2020年5月30日(土) 快晴・暑い
一昨日の山行を最後に古賀志山の花の探索を終わす(日光の方言で終わり、終わる、終わらせるという意)つもりでいたのに、その舌の根が乾かぬうちにまたもや花の探索に出かけるという、なんとも節操のない管理人だが、じつはこれにはワケがあって、それを先ず書いておかなくてはならないだろう。
管理人、古稀をすぎてもなお20キロ、10時間といった高強度の山行を疲れることなくやりたいという切実な気持ちがあって、そのためにスポーツジムに通って筋トレしているわけだが、それがコロナ禍で休館。
つい先日、6週間ぶりに再開の運びとなり、再開初日の筋トレを今日にした。
久しぶりだったためかいつもの重量、回数に根を上げて、早々に退散ということになったのだが、時間はまだ8時半だった(なにしろいつも朝の6時頃から始めるので)。
ジムから出ると外は夏の陽射しが照りつけていた。
このまま帰宅してしまっては罰があたりそうで怖い。
27日から続いている晴天も明日までで、以後、雨マークが続いている。
この陽射しをなんとか有効に使いたいものだ。
とはいえ、あらかじめルートを設定していない、すなわち行き当たりばったりの山行は危険を伴うので管理人はやらない立場だ。
前もってルートを設定し、地図を印刷して望むのが管理人の山行スタイルなのである。
したがって、事前の計画もなく空き時間を使って山行をするのであれば、なんども歩いて勝手を知っているルートに限る。
今日これからの空き時間を有効に使うのであれば課題と取り組もう。
それなら地図なしでできる。時間もかからない。
ここ数回、ツルリンドウの探索で古賀志山山域を歩き回っているが、おかげでツルリンドウが好む環境というものがなんとなくわかってきた。
ツルリンドウに対する管理人の理解が正しいとすれば好適地は他にもある。
あそことあそこだ。
それを確かめ、管理人の理解が正しいかどうかを検証するというのが課題である。
筋トレ直後で脚がちゃんと動くかどうか心配だが無理はしないことにしよう。
今日見た花
シャガ、コアジサイ、ツルリンドウ(葉っぱのみ)、ヤブヘビイチゴ(花と実)、トキワハゼ、ヤマハタザオ
今日の接触者
・コンビニで弁当購入(店員と)
・山行中(ゼロ)
メモ
・歩行距離:4.2キロ(GPSログをカシミール3Dで処理した値)
・所要時間:2時間38分(写真撮影と休憩を含む)
・累積標高:417メートル(アップダウンのうち、上昇分の累積)
スポーツジムではいつものメニューのうち、トレッドミルの30分を省略したのでまだ十分早い時間に着いた。
とはいえ、久しぶりの筋トレで下半身を酷使したので今日の山行は午前中だけの予定にして午後は休息に充てたい。
今日の目的は課題として取りあげたツルリンドウの好適地の検証をすることだ。
ルートはここ(内倉林道)から腰掛岩を経由して鳥屋山(P444)まで行き、237号鉄塔を経て戻ってくるショートコーである。
腰掛岩に向かう尾根に入る手前でシャガを見つけた。
見回したが咲いているのはこの1株だけだった。
桧の林だが密ではなく陽射しが適度に差し込んで明るい。
ツルリンドウはこういった環境を好むようだ。
ほら、やっぱりあった!
この細長く(披針形)、3本のハッキリした葉脈を持つ葉っぱの主は紛れもなくツルリンドウである。
蔓性植物の本領発揮。
他の植物にしっかり巻き付いて生長している。
花はこんな風にして咲く。
画像は昨年8月、安達太良山で見たツルリンドウで葉っぱは他の植物。
どうした具合でこんな形状になるのか不思議。
ほんとに人ひとりが腰掛けるのに絶妙の大きさ、形なのである。
腰掛岩からの展望は良く、鹿沼市の二股山が遮るものなく見える。
古賀志山主稜線の西の果て、馬蹄形ルートを歩く際に避けては通れない北ノ峰。
鎖のある岩場を2カ所、下りる。
細心の注意を払えば鎖を使わなくても安全に下りることができる。
この先の岩が鞍掛山ルートと237号鉄塔への分岐になっている。
ただし、237号鉄塔へのルートは岩陰になっているのでわかりづらい。
こうするとわかりやすいだろう。
親指の方向が馬蹄形ルートの鞍掛山方面で人差し指側が237号鉄塔。
やはり、ここにもあった!
冒頭に書いたあそことあそこはドンピシャだった。
このルートはフイリフモトスミレが多いのが特徴。
ここで内倉林道に合流。
ここから西尾根あるいは松島コースで弁天岩が近いが今日は遠慮しておこう。
ヤブヘビイチゴ
花はヘビイチゴと見分けがつかないが、こちらのほうが一回り大きいらしい。
実になりかけているヤブヘビイチゴ。
実のすぐ下にある5枚の葉のようなもの(副萼片)がヤブヘビイチゴの大きな特徴らしい。
ちなみに、実は美味くもなんともないらしい。
実になりかけているニガイチゴ
これはモミジイチゴと同じく食べられる。
駐車地に戻り、折りたたみ椅子に座ってランチ。
短い距離だったが充実した半日であった。