シュウカイドウを探せとのご指示があったので、今日は急ぎ午後から古賀志山へ(川氾濫して橋流出)。

2015年9月13日(日)
古賀志山の麓

IMG_20150910_030654宇都宮に住み古賀志山に50回以上通っているOさんからこの写真が送られてきた。
シュウカイドウの群落である。それは是非、見たいものだ。
ただし、咲いている場所については教えてくれない。自分で探しなさいということらしい(^^)
そして、シュウカイドウを見つけたら証拠として写真をブログにアップせよとの強いご指示だ。

この写真から察するに、、、
杉あるいは桧の林、車が1台通れるかどうかといった狭い林道で平坦、車はあまり通らないらしくアスファルトの上に土が薄く堆積、道の両側は緩やかな上り斜面、といったことが読み取れる。
よっし、16回の古賀志山廻りの経験で探してみよう。

DSCF2872経緯はこうだ。
今月5日、古賀志山を中尾根から登って北コースの水場へ降りたとき、これまで見たことがない花と遭遇した(写真)。
ひとつの株から茎が長く伸び、その先にヤシオツツジと同系色の淡いピンク色をしたなんとも形容しがたい可憐な花なのである。が、花の付き方が妙だ。茎の途中で上へ向かって伸びる茎(花茎)と、下へ伸びる茎に分かれ、それぞれに花がついている。
よく見ると、上の花と下の花とでは形が違う。

2015-09-13 20.32.06古賀志山は花の種類が多いが管理人がこれまで観察してきた奥日光の花とは種類が大きく異なり、初めて見る花も多い。
そんなときは下野新聞社・「古賀志山の花」で調べることにしているが、この本は古賀志山に咲く花を網羅していてとても役に立つ。

5日に撮った写真を見ながら本で調べると10月に咲く花の項にシュウカイドウとあった。花の色と独特の形から調べるのは簡単であった。
次は「シュウカイドウ」をキーワードにネット検索してみると、園芸種のベゴニアの仲間であることもわかった。

気になったのは本ではユキノシタ科となっているが、ネット情報の多くがシュウカイドウ科と表記していて、どちらが正しいのか迷うところだ。
花期は7月から10月と長い(おそらく地域差)ようだが管理人、古賀志山は7月から今月にかけて5回訪れ、その都度、別のルートを歩いているのに、シュウカイドウを見たのは今月5日がお初である。

初めて見る花を発見した喜びというのは花好きの人であればわかると思うが、それはもう、誇らしい気分になるもので、誰かに知らせたいという欲求が起こるものだ。自慢もしたくなるというものだ。わずかひと株だけでも。
さっそくOさんに知らせてあげた。
どうこの花?、シュウカイドウっていうんだよ。とてもきれいだよね。どこで見つけたと思う? と古賀志山に50回も通っているOさんに自慢げに報告したのが間違いの元であった。
すぐに冒頭に掲載の写真が送られてきた。やぶ蛇とはこのことをいうのであろう、宿題として写真の場所を探しに行く羽目になってしまった(泣)


mapさて、今日はOさんから送られてきた写真を頼りにシュウカイドウの群落を探すのが目的である。
写真に写っている林道は、これまで管理人が歩いたどれとも雰囲気が異なる。
路幅、傾斜、植生、明暗、路面などなど、微妙に違うことからまだ歩いたことのない林道であろうと当たりをつけ、その場所を地図で特定した。
古賀志山山域はすでに16回、歩いている。バリエーションルートの8割くらいは歩いたと思う。だから今回は、まだ歩いたことのない道を地図で選び出してみた。赤川ダムの周辺に歩いたことのない林道を見つけた。
もし間違っても3.5キロ四方とそれほど広くない古賀志山山域なので、場所を移動するのは難しいことではない、そんな軽い気持ちで出かけてみた。

DSCF2900いつものように宇都宮市森林公園の駐車場に車を置いて歩き始めてすぐ、このような案内板が目についた。
橋崩落? なんと!!
北コースは古賀志山登山でもっとも多く利用される安全なルートだ。地理院地図にも描かれているので利用者は多い。それが通行できないと困る人が多いはずだ。
念のため確認することにした。

DSCF2902北コースの入口に至るアスファルト道路の路肩がえぐられている。ここだけでなく、数ヶ所見つかった。
この道路の左に細野ダムからの流れがあり、それが溢れてアスファルトの下の土を削り取ったために、支えがなくなった道路は水圧に耐えきれず押しつぶされたのだと思う。

DSCF2905橋が見えてきたがここからだと傾いているだけのように見える。

DSCF2908もっと近づいてみると、おぉ、なんということだ。
橋桁を残して橋がなくなっている。
橋桁がかかっていた部分はえぐられ、橋桁が斜めになっている。鉄骨なのでその重さゆえに辛うじて流されずに済んだのであろう。

それにしてもこの橋を修復するのはさぞ大変だろうと思う。ここまで重機は入ってこられるが、橋桁を元の場所に戻そうにも川幅が広がってしまったために固定する場所がないのだ。
かなり長い時間と費用がかかりそうだ。

橋桁の向こうに人がいる。登山の帰りらしい。幅30センチしかない橋桁の上を歩いてこちら側にやってきた。話を聞くと地元の人で、古賀志山に登った帰りだそうだ。
いやぁ、地元の人はたくましいわ(^^)

DSCF2920橋の手前で引き返し、当たりをつけた林道へいくことにした。
その途中で見たツリフネソウ。

DSCF2926アザミなのだが正式名は特定できず。

DSCF2932赤川ダムに流入する「赤川」の増水によって運ばれた砂利が道路上に堆積している。

DSCF2935赤川ダムは一周できるようになっていて、散策する人やジョギングする人、釣りを楽しむ人、自転車で走る人など絶えない。子供も大人もお年寄りも、それぞれが楽しんでいる。
宇都宮市営の公園なので贅沢だったり真新しい設備はないのだが、変化に富んでいるだけに多くの人に利用されているようだ。

DSCF2925さて、進化著しいスマホ用のGPSアプリだが今回試したのはGeographica
登山道を表示するアプリとして「山ナビ」、「地図ロイド」、「山と高原地図」を使ったことがあるが、これらは地図の向きすなわち北がスマホ画面の上に固定されているので使いづらい。
地図は南北関係なく歩く方向に合わせて持つ(整置)のが感覚的に使いやすい。紙の地図であればそれが簡単にできるのだが基本的に片手で操作するスマホを進行方向に合わせて片手でぐるぐる回すのは大変だ。
ところがGeographicaは地図が進行方向に合わせて画面内で回転してくれるので、スマホを回転させる必要がないし自分が地図のどちらを向いて歩いているのか、一目瞭然だ。これは道間違い常習者の管理人にとってGPSアプリ選択の大切な要素になる。
Wi-Fiあるいは携帯電波の圏内でアプリを起動することで行きたい場所の地図がダウンロードできる。ダウンロードした地図はメモリーに蓄積(キャッシュ)されて圏外でも利用できる。地図は使い慣れた国土地理院の1/2.5万がダウンロードされるので見やすい。画面をピンチアウトすれば1/1.25万という精度になる。管理人が携行しているGARMIN社の最新GPSと比較して機能、精度とも遜色ない。恐るべしスマホアプリ!
※画面の赤いラインはあらかじめGARMIN社のGPSの軌跡を読み込んで表示させている。

2015-09-13 14.36.13目指す林道はすぐに見つかった。
これ、これ、Oさんが送ってきた写真の場所は!
なるほど見事なシュウカイドウの群落だ。

DSCF2937林道に沿って長さ200メートルほど群落をなしている。

DSCF2949シュウカイドウとヤマジノホトトギス(手前)とのツーショット。

DSCF2940シュウカイドウは同じ株に雄花と雌花が独立しているのが特徴。これは雄花。
茎の上部に咲く。ピンクのは萼片で花はその先に見える、黄色の小さな集合体。

DSCF2958雌花は雄花の下に咲く。
ピンクが萼片で黄色が花というのは雄花と同じだが、雄花が集まって球状になっているのにたして雌花は開く。

雄花と雌花が別というのにはちゃんとした理由がある。近親交配を避けるための自然界のルール、そのように教わった。雌しべと雄しべのある花も同じで普通、同じ花で交配はしない。

DSCF2977シュウカイドウの群落が尽きるととたんに寂しくなって花はまばらになる。
背丈1メートルほどの大柄な茎に白い小さな花がたくさん付いているはゴマナでしょう。

DSCF2979林道が尽き、どうやらここからハイキングコースになるらしい。さて、どこへ行くのやら。

DSCF2981路幅は細いが階段が敷設され整備されている。

DSCF2984あっ、なるほどね。ここへ出たんだ。数回歩いているので見覚えがある。
道標にしたがって進むと出発した赤川ダムに戻れる。

 ハナゾノツクバネウツギハナゾノツクバネウツギ(ダム脇)ダムに沿った道路脇にハナゾノツクバネウツギが見ごろを迎えていた。

DSCF3013アキアカネ(赤トンボ)。
今年は盆以後、気温が下がって残暑はなく、胴はもうすでに秋色に染まっている。

DSCF3015ダムを取り巻く丘陵の向こうに古賀志山が見える。
湖面には両者のシルエットが墨絵のように濃淡を描いて重なっていた。

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