初めての古賀志山はなかなか怖いものだった。

2014年10月27日(月)

宇都宮市の古賀志山へ行ってみた。標高582.6メートルの低山である。
日光市内の国道が紅葉見学の車で渋滞するこの時期、東照宮やいろは坂と反対方面なら道も空いているだろう、とただそれだけで選んだのが古賀志山である。

事前にネットで調べてみると宇都宮市森林公園を起点に、北コースから入り古賀志山を経由して南コースを下り森林公園に戻るというルートが一般的らしい。
宇都宮市森林公園のホームページには1/25000地図と要所要所を写真で解説したPDFを公開しているのでこれを印刷して臨んだ。
さらに調べると一般コースの他にバリエーションルートも多数あってハイカーの脚力に応じて距離を10キロくらい伸ばすこともできるし、岩場はクライミングもできるとのこと。

※古賀志山に関する記事はこの他にも多数、掲載しています。右の検索ボックスに「古賀志山」と打ち込んで結果をご覧ください。
※この日から数えて間もなく、5年になろうとしています。この間、古賀志山ではいろいろなことがありました。大きなこととして2015年9月の豪雨による地形の変化です。
赤川をまたぐ橋が流され通行できなくなったり地すべりで山が崩れて道が塞がれたりといったことです。
したがって、このブログに書かれていることは現在とは大きく異なっていることにご留意の上、当ブログの他の記事も参考にしながら計画を組まれるようお願いいたします(2019/09/13)。


古賀志山全景森林公園への道すがら、古賀志山の全貌が見える。ふたこぶの左が古賀志山、右は見晴台。
見晴台の右側が切れ落ちているが信じがたいことにそこにもルートがあるそうだ。


森林公園駐車場10:30
森林公園駐車場に到着。かなり広くトイレも完備。幼稚園バスも駐まっていたので市民の憩いの広場としても利用されている様子。


赤川ダム駐車場に隣接する赤川ダム。
古賀志山山域はこの赤川ダムを起点に正規ルート、バリエーションルートを歩けるようだ。


北コース入口への道北コース登山口に至るアスファルト道。

※この画像は赤川の右側(左岸)ですが、今は右岸を歩くようになっています。


いよいよハイキングコースへ10:49
アスファルト道から分かれていよいよハイキングコースへ。

※この画像も左岸の様子です。これらの標識は今は存在しません。


流れ込む沢水ハイキングコース(北コース)に流れ込む沢水。


水場11:02
水場まである。伏流水のようだが美味い。


中尾根コースへの分岐11:19
中尾根コースとの分岐となる、丸太で作ったベンチがある広場。地元ハイカーの憩いの場になっている。
道標にしたがって富士見峠に進むのが地図にあるルートだが、他にも道がついている。
中尾根に出るルートらしいがそれは地図に描かれていない。


ヤマトリカブトおっ、トリカブトが。ヤマトリカブトらしい。


富士見峠への登り富士見峠への登りは木の根や大小の石を乗り越える。なかなかのコースである。


富士見峠11:47
両側岩の間を抜けると富士見峠。展望はないのでもう少し我慢。


古賀志山山頂への分岐11:58
古賀志山山頂と見晴台との鞍部。南(写真の右手)へ行くと目指す古賀志山山頂へ、東(写真の左手)へ行くと展望台に出る。順路としては先に展望台だろうな。


素晴らしい眺め12:04
うひょ~、素晴らしい眺め。宇都宮市街かな?
見晴台の突端には丸太のベンチがあり、地元の人らしきハイカーが昼食中だった。
ベンチの先には平らな岩があり、ギリギリまで行くことができる。


男体山も見える北西には男体山も見える。


東陵コース見晴台を降りるように踏跡があったので進んでみるとなんとそこは鎖場だった。バリエーションルートのひとつ、東陵コースというのだそうだ。
上から見下ろすからであろう、ほぼ垂直の壁に鎖とロープがぶら下がっている。足がすくむw。
鎖とロープは古く、支点は立木だ。これは怖い。
ついイタズラ心が起きたが翌日の新聞に「高齢ハイカー、岩場から転落し意識不明の重体」などという記事になってはいけないので、ぐっと抑える。


古賀志山山頂12:29
先ほどの分岐に戻って古賀志山山頂(582.6M)に到着。展望は東南の一方向しかないが10人くらいのハイカーで賑わっていた。
管理人はここから西へ御嶽神社へと向かうつもりだが、山頂から南へと地形図にないルートがあり皆さんそちらへ下っていく。これもバリエーションルートなのだろうか、いずれ歩いてみたい。


赤川ダムへの分岐御嶽神社に向かう途中にある赤川ダムへの分岐。帰りはここから下る予定。


御岳神社12:44
御嶽神社の鳥居。9月の噴火で多くの犠牲者を出した御嶽山と同じ呼び名でもあるので鳥居の前で合掌。
鳥居の先には展望のいい広場があるとの説明があったのだが前に見えるのは大きな岩だけ。そこをクリアするのは大変そうなので今回は諦めて赤川ダムへと急ぐことにした。

注:後日、この鳥居は御嶽山とはなんら関係ないことがわかった。群馬県に本拠を置く宗教団体が設置したらしい。
また、御嶽神社と御嶽山はこの鳥居のさらに先にあることもわかった。御嶽神社も御嶽山も国土地理院地図に記号すら描かれていないため、地図に鳥居記号が描かれているこの場所をてっきり御嶽神社と思い込んでしまったのだ。


丸太を組んだ階段12:55
先ほどの分岐まで戻り赤川ダムに進むコースは丸太を組んだ階段になっている。が、まさか車道まで520メートルも続いているとは思わず、途中で歩くのに飽きてしまう。
なるほど、皆さんこの階段を避けるために古賀志山山頂から南へ下っていくんだ。


赤川ダムへ続く林道13:16
赤川ダムへ続く林道へ出た。
道はゲートで遮られ通行禁止の標識が取り付けられているが、これは車両を通行禁止にしているもので歩行者は通れる。


再び林間へ13:27
登山靴でアスファルト道路を歩くのは辛い。650メートル歩いたところで再び林間に入ることができた。


赤川ダム14:04
赤川ダムに到着。
公園の管理棟やサイクリングセンター、芝生の広場などがありハイカーだけでなくいろんな人がそれぞれ別の目的で公園を利用している。


ハイキングコース入口から3時間10分。森林公園が公開しているハイキングコース紹介の所要時間とほぼ同じだが管理人は御嶽山神社の展望台をスルーしたので、より時間がかかったことになる。
もっとも、初めて歩くコースだし地形を覚えるために地形図とコンパスを片時も離さず、立ち止まっては地形図を見ていたので時間がかかったのはやむを得ない。
さあ、次回はバリエーションルートのうち、岩場ではないコースを歩いてみよう。