ニッコウキスゲの群落で知られる霧降高原はニッコウキスゲの陰に隠れて知名度がありませんが、高山植物の宝庫でもあります。
しかし、人と車でごった返すこの時期、ニッコウキスゲ以外の高山植物を見たくても人に邪魔されて落ち着いて見ているわけにはいきません。
そこでニッコウキスゲが麓から標高の高い方へと移る頃合いを見計らい、なおかつ、早朝を狙って行ってきました。
5時半に着いてすでにこの状態です。
思った通り観光客でごった返す麓はニッコウキスゲは終わっていた。
階段をどんどん上っていく。
この開放的な景色は奥日光では見られない。
1000段目に来ました。
ここから先、勾配が変わって厳しくなります。
手前の山は鳴虫山群。奥は鹿沼の山々。
標高1450メートルくらい。
この辺りからニッコウキスゲの好適地となる。
丸山にも多い。
丸山から下りるときに気づいたのだがはるか彼方に富士山らしき山が見えた。
デジタルズームを使って32倍で見るとまごうかたなき富士山でした。
空気がよほど澄んでいたんでしょうね。
丸山から小丸山の間は鞍部となっていて短い距離ながら快適な歩きを楽しめる。
とそこにはなんと、絶滅危惧Ⅱ類に指定されているオノエランが。
花はまだ沢山あるのですよ。
この階段は700段目で遊歩道と接続していて脚に自信がない人でもお花畑を散策できるようになっている。
2時間ちょっとのミニハイキングでしたが、麓に降りたときには駐車場が満杯でしたので早朝出発は正解でした。
ここ霧降園地は家から20分弱。春から秋は高山植物が咲き、冬はスノーシューが楽しめる、それは素晴らしいところです。
園地としてオープンする前は荒れた登山道を歩いてでしか植物を見ることができませんでしたが、今では四季を通じて遊べる貴重なエリアとなりました。