2020年3月15日(日) 晴れたり曇ったり、空気冷たい
今日見た花
シュンラン、ショウジョウバカマ、タチツボスミレ
一昨年からシリーズものとして始めた「古賀志山で見る花たち」は3年目を迎えた。
管理人の備忘録のつもりで記録しているが、当然ながら読者も目にするわけで、そのためにも管理人が見た花をすべて書き留めておきたい。
ただし、山に咲く花はそこに一輪しかなくても群落であっても貴重と管理人は考えているので、咲いている場所まで微に入り細に入り説明することは避けたい。
とはいえ、地図を傍らにブログ記事を読み進めていけばおおよその見当はつくはずなので、古賀志山の花に興味のある読者においては、どうかご自身の想像力で咲いている場所を特定されることを願っています。
今日の接触者
・コンビニ(店員と・客は少ない)
・登山中は近接者なし
・歩行距離:12.1キロ(GPSログをカシミール3Dで処理した値)
・所要時間:5時間15分(写真撮影と休憩を含む)
・累積標高:965メートル(アップダウンのうち、上昇分の累積)
古賀志山の入口になっている宇都宮市森林公園の駐車場はこの時間、満車に近い状態だった。
管理人はこの奥から入りスペースを探していると、運良く1台分、空いていたのでジムニーを駐めた。
いい天気になるとの予報の日曜日でなおかつ、昨日は宇都宮でも雨か雪だったはずなので、晴れを待ち望んでいた人たちがたくさん集まったのであろう。
なお、これらの車がすべて古賀志山の登山者ではない。
散歩や釣り、ジョギング、トレランの練習、野菜直売所での買い物、サイクリングなど多様な利用が出来るのがこの公園のいいところだ。
古賀志山には200種類以上の花があるとされるが、3月から4月上旬にかけては鞍掛山周辺に多い。
シュンラン、ニリンソウ、ショウジョウバカマ、キクザキイチゲ、スミレ、ツツジなどだ。
今日のお目当てはシュンランとショウジョウバカマなのでしばらくの間、一昨日と同じ道を歩くことになる。
シュンラン
一昨日歩いたときに見つけたが、一昨日の山行は時間との勝負だったためゆっくり鑑賞することは出来なかった。今日は時間に制約を設けていないので心ゆくまま鑑賞し、写真もたくさん撮るつもりだ。
昨日、日光はかなり雪が降り、今朝は車の屋根に積もった雪を払い、フロントガラスの氷を解いて走り出した。
ここ、古賀志山でも昨日は雨(場所によっては雪)が降りまた、気温も低く、植物の成長は進んでいないように見える。
芯弁が見えるからシュンランの写真としてはこちらの方がいいかも。
おもしろいもので同じ道なのにここら辺りでシュンランの分布が終わる。
土壌、日当たり、周りの植生、標高などの環境に影響されるのであろう。
ここで道はふたつに分岐するがどちらを行っても同じ林道に降り立つ。
右の道を進んで林道と交わる前に林を右へ入った。
ただしそこに踏跡はなく、ただ単に近道をしたいだけ。
これからしばらくの間、林道歩き。
日陰でジメジメした環境を好むショウジョウバカマが成育しそうな場所だが、めぼしい植物はなにもない。
シュンランとショウジョウバカマをたっぷり観賞し、写真もたっぷり撮ったので今日の目的は終了。
といってこのまま同じ道を引き返すのは味気ない。
昨年と同じく、鞍掛山に立ち寄って帰ろう。
おっと、その前にあそこに見えるピーク、「大岩」の上に乗らなくてはならない。
ここからだと直登である。
タチツボスミレを見つけた。
これから8月いっぱい、どこででも見ることができる花なんですけれどね。
大岩への斜面は大規模な伐採がおこなわれ、尾根の取り付き部が削られてしまった。
なんとか上がれそうな場所まで来て急斜面を登っていく。
上に見える桧林が尾根。
バリエーションルートではあるが踏跡はない。
マニアックな人が利用するだけのマイナーなバリエーションルートである。
斜面は部分的に雪。
そうでなくても水をたっぷり含んだ落ち葉が堆積していて滑る。
立木を利用して慎重に登って行く。
なんとか無事に大岩の基部にたどり着いた。
ここを右に巻くと北尾根ルートと交わる。
岩の上に乗り、腰を下ろしてランチタイム。
それにしても今日は朝から気温が上がらず、寒い。急斜面を登っていても汗をかかない。
降雪の影響で空気が冷たいのだ。
大岩から鞍掛山へは一昨日とまったく同じルート。
ここを右に歩けばそれも一昨日と同じルートで、馬蹄形ルートに入るか古賀志山に行くかの選択になる。
どちらも歩いたばかりなので今日は未踏ルートに踏み込んでみたい。
鞍掛山山頂の西に位置する鞍掛神社奥の院。
ここを南へ向かって下りてみようと思う。
傾斜は35度くらいある。
段差のある岩場が多くて危険なため、上から見て岩のない斜面を選んで下りていく。
なんとか無事に林道に降り立った。
さて、これからどうしよう。
左へ行くと朝歩いた林道と交わって面白くないので、遠回りになるが右へ行こう。
長い林道歩きとなるが、細野ダムに注ぐ赤川上流部まで行き、そこから赤川の流れに沿って林道を歩いて森林公園に戻ろう。
振り返ると古賀志山が視界に入る。
ダムの畔の芝生にはサイクリングにやってきた家族、釣りを楽しむ人がいて、公園がとてもうまく利用されていることがわかる。
4月になればサクラと古賀志山との調和が見られる。