古賀志山で見る花たち(2019/03/29)

2019年3月29日(金) 薄日/気温低い

今日見た花
カタクリ、ナガバノスミレサイシン、ショウジョウバカマ、アカヤシオ

花の移り変わりは目まぐるしいので、長ったらしい前口上を書いているとお目当ての花を見逃してしまう。
さっそく今日、古賀志山で見た花をまとめておこう。コース紹介も兼ねて。

宇都宮市森林公園駐車場に車を駐めて歩き始めるとすぐ、赤川ダムと出合う。
堰堤の上に立つと正面にふたこぶの山が目に入る。
左が古賀志山で右は東稜見晴台と呼ばれているピーク。
古賀志山へは地図にない道を含めて複数のルートがあるが、今日は右のピークを目指し、次に古賀志山に立つ予定。


赤川ダムに沿った車道(林道)を北へ向かって歩いて行くと分岐する。
今日は古賀志山へのスタンダードなルート、「北コース」を歩くので分岐を左へ行く。


やがて斜面を削り取って造った「膳棚林道」に差しかかる。
わずか220メートルという短い林道である。林道が尽きたところから北コースが始まる。


北コースは初め、細い沢と並行していて、そこにカタクリが点在している。
まだ3分咲きといったところ。


これはニリンソウだがまだ花芽も付いていない。


先を行く地元のハイカー。
古賀志山は宇都宮市の里山として地元の人の利用が多く、平日も週末もなく四季を通して姿を見る。


今日の管理人のお目当てはカタクリ。
北コースから外れると「お花畑(※)」と呼ばれている場所に着く。
この道の右斜面の奥行き10メートル、左斜面の奥行き30メートル、長さ100メートルほどのエリアにカタクリが群生している。
※北コースの「水場」の先に案内板がある。


3分咲きといったところだが、昨日も来たという地元の人の話によると、昨日は満開だったとのことだ。
ということは一度開いたが、昨夜からの冷え込みで花が萎み、その上、今日は日差しがないので萎んだままなのかもしれない。


ナガバノスミレサイシン、としておこう(自信がない)。


お花畑の奥にショウジョウバカマを見つけた。


5分咲きのカタクリ


おぉ、全開のカタクリがあった。
雄しべはまだ熟していないのか花粉は鮮やかな紫色をしている。
カタクリはやはりこうでなくちゃぁ。


やや期待はずれに終わったカタクリだが週明けが良いかもわからない。
お花畑を過ぎ、東稜コースに合流して見晴台へ向かって歩いているとアカヤシオが1本だけ、満開になっていた。
この辺にはもっと多くのアカヤシオがあるが咲く時期は微妙にずれるため、こうして1本しか見ることができない日もある。


この先で東南稜コースと交わる。


東南稜コースと交わるとここから見晴台まで岩場の連続になる。
緩やかな傾斜の岩場やほぼ垂直の岩場があって楽しめる。


最後の岩場。
落差は2メートルほどだがほぼ垂直。
ここを鎖に頼らずに上がる。


展望が開けるとそこが東稜見晴台と呼ばれる休憩ポイントである。
宇都宮から鹿沼市街地、高原山、日光連山が見渡せるが気温が緩むこれからは、市街地を除いて霞んで見えなくなる。


宇都宮市街地を俯瞰する。


稜線続きの古賀志山は歩いて数分の距離。
山頂は多くの人(といっても10人くらい)で賑わっていた。


続いて目当てをアカヤシオに絞り、御嶽山へ向かう。


行く手を阻むように大きな岩がある。
注意して歩けばなんてことのない岩だが数年前に滑落による死亡事故が起きている。
なお、案内板を左へ回り込めばこの岩を回避できる。


古賀志山の西に位置する御嶽山に着いた。
標高は古賀志山よりも低く560メートルだが展望はこちらの方が開けていて北~西~南まで広範囲が見渡せる。正面(北西)に日光連山が構えているのもいい。
なお、地理院地図には鳥居記号があるが、御嶽山を表すものではない。群馬県を本拠にする宗教団体のものだそうだ。


山頂に開き始めたばかりのアカヤシオが1本、ちょうど白根山を背景にしている。


さらにアップで。


御嶽山を後に、アカヤシオを求めて西へ西へ、赤岩山へと向かっていった。
だがあいにく、ところどころにポツンと咲いているだけで御嶽山のような華やかさはない。


古賀志山はここ数年来、愛好家が設立したNPO法人「古賀志山を守ろう会」により整備が進められ、要所要所に道案内板や鎖が設置されるようになった。
昨年から画像のようなプレートが設置されるようになり事故の際、消防や警察への通報と現在地の特定が容易になった。
正面の岩は地元の人の間で「カミソリ岩」と呼ばれている5メートルほどの垂壁。正式名はない。
鎖が付いているが今日はあえてこの岩を左側から巻いてみた。
が、岩を登るよりも厳しいことがわかった。


次に5メートルほどの岩を降りる。
ここでも鎖は使わない。


次に木の根が露出した急斜面を這い上がる。


ふたつの岩が並んでいる「二尊岩」を通過。
神宿る岩として名前がつけられている。


今日の最終地点となる標高535メートルの赤岩山。
古賀志山から西へ向かって延びる稜線を「古賀志山主稜線」と呼び、ここからまだ500メートル先の「北ノ峰」まで続いている。なかなか歩き応えがある。
特筆すべきは岩場が連続してスリルが味わえるのに加えて展望がとてもいい。


赤岩山からの展望は北面だけだが、遠く高原山(鶏頂山、釈迦ヶ岳、中岳、西平岳の総称)が見える。
そうそう、肝心のアカヤシオは御嶽山から先はまだ早く、期待外れ。
やはり来週かな?


それではこの辺でランチでも。
山頂手前の今は使われていないパラグライダーの離陸場に腰を下ろし、ハッシュドビーフ入りのパスタを作った。


同じルートで戻るのは面白味に欠けるので赤岩山から南へ下り、「岩下道」に出ることにした。
急斜面を降りると「大日窟=だいにちくつ」の真上に出るので鉄梯子で降りる。


大きな岩穴の中に石の祠と灯明があり、今でも参拝に訪れる人がいる気配を感じる。


古賀志山・南コースと合流するまでが岩下道。昔の参道である。
途中、画像の荒沢瀧、弁天三社、瀧神社、聖観音などといった信仰の対象を経て南コースに至るがなかなか楽しめるルートである。


瀧神社手前のクライミング場。


瀧神社
このすぐ左に雄滝があるのだが、渇水期だからか水は落ちていなかった。


すぐ先の聖観音。
2体の仁王像に守られるようにしてその奥に観音像がある。


洞窟の中のヒカリゴケ


ここで岩下道は終わって南コースに合流する。


南コースを進んで行くと登山道は終わってアスファルトの林道と交わる。
ここを左へ歩いて行くと森林公園の管理地となり、木立の中を赤川ダムに向かう。


10時過ぎから歩き始めてたっぷり歩いた(アップダウン多数)つもりだがそれでも5時間半でゴール。帰宅後、風呂で汗を流しても夕食の時間に十分間に合う。
古賀志山、広義には古賀志山山域には地図にないルートが100本以上ある。
他の山のように歩き始めたら頂上しか目指すものがないといったことは古賀志山には当てはまらず、自分の体調や気分、はたまた目的によって100本のルートを組み合わせることで時間も距離も累積標高も、自在に変化させることが出来るのがいい。


今日は地理院地図に描かれた道のごく一部(北コースと南コース)、古賀志山~赤岩山間の主稜線、岩下道を歩いた。
次回はヒカゲツツジの咲く頃を狙って559ピークと二枚岩へ行くことにしよう。アカヤシオも満開になっているはず。