膝の故障を持つスポーツマンにとって負担のかからない雪の上を歩くのはリハビリにベストな選択であることを知っているSさんであった。

スノーシューツアーのピークを迎えて18日から8日間、続けて開催の予定だったが18日と23日は申込者の都合でキャンセルになり、中抜けの状態でまずは連続して4日間、開催した。
フィールドはこのところ霧降高原丸山が多かったが膝に不安をかかえる方やスノーシューが初めての方もいたので他に比べて歩きやすい金精沢を2日、他は参加者の希望で氷瀑ツアーそして、登山サークルに所属する若い男性3人と丸山登山といった行程となった。

初日19日の様子はすでに記事にしたので20日から3日間を続けて記事にする。


2015年2月20日(金) 金精沢

過度のスポーツによる膝の故障でそのリハビリに努めているという、Sさんとのツアーであった。学生時代はアメリカンフットボールをやっていたという、根っからのスポーツマンであるがプロスポーツの選手がそうであるように、やはり故障には勝てない。
しかし、それにめげることなく懸命に努力する姿を想像すると山行で多くのケガを経験している管理人自身の姿に重なり、Sさんの復帰の一助になれば幸いと考え、喜んでお受けした。

IMG_9447金精沢コースは管理人が主催するスノーシューツアーの中では歴史が古く、初めてツアーをおこなったのが今から14年前であり、管理人お気に入りのコースだ。
適度な傾斜があるので初めての方から経験者まで楽しめ、天気が良ければ銀色に輝く金精山と男体山を眺めることができる。
ただし、雪崩の発生箇所が多いため、危険を回避する術を知らないと大きな事故に巻き込まれることになる。

IMG_9450この日は朝から曇天であったが金精山の麓、標高1800メートル地点に到達したとき、ほんの数分だけその姿を見ることができた。

天気のいい日であればこの景色を眺めながらランチにするのだが、写真と撮って間もなく雲が広がり始めたので上の写真の道路下に避難。気温が低下しているので15分でランチを完了させた。

IMG_9456勾配のきつい斜面を下りるSさん。
この日は膝の不安はまったくなかったとおっしゃる。少しは自信を取り戻したようでガイド役の管理人も安心した。