サクラの便りが聞こえてくるこの頃だが奥日光は白い花が咲く。

2015年3月8日(日) 小雪
湯元源泉から刈込湖往復

昨日最終の予報だと今日は一日中、曇り。気圧は低いから気温が上がると雨の可能性があるので、それをお客さまに伝えてのツアーとなった。
救いは、低い気圧がほんのわずかだが上昇に転じていることだ。奥日光の気温は午前6時で零度。下がってくれれば市街地が雨なら雪になる。せめてマイナス2度くらいまで下がってほしい。


IMG_0156車での移動中、中禅寺湖では濃霧となりこれから先の天候が心配ではあったが標高が200メートル上がったからなのか、湯元では小雪が舞っていた。

IMG_0219湯元源泉から歩き始めて20分ほどで蓼ノ湖に着く。
ここまでの登山道はなく雪が積もって初めて、ここまで来ることができる。

IMG_0163夏、来たときに感動したので冬も是非行ってみたいとのSさんの強い希望で、今日は刈込湖往復7キロのツアーだ。
同行者は同じ職場のMさん。

標高は1600メートルを超えた。もう雨の心配はない。

IMG_0168いつものように湯元の源泉から歩き始めて蓼ノ湖に下り、緩やかな斜面を登って小峠まで行くが、小峠まで来ると雪の重みで傾いた木が通行をじゃましていた。
雪が溶ければ元通りになるのだろうか。

IMG_0170小峠から夏道と冬道とに分岐するが見ると、夏道には踏み跡がない。みんな冬道を往復しているらしい。
ここは当然、踏み跡のない夏道でしょ。
少し行くと深い藪に入り、抜け出ると平坦な道が600メートル続く、快適なコースだ。
木々の枝すべてに今、降っている雪が積もって、雪の花が咲いているがごとし。

IMG_0180小峠の先、雪のない季節なら簡単に通れる斜面が積雪が多すぎて立木や枝がじゃまをする。ほんの10メートルほどの藪だが通り抜けられそうな場所を見つけては右へ左へと進路を変えながら進んでいくしかない。
藪を抜けて道標が見つかれば正解だ。

IMG_0179苦労の末にようやく抜け出たと思ったら道標から3メートル離れていた。まっ、深い雪に進路を阻まれたことだし、誤差の範囲ということにしようww

IMG_0187道標から600メートルはほとんどフラットな林の中の道だ。
踏み跡がないのでSさんとMさんには新雪のラッセルを味わっていただくことにした。

IMG_0191600メートル先にもうひとつ道標があって、ここまで来れば刈込湖はもうすぐだ。
この先は階段を使って刈込湖まで急降下する。

IMG_0193ひとつ目の階段。
丸太で組んだ手すりがあるが完全に埋まっている。雪の盛り上がり状態でなんとなく階段であることがわかる。

IMG_0195う~ん、これは階段なのかそれとも、地形の盛り上がりなのか?
ここは長年の勘で歩くしかないな。

IMG_0208おっ、刈込湖が見えてきたぞ。もうすぐだ。
階段が見つからなかったので回りの地形を読みながら適当に歩いた結果(※)だが、まあまあ良い線いっていた。

※過去に冬だけで50回以上、歩いている経験から言えることであり、深い樹林帯でなおかつ傾斜が厳しいためテキトーはいけませんw

IMG_0210いつもより10メートルほど切込湖側に下りてしまった。適当に歩いて10メートルの誤差で済んだのだから良しとしよう。気温零度で無風。
刈込湖にしては出来過ぎである。風が出てくる前にランチにしよう。
管理人が主催するスノーシューツアーの最低気温は必ず刈込湖で記録更新していて、過去最低はマイナス17度という日があった。

IMG_0217小峠からの下りは上りと少しルートを変えて新雪の上を歩き再び蓼ノ湖に。