2025年9月26日
就寝中にふくらはぎの激痛(こむら返り)を経験する人は多いらしい。
また、トレランやマラソン中に脚の痙攣を経験する人も少なからずいるし、登山中も然り。
3年前の8月、管理人が年間のルーティンとしている女峰山に行ったとき、その先の帝釈山で折り返して女峰山に戻ってくる途中、両太ももの内側(内側広筋)に激痛が走り、その場から動けなくなったことがある。
痛む方の脚を岩の上に載せて内側広筋を伸ばすと痛みは治まるが、歩きだすとまた激痛に襲われる。
下手するとレスキューの世話になるかもしれない、とそのとき真剣に思い、恐怖に慄いたが、ミネラル成分の入った水と筋痙攣に効くサプリを飲んで休んだら治まった。
その後、筋痙攣はなく無事に下山できたので、飲水とサプリの両方あるいはどちらかの効果であろうと考え、帰宅して筋痙攣のメカニズムと効果的な対策を調べることにした。
筋痙攣がなぜ起きるのかは3年前の記事を参考にしていただくことにして、この記事では筋痙攣時の対策について書くことにする。
ネットの情報にもある通り、筋痙攣には漢方の「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」が即効性があることで知られている。
メーカーとしてはツムラが定番といえる(購入するには漢方68番と言えば通用する)。
芍薬に含まれている成分の、
ペオニフロリンが筋肉の緊張を和らげて痙攣を治めるそうだ。
筋肉の緊張とはたぶん、筋肉の異常な収縮を指しているのだと思う。
さて、ここからがこの記事のコアとなる部分である。
芍薬甘草湯は効果がある一方、お値段も高価という印象が、かつて管理人にはあった。
筋痙攣で苦しむのを避けたいのなら少しくらい高くてもいいやという人はいるだろう。
一方、できることなら安く購入したい人もいるはず(病院で処方してもらえばさらに安くなるが)。
そこで芍薬甘草湯を販売している医薬品メーカーを比較したデータを作成し、公開するので、筋痙攣で悩んでいる読者においては参考にしていただければ幸いである。
選ぶポイントは「芍薬甘草湯エキス含有量」と「1回あたりの価格」とのバランスである。
6社を比較して表にしたのでご覧いただきたい。
このデータから、管理人の推しは知名度の高いツムラを抑えて、本草薬品の芍薬甘草湯ということになる。
1回あたりの芍薬甘草湯エキス含有量で言えば、もっとも利用者が多い(と思われる)ツムラの625mgよりも多い800mgだし、エキス1000mgあたりの価格で言えばツムラより4割も安い。
ただし、管理人は買ってまだ使っていないので、効果の程はわからないことをお断りしておく。
製法は各メーカー同じで、芍薬と甘草からエキスとして抽出したものなのでたぶん効くでしょう。
コムレケアは芍薬甘草湯エキスの入った錠剤で、エキス含有量は本草薬品と同じ800mgと多い。
顆粒の漢方と違って錠剤なので、少量の水で飲むことができるメリットがある。
ところで、3年前の記事で管理人は、芍薬甘草湯について一言もふれていない。
理由はランナーの間で評価の高い、筋痙攣に効くというサプリ「2RUN」を常時携行しているのと、3年前は漢方に目が行っていなかったというのが正直なところだ。
筋痙攣のメカニズムを調べると、発汗によって体内のカルシウムとマグネシウムが失われてミネラルバランスが崩れ筋肉に異常な収縮、すなわち筋痙攣という結果をもたらすことが知られている。
「2RUN」はカルシウムとマグネシウムの比率が、理想とされる2:1となっていて、不足したミネラルを補って筋肉の異常な収縮を抑える役割がある。
3年前の女峰山で太もも内側に激痛が走ったとき、水分の不足を疑って大量の水を飲んだのに加えて、「2RUN」も飲んだ。
効果はてきめんで、筋痙攣の兆候もなく下山することができた。
なお、UltraMineralはマグネシウムは入っているが量は少なく、熱中症対策として用いるのが正解。
重要なことを。
熱中症対策に有効なカリウムとナトリウム、筋痙攣対策に有効なカルシウムとマグネシウムは食事から摂ることができる。
問題はそれらを前もって食事から取り込んだとしても、大量の汗をかけば体内から流出してしまうということである。
その結果が熱中症であり筋痙攣であるということだ。
その意味において、漢方やサプリを飲むタイミングは、早すぎてもいけないし遅すぎてもいけない。
飲むのが早すぎるとせっかくの成分が汗とともに体外に出てしまうし、といって筋痙攣に襲われた場合だとその苦しみで身動きができず、飲むことすらできない。
筋痙攣の兆候を察したらその場で飲むことが大切であると思う。
管理人で言えば、太ももの内側がピクピク動く感じがして、あっこのまま歩き続けたら激痛に襲われるなと予測できる。
ところで芍薬甘草湯の成分であるペオニフロリンとカルシウム&マグネシウムとの関係性について管理人は知る由もないが、両者筋肉の緊張(収縮)を和らげる効果があるという共通点がある。
したがって複数種類を携行して筋痙攣の強弱や部位で使い分けるという必要はなく、自身の好みで使えばいいと思う。
管理人が現在もっている漢方とサプリを、購入した順に書くと2RUN、クラシエ、コムレケア、本草薬品の4種類。
常時、複数種類を携行しているが、これは実証実験したいという気持ちからである。
とはいえ、実験の結果を科学的に検証して発表するなどという脳力は管理人にはなく、このような考察が好きなので買い集めたというわけです(笑)

筋痙攣疑似体験
腕を伸ばした状態から肘を支点にして手前に引き寄せると、手首が肩に近づいた時点で止まる。
個人差はあるが、それが関節の可動域と言われるものである。
それを上腕二頭筋が収縮されている状態と言い、いわゆる「力こぶ」ができる。
その状態からさらに手首を肩の方に引き寄せる(かなり力を要する)と、「力こぶ」に耐えられないほどの強い痛みを感じる(管理人の場合)。
それが通常では起こり得ない筋肉の異常な収縮であり、収縮しっぱなしになるのが筋痙攣である。
それを念頭に置き、登山中の脚の動きを考えてみる。
登山中、30センチくらいの段差をクリアする必要があるとする。
片脚が段差に乗った状態では太ももの前の筋肉は伸び、太ももの裏側は収縮している。
その状態からヨイショと身体を引き上げるわけだが、そのとき太ももの筋肉は動きが反転し、前側は伸展から収縮へ、裏側は収縮から伸展へと変わる。
片脚が無事に段差の上に乗ったとき(このとき反対側の脚はまだ空中にあるとする)、太ももの前の筋肉は両脚で立っているときよりも強く収縮していることがわかると思う。
登山ではこの収縮が数千回も繰り返される。
すると筋肉が疲労して収縮に耐えられなくなり、関節が正常な可動範囲なのにもかかわらず、脳は「異常な収縮」として認識して痛みを発し、歩くことを止めさせる。要するに、これ以上の収縮は筋肉を壊すぞという警告を発するわけである。
ペオニフロリンとカルシウム&マグネシウムは異常に収縮したと脳が感じた筋肉を解きほぐし、さあもう大丈夫だから歩いてもいいよ、と脳に伝える作用があるのではないだろうか。
むすび
筋痙攣の痛みは経験者にしか理解できないであろう。
統計の用語に「あわて者の誤り」、「ぼんやり者の誤り」というのがある。
台所の換気扇から魚を焼く煙が出ているのを外から見て、火事と勘違いしてすぐ消防に通報する人がいる一方で、窓から真っ黒な煙や炎が上がっているのを見ても立ち去ってしまう人がいるという、両極に例えた言葉だが、ビジネスの現場だけでなく、登山においても言えるのではないかと思う。
筋痙攣に遭うのは登山者自身なので、「あわて者の誤り」と「ぼんやり者の誤り」を己に置き換えて、適切なタイミングで漢方なりサプリなりを飲むことが大切である、ということを管理人は考察をとおしてなんとなく理解できるようになってきた。
それを備忘録としてここに記録した。
新しい知識を得たら追加していきますが、とりあえず以上でおしまい。


