外回りルートを歩くことにした。
古賀志山には100ものルートがあると言われ、それらをすべて歩くことを管理人の課題としている。

これまで古賀志山を中心としたバリエーションルートばかりを選んで歩き、それをGPSに記録して帰宅後、地図上に反映させて確認してみると、かなりの数のルートが埋まってきた。

古賀志山山域はそれほど広くないので一度の山行で歩く距離はだいたい10キロ未満だが、岩場の上り下りを含み緊張感の連続なので、距離は短いながら十分な達成感が得られる。100あるルートのうち、未踏ルートがあとどれくらい残っているのか定かではないが、これからも地道に埋めていきたいと思っている。
小さい画像ですが、これまで歩いたルート

さて今日は、未踏ルートの中で距離が長い馬蹄形ルート(たぶん)といわれている、古賀志山外周を歩いてみた。前回、24日に籠岩から北ノ峯を経由して赤岩山に至るルートを歩いているときに地元の人と出会い、そのさいに北ノ峯の北側に馬蹄形ルートというのがあると教えていただいたが、今日はそこを歩くつもりでルートを設定した。
しかし、ネットで調べてみてもそのルートがいまいち、ピンと来ない。馬蹄形ルートを歩いたといういくつかの情報を見比べてもそれぞれルートが異なるのだ。

国土地理院の地図にルートの記載はなく市販のガイドブックにも馬蹄形ルートを説明しているものはない。地図にルートが描かれていないしガイドブックにも掲載されていないのだから、ルートが異なっても馬蹄形を歩いたと言及するのは歩いた本人の自由だ。
ただし、共通しているのは赤岩山の西北西に位置する北ノ峰(ピーク433)とその先の作業小屋、ピーク444、ピーク383を経て古賀志山への分岐といった4つのポイントを含んでいるようだ。

今日、管理人が歩くつもりのルートにその4つのポイントを含むが、それに加えて鞍掛山から赤川ダムに至るルートも含めることにした。古賀志山を中心にみると西側が馬蹄形ルートになるが、同時に東側も歩いてしまおうというわけだ。つまり、いつもの古賀志山、御嶽山、赤岩山の外周部、推定20キロを歩く計画だ。
心配は岩場を含んだアップダウンが多数ありそうな気配にビールで膨らんだ腹がじゃまにならないかと、その一点に尽きる(^^)

追記
馬蹄形ルートはこの後も歩いているので参考にご覧ください。
2回目 2016年01月03日 右回り→こちら
3回目 2016年01月09日 左回り→こちら
4回目 2016年04月30日 左回り→こちら
5回目 2016年11月03日 右回り→こちら
6回目 2016年11月25日 左回り→こちら
7回目 2017年03月29日 右回り→こちら
8回目 2017年09月10日 左回り→こちら


DSCF047807:35
宇都宮市営の南駐車場から歩き始めると車止めのある分岐に出合うので車止めのある方向(西)に進む。
ここを右(東)に折れると不動の滝(※)を経由して古賀志山に至る。
※「不動の滝」は古賀志山の愛好家がつけた名であり、正しくは「雄滝」という。
2015年時点、管理人はそれを知らず当記事では通称名を使った。


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大日堂への分岐前。
ここを右に折れても大日堂を経由して古賀志山に行ける。古賀志山へはいろいろなルートがある。


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風雷神社に至る鳥居を通過。
ここからだと赤岩山に至るが途中、鎖もロープもない厳しい岩場がある(岩を巻く道もあるようだが管理人はまだ未踏)。


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JR文挟駅と宇都宮市街を結んでいる県道70号線(通称・文挟街道)の130メートル手前に「背中当線」という林業用の道がある。
今日の最初の目標はここから入り、赤岩山西方にある籠岩だ。


DSCF0315背中当線はアスファルト道路だが一般車両の進入は禁止されているのでかなり荒れている。


DSCF0313林内の草むらに多く見るオオバジャノヒゲ。


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林道はここで尽き、目の前に檜の林が広がる。
踏み跡はY字路に分岐していて、24日は右へ進んだので今日は左に行ってみることにした。


DSCF0322失敗だった。
藪に突入してしまった。
藪こぎには慣れているつもりなのだが、この時期はクモの糸が顔にまとわりつくのと時間がかかるのが難点。
戻るのもアリだが、分岐右は前回歩いているのでクモの糸は我慢して初志貫徹で行く。


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藪はなくなり籠岩直下の道標に出た。
籠岩の本体はこれから先、大きくて急な岩をいくつか越える必要がある。


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まず末端部分に取りつく。ロープも鎖もないがここならなんとか登れそう。


DSCF0333岩の上部に行くにしたがって難易度が高まるがロープに助けられた。


DSCF0334盛りは終わったがコメツツジがまだ少し。


DSCF0337次にこの2つの岩を跨いで、、、


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籠岩。
向こう側から来て振り返ったところ。
この地面の下のすべてが岩陵で構成されていて、籠岩はその一部のような気がする。


DSCF0342籠岩からの眺めはいいのだが今にも降り出しそうな空に遠方が霞んで見える。


DSCF0344
次の目標地、標高433メートルの北ノ峯へ向かう快適な道だが距離は短く、籠岩から120メートルしか離れていない。


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三角点のある北ノ峯に到着。
古賀志山山域ではもっとも西に位置するピークなのだがどういうわけか、名前は北ノ峯。その由来はわからない。


DSCF0348北ノ峯からは林道を経て地図に描かれたピーク444に至るが、平坦部まで標高を一気に70メートル下る。これは厳しい。


DSCF035109:18
ここまで降りると傾斜は緩やかになる。今までおそらくこの岩の上を歩いてきたのであろう。
今日のルートには入れていないがこの壁に沿って進むと大きな洞窟があって、無縫塔という石像があることを24日に確認している。


DSCF035509:25
緩やかになった傾斜を北西に進んでいくとネットの情報にあった作業小屋に出た。
林業関係者が使用するための小屋なのであろう。


DSCF0359作業小屋の裏に回って踏み跡を辿っていくとリボンがあったので引き込まれたが、これは失敗。大藪の中を歩く羽目になった。
小屋から北北西に進むのが正しいのだが、ついリボンに目が行ってしまった。林業作業用の目印でしょう、このリボンは。


DSCF036109:43
作業小屋から降りると林道に合流することが地図でわかっているが、この林道は真新しい。
地図に林道は描かれているのだが、これは地図の林道とは違うことがGPSでわかった。
はて、地図の林道はどこに?


DSCF036409:51
新しい林道の位置をGPSで確認し、地図に描かれている林道へと辿ってみると、こんな案内板と出合った。
ここが地図に描かれている林道で、馬蹄形ルートはピーク444方面だ。同じ方向に腰掛山となっているが地図にはない。
古賀志山山域には籠岩とか猿岩、弁当岩などといった名の岩が多いが腰掛岩というのも興味を惹かれる。


DSCF0366
案内板の指示にしたがい薄暗い桧林の中を進む。


DSCF0367道はすぐに尽きてしまいその先は藪だ。
しかたがないのでここでコンパスをセットするが、ピーク444は落差10メートルほどの大きな岩陵であることが地図でわかる。
岩陵はピーク444の手前30メートルくらいから始まるのでその手前を右に巻く必要がありそうだ。


DSCF0369いやあ、ものすごい藪だ。呆れて笑ってしまう。


DSCF0370これはヤブレガサですね。
薄暗い林内に生育する性質がある。


DSCF0372藪が切れて明瞭な尾根となった。


DSCF0373目の前に地図で確認した岩が出現。
さあ、取りつき部分を探そう。


DSCF0374岩が始まるこの辺りかな。


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岩場をクリアするとなるほど、腰掛けに似た岩があった。言い得て妙w
座り心地を確かめる管理人(^^)


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危うく通過しそうになったがこれがピーク444らしい。

その後の山行でわかったのだがピーク444はここではなく、この近くの石の祠のある場所。


DSCF0382これまであまり見ることのなかったミズナラを見るようになった。実のドングリは熊の餌になるのだが古賀志山山域で熊が出たとの情報は聞いたことがない。
周囲を畑や人家で囲まれた独立峰なので熊は生息していないのかもわからない。


DSCF0384イタチかテンの糞を見つけた。
木の実を食ったらしく、種がそのまま排出されている。


DSCF038711:08
ピーク444の岩陵の東末端となる下り。
ロープがあるがここは普通に下れた。


DSCF0391このルートは古賀志山山域としてはあまり歩かれていない様子で、枝道はなく迷うことがない。
次の目標地となる手岡分岐(便宜上、管理人が勝手につけた名称)まで東北東に向かって進む。

※手岡分岐とは日光市手岡(ちょうか)に属する分岐のことで、鞍掛山へ向かう道と古賀志山へ向かう道が分岐している場所を管理人が勝手にそう呼んでいる。


DSCF0396ヒヨドリソウだと思う。


DSCF0399うふぉ、野苺だ。
ちょうど食べ頃。ありがたく頂戴することにした。


DSCF041012:32
一見、見落としてしまいそうだが重要な分岐(手岡)だ。
管理人はこの右の斜面(西)から上がってきた。目的地の鞍掛山は写真手前(東)に進み、上(南)に進むと古賀志山だ。道の方向をよく確かめないといけない。
ここまでくれば馬蹄形ルートを終えたと考えてもいいが、今日の目標は鞍掛山にも足を運ぶ。まだ先は長い。


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分岐から急斜面を下りさらに、アップダウンを繰り返すと、猪倉峠という広い鞍部に出る。一息つける場所だがアップダウンはまだまだ続く。


DSCF041813:32
シゲト山と書かれた案内板が見つかったが古賀志山山域の他の案内板によくあるように国土地理院の地図には表記されていない、通称だ。鞍槍とも呼ばれているらしい。


DSCF0417
北面への展望がいいようだが今日は遠くは見渡せない。


DSCF042413:57
鞍槍からアップダウンを繰り返して鞍掛山に到着した。
国土地理院の地図に山名のある、今日、初めて立つ山頂である(^^)


DSCF0427この梯子を上ると、、、


DSCF0430展望のいい平らな(でもないか)岩に乗る。これは大岩。
遠くに見えるピークが古賀志山。だが、今日はスルー。


DSCF043414:42
鞍掛神社まで下るときれいな沢水が流れ、すぐそばの岩陰に双神体が祀られている。


DSCF043814:52
鞍掛神社の鳥居をくぐると登山道入口、こちらからだと出口。


DSCF0440今日はこの花をよく目にした。
オカトラノオ。


DSCF0443登山道入口は林道の脇にあるのだが林道の様子が変。前回、4月22日とは様子が明らかに違うのだ。それを林が伐採されたせいと思ったのが間違いだった。
でもまあ、あの檜の林を目指せば大丈夫だろうと安易に考え歩いて行くと、幅1メートルのほどの沢に行く手を阻まれてしまった。


DSCF0447沢に阻まれ右往左往しているうちに竹藪の前に出た。進むべき方向をGPSで見定めてこの藪に入ることにした。
間違いの原因は林道が2本、併行しており上の写真はその1本目。鞍掛神社の鳥居を出たらすぐ、1本目を突っ切り、2本目の林道に出なくてはいけなかったのだ。ということがブログを書きながらあらためて地図を見てわかった。
いやはや先入観というものは恐ろしい。


DSCF0449とんだ遠回りをしてしまったがなんとか次の目標地である長倉山の尾根に乗ることができた。


DSCF045015:36
標高360メートル(地図から推定)の長倉山だ。ここも地図にはない山頂である。


DSCF045315:58
古賀志山に登るときの起点になる宇都宮森林公園に着いた。
いつもならここに車を置いて歩き始めるのだが今日はここから西へ4キロ離れた、市営南駐車場に駐めてある。
だいぶ疲れてきたし、南駐車場までどんなルートで歩くか考えなくては。


DSCF0458森林公園内にある赤川ダム。
一時は渇水状態になったが梅雨の長雨の影響でいつもの穏やかな景観を取り戻した。
これから先のルートだが、ハイキングコースを1.8キロ、残りをアスファルトの林道を歩くことにした。
今日の目標とする古賀志山山域外周でもっとも長距離となるルートを歩くにはそれがもっともいいようだ。


DSCF0460まずは公園内のハイキングコース。
傾斜は緩いがこれが1800メートルも続くことを考えると岩場の方が楽というものだ(^^)


DSCF046216:53
アスファルトの林道と合流した。
ここは三叉路になっているが赤い垂れ幕の脇にある「古賀志山」への方向に進んでいく。


DSCF046717:06
古賀志山へはここを右(北)に入るが、そうすると最長距離にはならないからこのままアスファルト道路を進む。


DSCF0469オオバギボウシかな?


DSCF0474これはネムノキ。
単調なアスファルト道路だが発見もいろいろある。


DSCF047717:30
南駐車場まであと5分。ホッとする。
ここを右へ折れると「滝コース」入口である。

17:35
10時間かかって古賀志山山域の外周、約20キロを歩き終えた。これまでの最高が14キロだったのでかなり長い。
が、面白さといった意味では距離は短いが中尾根や東陵他、岩場が連続するルートの方だ。
今日はあくまでもぐるりと回ることを目標としたので面白さとは無縁だった。むしろ辛かったけど乗り越えた、という自己満足だけ(^^)



山行データ
天候:曇天 気温:25度
7:35市営南駐車場~7:58籠岩入口の林道~8:56籠岩~9:05北ノ峯~10:48腰掛岩~12:32手岡分岐(昼食)~13:57鞍掛山~15:36長倉山~16:00赤川ダム(昼食)~17:35市営南駐車場

map今日は市営南駐車場から右回りに赤線(GPSの軌跡)のように歩いた。古賀志山山域の大外を一周したのだと思う。
普通、古賀志山を歩くと言えば、古賀志山から派生する多くのルートのどれかを歩くことを意味し、それらは赤線の中に集約されるから、今日はかなり特殊なルートを歩いたことになる。
植物を観察しながら、地形を観察しながら、藪をこぎながら、ふたつの道間違いをしながら10時間もかかってしまった。距離が長すぎたからだろうか、時間の余裕がなくこれまでのように楽しみながら歩いたとはいえない。
古賀志山山域の面白さを味わうには距離は短いながらもやはり、麓から古賀志山山頂に至る岩場のバリエーションルートを恐る恐る歩くことにあるのだと管理人には思える。
今日の山行で得られたことといえば、古賀志山山域で最長距離となる20キロを歩き終え、まだ数年は歩ける体力はあるよ、というお墨付きを与えられたという自己満足だろうか。
さあ、次回はどのルートを歩こうかな。

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