日光・相生滝と羽黒滝で水と戯れる

宿泊の常連、Wさんのお誘いがあったのでこれ幸いとばかり乗ることにした。
行き先は女峰山の麓、根取川にかかる相生雌滝と相生雄滝そして、田母沢にかかる羽黒滝(1)と羽黒滝(2)、計4つの滝である。

根取川と田母沢は女峰山の麓に生まれ、約500メートルの距離を置いてほぼ並行して流れ、やがて大谷川に注ぐ。さらには田母沢の西を芦沢が流れ寂光滝という観光スポットがある。夏は涼を求める観光客が訪れることがあるが上の4つの滝は沢を遡らなくては行けないため、ハイカーそれも少数の人しか行かない。
そういう私もまだ行ったことはなく今回が初体験である。

相生滝へは国道120号の田母沢バス停から北西に向かう細い車道を約1.5キロ進み(ここまで車が通れる)、さらにいくつかの堰堤を見ながら林道を1.3キロほど歩いたら今度は、長靴に履き替えて川の中をじゃぶじゃぶと歩く。
やがて右手に垂直の壁を流れ落ちる滝が見えてくるがそれが雌滝。
日光の滝をくまなく紹介している奥村隆志著「日光・四十八滝を歩く(随想社2000年3月)」によれば落差50メートル、幅5メートルとなっているが、この日は水量が多く豪快であった。

同じ流れにある相生雄滝は雌滝のほんの少し先なので見落とす心配はない。
こちらは落差20メートルと小ぶりな直落型だがやはり水量があって見応え十分であった。

羽黒滝は相生滝から林道の分岐まで戻り、田母沢バス停からくる車道の終点まで行って歩き始める。
まずは超でかい堰堤をクリアする必要があるがここは現在、工事をしていて作業員に断って通してもらった。私たちが通過するのを重機を止めて待ってくれた。
相生滝と違って羽黒滝へは林道がないので木や岩につかまりながら沢ぎりぎりに、水を大量に含んだ地面を歩いて到着。いや、実は沢から少し離れてしっかりした踏み跡があったのを戻りに気づいたのだが、踏み跡を歩くよりは断然面白かった

羽黒滝は沢ぎりぎりを歩くものの渡渉はないので長靴は不要であるが雨具のズボンにスパッツを着用すればズボンを濡らす心配はない。
羽黒滝(1)は踏み跡から外れた場所にあり私の技量だと滝壺に降りるのは困難と見て、遠方から写真を撮影したのみ。羽黒滝(2)は踏み跡が尽きた場所にあるのですぐにわかった。


IMG_5895相生滝は車道から分岐する、工事車両専用の林道を歩く。路面は悪くない。

あっ、この写真はゲートに入ってから撮ったものですね。

IMG_5897このような砂防堰堤を3つくらい見ただろうか。

IMG_5934林道が尽きたら沢にぶつかるので長靴に履き替える。

田植え用の長靴なので足にフィットして歩きやすい。

IMG_5905川底は浅いので長靴で十分である。
ちなみにここから先に人工物はありません。

IMG_5908先を行くWさん。
足取り軽快。楽しそうである。

IMG_5910やがて見えてきたのが相生雌滝。

IMG_5913扇形で奥日光の湯滝を垂直にしたような感じ。

IMG_5917雌滝のすぐ先に雄滝が見える。

IMG_5920いい姿をしている。

IMG_59382つの相生滝を堪能したら次は田母沢へ向かう。
車道の終点に駐車場があるので車を置き、この堰堤をクリアする。
堰堤の右端に工事用の階段がかかっているので私でも乗り越えられる。

IMG_5942
聞いてみると堰堤の一部を壊して、そこに流木などを止めるスノコ状のものを付け加えるそうだ。

命綱を付けての作業。それにしてもでっかい堰堤ですね。

IMG_5943これが堰堤を乗り越える階段。
終段が堰堤最上部でその先から沢へ降りることができる。

IMG_5945途中、水の湧き出しがあった。

IMG_5948羽黒一ノ滝。
沢やさんなら滝壺へ降りてしまうのだろうが私にはとうてい無理というもの。

IMG_5965一ノ滝を巻いて進むと羽黒二ノ滝に届く。


データ
日程:2014年9月10日(水) 8:30~12:10
天候:曇り、時折ぱらつく
時間と距離:相生滝往復(4.7キロ、1時間53分) 羽黒滝往復(3.5キロ、1時間41分)

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