いつも簡単に見つかるとは限らない古賀志山の捜し物、今日は3勝1敗で終わったがその1敗がとても悔しいのだ。

2015年9月28日(月)
南駐車場~大日堂~赤岩山~猿岩~赤岩山~雨乞岩~中当山~モアイ像~ヒカリゴケ~猪落~ヒカリゴケ~南駐車場

先週23日のモアイ像(正式には対面岩)もその前13日のシュウカイドウの群落も古賀志山の地元、宇都宮市に住むOさんが送ってくれた写真を参考にして見つけることができたのだが、それは管理人の努力の賜だったのかそれとも、ただ運がよかっただけなのかといった判断は微妙なところだ。

なにしろ踏み跡が複雑に入り込んでまるで迷路のような古賀志山だけに、あらかじめ下調べをして臨んでも探すのはけっこう難しいのだよ。ある程度、運に頼るしかない。
20150329_110455そして今回はこの写真の岩場を探せとのことだがいつものとおり、場所の詳しい説明はしてくれない(泣)。
ヒントはただひとつ、管理人がこれまで歩いたことがある猪落(ししおとし)の近くにそれがあるらしいこと。
う~ん、なんとも魅力的な岩場ではないか。ぜひここを登ってみたい。
Oさんから与えられたヒントの場所はなんども歩いているはずなのに、このような岩場は記憶にないのだけどな。
だからきっと、管理人がまだ歩いたことがない未踏ルートにあるはずなのだ。
まっ、モアイ像もシュウカイドウも割とすんなり見つけることができたのでその勢いで写真の岩場もすぐに見つかるだろう、歳はとっても地図読みまだ衰えてはいないはずなどと独り言をたれながら歩き始めたのだが、、、。


DSCF3325歩き始めてすぐ、背丈1メートルほどのアザミを見つけた。
日光にもアザミの種類は多いがこのように頭を下げて咲くのは見たことがない。下野新聞社「古賀志山の花」によるとこれはサワアザミらしい。

DSCF3331駐車場から5分ほどで林道はふた手に分岐するが今日は「背中当線(せなかあてせん)」というアスファルトの林道を進み、写真の標識を探す。
標識が見つかったら林道から別れてこの林の中に入るが見るからに魔界に足を踏み入れるようで心臓がどきどきする(^^)。
この道は北に向かっていて大日堂に至るが地理院の地図には描かれていない。

DSCF33326月もここから入ったのだが左下に写る茶色の案内板はなかった。
裏側を見ると設置者の名称があり7月に設置したばかりのようだ。

DSCF3334薄暗いのは林の入口だけで先へ進むとかなり明るい。が、粘土質の道は滑るしこの道を横断するようにしてクモが糸を張っている。下を向いて歩いているとクモの糸が顔にひっつき嫌な思いをする。
そこで落ちている枝を持って糸を払うように振り回しながら歩く。
せっかくクモが作った巣なのに申し訳ないが一応、ここはヒトの通り道なので勘弁願うことに。

DSCF3336近くの小学校の児童の作品。

DSCF3338大日堂。
ここも数回訪れている。
右へ行くと滝神社を経由して御嶽山と古賀志山に行けるが今日はここから未踏ルートを歩くのでお堂の裏側に回り込んで大日窟という洞窟までいってさらに、洞窟の上に出て赤岩山へ向かう。

DSCF3346大日窟。天然の洞窟の中に石の祠と灯籠がある。祠には御神酒が供えられていることから地元の人がお参りに訪れるのであろう。
ということは背中当線からここまでの道は参道といっていいのかもしれない。

DSCF3350洞窟の上に出て岩がごろごろした急傾斜を登っていく。薄い踏み跡を辿っていけば赤岩山に行けるはずだ。

DSCF3352赤岩山に行くにはここを通過しなくてはならなかった。パラグライダーのランディング場である。
離陸のじゃまをしないように端の方をそろそろと。

DSCF3356古賀志山と赤岩山を結ぶ稜線上に出たので、まずは赤岩山を目指すために左(西)に進路を変える。ここから岩が露出した道を上っていくと赤岩山だ。

DSCF3357おっ、見事なイワギボウシ。
イワギボウシは古賀志山山域のいろんな場所に生育しているが、同じひとつの株に蕾、見頃の花、咲き終わった花が混在している。
ひとつの花が咲く日数が短いのだと思う。写真にしにくい花のひとつだ。

DSCF3361急で細い岩場の道を登ると赤岩山の山頂に出るが展望を期待すると裏切られる。回りは樹林帯で北面の一部が見通せる程度。
でも、山頂の前後に展望が開ける場所があるので失望することはない。

DSCF3362赤岩山まで来たら見ておかなくてはならない場所がある。
山名板を左に見ながら少し下ると真新しい標識があるので北ノ峰と示す方へ進むことを強くお勧めする。

DSCF3363桧林の中を進んでいくと脇道があるので北ノ峰へのルートを左へと寄り道する。
その道の際は絶壁になっていて、それに沿って細い道があるので歩いて行くとこんな岩に出くわす。「猿岩」である。名前の由来はわからないが、猿でさえ落ちるような急な岩という意味が込められているのであろうか、この岩を南側から見たときに猿の横顔に似ていることから付けられたらしいことがわかった。とにかく急峻で近寄りがたいような岩がそびえている。
もちろん、この位置から岩を直登するのは不可能である。

DSCF3367猿岩に登って北西方面を眺める。空気が澄む冬であればここから日光連山が一望できるそうだ。
で、猿岩のてっぺんに立つには上の写真の右側から回り込めばいい。でも、怖いよ~。怖いものへの好奇心がある人だけにお勧め(^^)

DSCF3374猿岩の東端にすでに紅葉したツツジを見つけた。

DSCF3376咲いたばかりのイワギボウシ。うん、これはいいね!・・・撮り方が(^^)

DSCF3378猿岩で折り返し再び赤岩山山頂前を通過して、稜線上の御嶽山へと進むことにする。
言ってみれば先ほどの猿岩は寄り道なのだがその日の目的地のすぐ近くに別の見所があって、気軽に行けるのが古賀志山の良さだと思う。

DSCF3385長い間、日光の山を登っている管理人にとって古賀志山山域の道は決して易しくないと思っている。すれ違いできないほど狭いし足を踏み外すと崖下に転落するしこの写真のような岩場をいくつも通過しなくてはならない。神経を使う。

DSCF3395赤岩山と御嶽山のちょうど中ほどにある「中岩」。地理院地図に書かれているピーク546である。
小さなピークだがこの南面の展望は素晴らしい。また、南面にカニの横ばい、カニの縦ばいと称する難所がある。管理人は今年6月にそこを登ってこの中岩に到達したことがあるが、それは怖い思いをした。

DSCF3399中岩を過ぎると落差3メートルほどの垂直の岩が待っている。ここで怖じ気づくと御嶽山には行けない。
両手で鎖をしっかり握り、目は下に向けて足場を探す。ほんの数センチでもいいから足場が見つかったらそこに靴のつま先を乗せて身体を支える。それの繰り返しで着地する。
鎖を握る力を弱めたり靴が滑ったりすれば間違いなく転落する。

map間もなく御嶽山という前に、NPO法人「古賀志山を守ろう会」がネットで公開している略図に基づき、管理人未踏の「雨乞岩」と「中当山」を探すことにした。
それには上の鎖場を降りた辺りから南へ下るのがいいようだ。

雨乞岩への下りこの辺りを南へ下ってみることにした。

DSCF3406
下る途中、杉林の中に大きな岩があるのが見えたので寄ってみると、岩の下部に小さな洞窟があって隙間から水が流れ出ている。「雨乞岩」という標識もある。水量は少なく水道の蛇口をわずかに開けたくらいしかない。
水はこの岩の下を水源としているのかそれとも伏流水がここで湧き出しているのか、わからない。
「雨乞岩」という名の由来だが、この流れに田畑に豊かな水を期待してつけたのかも知れない。

DSCF3407略図によると「雨乞岩」の南に「中当山」とある。
南に傾斜した杉林の中にひとつだけ特徴的な登り傾斜がある。地図で確認するとこんもりした尾根の張り出しになっている。登ってみるとここが「中当山」であった。
昔の人は炭焼きや山菜キノコ採り、狩猟をする際にこういう特徴ある地形を目印にしたと聞くが、ここもそうなのかも知れない。
さあ、次の目的地の御嶽山に急ごう。

DSCF3416「雨乞岩」まで戻ると踏み跡があったので東へ進んでいくと「雨乞岩」よりも水量のある伏流水を見つけた。その先は崖になっていてそれ以上、進むことはできないが地形から察して男瀧か女瀧の水源部のようだ。
稜線に戻る途中で案内板を見つけた。なになに、男瀧上部・落石防止のため通行を禁ず、とある。管理人はいま、そちらから来たのである。
さて、案内板によるとここから「瀧神社」あるいは「御嶽山」に行けるようだ。今日はどうしても御嶽山に行かなければならない理由がある。

DSCF3421このルートは初めて歩くが岩ばかりでかなり厳しい。

DSCF3429標高560メートルの御嶽山に着いた。と、かなり省略して書いたが雨乞岩からここまでかなりの難ルートであった。

今日、未踏ルート探しの合間にあえてここに来たのは理由がある。昨年9月27日、木曾の御嶽山の大噴火によって多くの犠牲者がでたが、この御嶽山は木曾の御嶽山と深い縁があるのだ。山名板には「弘化3年(1846)木曾御嶽山勧請(かんじょう)」とある通り、昔、古賀志村から請われて木曽の御嶽神社が分社されたものとわかる。
したがって、噴火の犠牲になった人たちの霊はここにも眠っている、と管理人は信じて合掌。

DSCF3432御嶽山の山頂から先ほど通った「男瀧上部・落石防止のため通行を禁ず」の案内板まで岩場を下り、案内板にしたがって左方向(東)へと進む。ここも未踏ルートだ。
案内板に素直にしたがって歩けば自動的に「瀧神社」に行く、、、、のだが。

DSCF3437瀧神社を目前に、ふと左を見るとトラロープがかかっている岩場というよりも、ガレ場が目に入った。
さあ、瀧神社へ向かうかこのロープの行く先を見届けるか迷ったがそれも一瞬のことで、足はすでにロープの方を向いていた。

DSCF3438ロープは10メートル以上の長さがあるが写真のようにほつれが激しい。といって、古いようには見えない。
回りの状況から察して推測だが9日、10日の大雨によってこの岩場は水路と化し、上部から大量の雨とともに石や岩が流れ落ち、ロープを痛めたのだと思う。

DSCF3443ロープが終わっても急な斜面は続き、登るのにかなりの時間がかかってしまった。
今日はこれまでの未踏ルート探しの他にもOさんからの宿題である冒頭の写真の岩場を探さなくてはならない。が、この時点で地図上のどこを歩いているのか、わからなくなってしまった。
その岩場は猪落の近くと聞いているので、とりあえず東へと向かってみることにした。

DSCF3446途中で猪落と呼ばれる露岩の尾根は見えていたのだが、どうしたわけか「古賀志山大神」に着いてしまった。
ここは23日にモアイ像を探す際に通過点となった場所だ。猪落に行くはずがどこをどう間違ったのだろうか。
もはやそんなことを気にしている時間の余裕はない。ここから行けるのはモアイ像しかない。

※標識には古賀志山大神と書かれているが、この場合の古賀志山は「こがしさん」と読むのだそうだ。

DSCF3460今日、予定外のモアイ像(対面岩)をじっくり眺める。
前回気がつかなかったこととして、この岩の台座となっているのは1/10ほどの小さな岩(近くで見れば大きいのだろうけれど)で、その二つの岩が微妙にバランスを保っているように見える。
大きな地震でもあれば小さな岩に乗っているモアイ像が落ちてしまうのではないかと心配してしまうが、4年前の大地震でも問題はなかったように、自然界のバランスというものは絶妙と言うほかにない。

DSCF3469モアイ像の次にいきなりキバナアキギリだが、冒頭の写真の岩場は結局、その後、1時間ほど探しても見つからず、意気消沈して駐車場に向かっているところだ。
次はいつにしようかな。

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