2015年04月12日(日)
山歩きは平日限定としている管理人だが10日の山行で落とし物をしてしまい、そのルートはハイカーが歩くのは皆無なので絶対に見つかることを確信しているのだが、山での落とし物はどんなに小さな物でも気になるもので平日限定の禁を破って今日、日曜日に探しに行ってきた。
落としたのは薄手のフリースでそれを収納袋に入れてザックにくくりつけておいたのだが、さあ昼飯だというときに気がついた。落とした場所はサッパリわからない。収納袋のひもをザックのコンプレッションベルトにでも通しておけばザックから外れたらぶらぶらしてその不安定さで気がつくのだが、10日はそれをしていなかったようだ。最近、注意散漫が加速する管理人であるww
さて、今日は回収に行くわけだが10日は例によって地図に道が描かれていない山を歩いたため、そのときのGPSの軌跡を頼りに、前回歩いたルートを1メートルの狂いもないように歩かなくてはならない。10日のGPSの軌跡を見ながらなおかつ、目は10メートル前方を見つめながら歩くといった重労働を強いられたが無事に発見したときの喜びはひとしおであった。
ハイカーはいるはずがないが、シカや熊、サルが興味本位で持ち去っていたとすれば今日の捜し物山行は徒労に終わるだけでなく、落とし物が山のゴミと化す。それが避けられただけでも早めに来てよかったといえる。
管理人の今日の出で立ちは10日と同じく靴にはチェーンスパイクを装着し、手にピッケルを持つという冬並の装備だ。違うのは長靴は必要ないことがわかったので車に置いてきたこと。
いつものようにここから入るが前回、10日と違うのは滝の右岸にある壁をよじ登ること。
前回はこの滝の右岸(左側)の急斜面をおそるおそる下ったので今日はその恐怖から逃れるため、登ることにした。
それにしても怖かったことは前回と同じだw
落とし物に気がついたのはこの辺りだったので、ここから先はGPSの軌跡を忠実に辿ることにする。
カラマツ林は広いのでGPSを片手に、前回歩いた軌跡(赤い線)に沿って忠実に歩く。
おぉ、こんなところに石の祠が。
いつの奉納かを調べようと祠を見回したが長い年月で消えて見えなくなってしまったのか、手がかりはつかめなかった。
ここで女峰山への道と合流したが1枚目の写真の道標が指す女峰山とは違う道である。
ここもしばらくすると笹で被われてしまうのだろう。
おっ、あったぞ。10日の落とし物だ。
無事に回収できたので気持ちが楽になった。
50センチほどの幅しかなかった道に車の轍が。
そういえばこの手前に雨量観測所があったから、その建設に利用したのだろうか。
こんなに立派な車道まである。これを下っていくと慈観滝を経由して清滝へ行くはず。だが、おそらくゲートがあって一般の車は通行できないであろう。
車道はここで部屋ピンカーブとなるが車道から外れたところが聖天岩であることが地図でわかる。
笹藪を抜けて聖天岩へと急斜面を下ってみた。10日はここではなくもっと南にある斜面を登ってハイキングコースに出たのだが、落とし物も回収したしきままな旅だ。
斜面を下りたところは苔むした岩だらけでまるで日本庭園のようだ。
岩場を歩いていたらネコノメソウがあちこちに咲いていた。これはツルネコノメだろうか。
なにしろネコノメソウは種類が多い。
ネコノメソウだらけでとんだ時間をくってしまったが先へ進もう。
目の前に立ちはだかるのが聖天岩だ。地図の等高線で見ると幅が詰まった急斜面だが実際は壁だ。
で、このまま聖天岩に向かうつもりが気が変わり、聖天岩の上部はどうなっているのだろうと思い、写真左に見える急斜面をよじ登ることにした。
なんのことはない、ただの笹原でカラマツの植林地であった。
写真を撮らなかったが腐乱して半ば白骨と化したシカの死体が3頭あった。昨年2月の豪雪で身動きが取れずに餓死したのであろう。
伏流水の出口。
雨が地表に吸い込まれてここに至るのにどれくらいの時間を要するのか想像もできないが、霊泉であることに違いはない。
長い年月をかけて濾過された水を湧かしてコーヒーを飲む管理人であった。
贅沢すぎる。
一昨日来たときはまだ蕾しか見ることができなかったが、気温が上がってようやく開花した。
う~ん、美しいなぁ。などと柄にもなく独り言をいう管理人である。
花弁の中央に垂れ下がっている濃い紫がオシベで花粉の元だ。が、咲いたばかりのオシベは未成熟なので、まだ花粉を出すに至らない。
花粉を出す頃のオシベは黒ずむから、カタクリを観賞するには今がもっとも美しい。
これはコガネネコノメ。
花は黄色、というよりも金色に輝き小さいながら目を惹く。また、規則正しく幾何学的に並んで咲くが、よく見るとたくさんの髭が。
天は二物を与えずw
さて、問題はこの花なんだ。
イチリンソウ属なんだけど今月2日から今日で4日通って、咲いているのを見るのは今日が初めて。花弁(萼片?)は6~8枚で幅が広く、重なり合うことはなくまた、少しよじれている。
古賀志山でみたキクザキイチゲに似ているが葉が細い。
名前を特定できず落ち着かないが今回も課題としておこう。