ボルダリング、それは頭を駆使するスポーツであった。

2015年04月30日(木)

自宅から40キロ、車で1時間かけて宇都宮市のボルダリングジムへ行ってきた。
高さわずか4メートルの壁に過ぎないが垂直移動の難しさを、やってみて初めて体感した。壁に取り付けられたホールドという手がかりを握り、ホールドに足を着き、重力に逆らって身体を上方へ移動させていくのだがあえて意地悪(実際にはそれなりの意図で)に配置されたホールドはそう簡単に手が届く位置になくまた、手でしっかり握れるホールドがあるかと思えば野球のボールを半分に切っただけのようなものや、小石程度のものもあり、これはつかみどころがなくて滑る。

ホールドを右手で握るか左手で握るかまた、右足を着くか左足を着くかによって次の動作に大きく影響するから、考えながら足を運ばなくてはならない。これは単に運動神経とか腕力脚力の問題ではなく、ひとつ上にあるホールドの位置や形から次の動作を考えることを求められる、頭を使うスポーツであると感じた。

ネットで調べて初めて知ったのだがボルダリングは世界大会があるし、国体の山岳競技の種目にもなっているそうだ。
管理人は山に登るのにボルダリングの技術が役に立つのではないかと思って初挑戦したのだが、それほど歴史あるスポーツとは知らなかった。動画で見ると愛好者は若い方が多いようだが視覚障害者もいるし、女性も多い。中学生や高校生で競技に出場する選手も多いそうだ。管理人が訪れたジムでは学校帰りの小学生までいた。

管理人は最近、地図に道が描かれていない低山を好んで歩くようになったのだがそこは急登攀を強いられたり岩場があったりで、道がしっかりしている2千メートル超えの山よりも危険が潜んでいる。また加齢に伴い身体のバランスが悪くなり、常に転倒や滑落の恐怖に怯えながら歩いているのでそれをなんとか克服したいし、より難易度の高い場所にも挑戦したい、それがボルダリング体験の動機となっている。
ちなみに管理人は登山以外のスポーツ経験なし。運動神経ゼロ、身体の柔軟性ゼロを自認している。


2015-04-30 16.03.57コンパネ2枚の高さだから3メートル60センチだろうか、それに形の違う大小さまざまなホールドと呼ばれる突起が取り付けられている。
ランクによって握るホールドが決められているが、初級者用の壁を登る場合、足はどのホールドに着いてもかまわない。
「G=ゴール」と書かれたホールドを両手で握れれば成功。


2015-04-30 16.03.26ホールドはこの表の色に分けられていて11段階にランク付けされている。級の少ない方に向かって難易度が高まる。
管理人は当然ながら難易度がもっとも低い9級・10級から始めたが、この日はトータル10回ほど挑戦し白色の6級を5回クリアできた。しかし、ゴール到達前に4回も転落(^^)