古賀志山で見る花たち(2016/04/09)

古賀志山は岩場が多くて危険というイメージがある一方で、春から夏にかけて麓から山頂までいろんな花が咲く、花の宝庫でもある。それは古賀志山に咲く花だけを紹介する書籍があることでもわかる。

2015-09-13 20.32.06本の著者は宇都宮市に住むご夫婦で95年から古賀志山を歩き始めたとプロフィールにあるから、古賀志山2年生の管理人とは年期が違う。古賀志山を隅から隅まで歩き、どこにどんな花が咲いているかを知り尽くしているのであろう。
発行元は地元の日刊紙を発行する、下野新聞社で239種が写真付きで紹介されていて定価は1000円+税。

但し、この本は図鑑とは違うから花の特徴には一切、触れていない。そればかりか紹介されている花が古賀志山のどのへんで咲いているのかさえ書かれていない。
その理由として推測だがいくつか挙げてみた。
1.古賀志山山域ならどこででも見られる。
2.場所は自分で探しなさい。その方が楽しいでしょという編集方針。
3.古賀志山は100以上の地図にないルートがあるので場所など説明できない。
4.場所を特定すると多くの人が訪れて踏み荒らされたり盗掘される。

花を愛するハイカーの気持ちとしては上記4の理由が妥当だろう。もっともだと思う。
それだけに、この本に紹介されている花を見たいという人はバリエーションルートやときには藪こぎをしてまで、古賀志山をあてどなく歩き回るという積極的な姿勢が求められる(笑)。いや、笑い事ではないな。それは危険だもの。
だから管理人も本に倣って場所の明示はしないことにする。ご了承ください。
なお、管理人の経験では古賀志山で出会う地元の人に丁重に尋ねることで教えてもらえる場合が少なくなかった。

あぁ、それから上記1もあてはまるかもわからない。
古賀志山山域はとにかく花だらけなので特定の花を見たいという場合を除き、地図にある正規のルートや安全なバリエーションルートを歩けば必ず、なんらかの花と出合えるものねぇ。狭い山域ながら花の密度が濃いといって過言ではないでしょう。

と、ここまで前回と同じ口上(^^)



2016年4月9日(土)
今日は5日の探求から4日目になるが前回と同じく、宇都宮市森林公園から鞍掛山へのルートを歩いてみた。前回とあまり代わり映えしないかもわからないが、まぁひとつでも別の花が見られればいいや、そんな軽い気持ちで出かけてみた。
実は女峰山からの下山中に痛めた膝が中二日おいて快方に向かっているような気がするのだが、痛みが一時的に解消しているのかどうかを確かめたくて花を探すという大義をかざして出かけてきたのだ(^^)
万一、痛みが再発してもここならなんとか自力で下山できるし、、、、

ヤブレガサ
地表に出たばかりのヤブレガサ。花は葉の下部から花茎を出して葉の上に延び、複数個咲く。
この大きさ(直径15センチほど)だと花はまだで、30センチくらいに成長する7月くらいか。


ヒトツバエゾスミレ
エイザンスミレほどではないが葉が分裂する珍しいスミレ。


ナガバノスミレサイシンのようにも見えるがヒナスミレのようにも見える。
管理人の知識では特定が難しい。


タチツボスミレ
これは日光でもよく見る、ごく一般的なスミレ。ただし、花の色が薄かったり濃かったりと個体差が大きい。


おぉ、見事なヤマツツジ! まだ蕾がたくさん付いているから当分の間は楽しめそう。


チゴユリ
高さ10センチほどで花はまだ苞に隠れていてよくわからないが、多分チゴユリだと思う。数日後にまた来てみよう。


ミツバツツジ
アカヤシオよりも色が濃いか?


ミヤマウグイスカグラ
日光では小田代ケ原や戦場ヶ原に多いが古賀志山山域で見るのは初めて。


ショウジョウバカマ
ネットで調べると山地の谷沿いや林間の湿ったところに生育するとあった。
具体的には、
・陽があまり当たらない林間→北向きで土壌が乾かない
・落ち葉が堆積している→保水のいい土壌
・近くを沢が流れている→土壌に水分が多い
ということになる。
そこで上の条件に合致しなおかつ、管理人がまだ歩いたことのないルートを地図で探し当てたのが、ここ。
かなり危険な思いをして辿り着きましたw


ショウジョウバカマ
小群落を構成していて蕾もあればこのように見ごろのもあるし、枯れたのもあった。


エイザンスミレ


シュンラン
道沿いにあって探す苦労をしなくても見つかる。里山なんですねぇ、ここは。


赤川ダムのほとり。
ベンチに座ってコーヒーを飲みながらヤマザクラの向こうの古賀志山を眺める。至高のひととき。

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