古賀志山で見る花たち・最終回(2019/04/21)

2019年4月21日(日) 薄曇り

今日見た花
ヒメイワカガミ、ヤマツツジ、ツクバキンモンソウ、クサボケ、チゴユリ、トウゴクミツバツツジ、ズミ、ヒカゲツツジ、タチツボスミレ、アカヤシオ、ミヤマシキミ

これで連続8回もの古賀志山の花情報ということになる。
週に一度の訪問では見逃す恐れがあるため、それで先月27日から通い始めて8回にもなった。
「最終回」とのタイトルにしたのは、管理人お目当ての花を一通り見終わったという意味であり、古賀志山に通うのをやめるという意味ではない。
別の種類の花はこれからもっと、どんどん咲いていく。古賀志山はたくさんの種類の花が所狭しと咲くのである。それらは別の目的で古賀志山を歩くときにでも楽しみたい。

それにしても例年よりもずいぶん多いな、と我ながら思う。
そろそろ女峰山や県北部、福島県の山をと思うものの、4月に降った雪のせいで体力の衰えた管理人にはまだ無理のようなのだ。そんな気持ちが古賀志山へと足を向かわせている。
とはいえ、どこかで区切りをつけないと、、、

今日あらたに、ツクバキンモンソウにチゴユリ、ヒメイワカガミが咲いたのを見て、これで管理人お気に入りの花はすべて見ることができた。
このへんが区切りであろう。
他の花は山行のついでということにして、花を見ることを目的とした山行はこれにて終わりにしよう。
ただし、未踏ルートの探索は続けるつもりだし、古賀志山の大外を巡る20キロのトレッキング(鞍掛ルート+馬蹄形ルート)もやって体力の残存期間を確かめてみたい。
古賀志山は管理人の挑戦意欲を駆り立ててくれるいい山なのである。

話は変わるが今日、古賀志山で滑落による死亡事故が起こった。
古賀志山を安全に歩くためにはどうすればいいのかを模索している管理人としては、簡単だが事故の状況について考察してみた。
すでにブログにしてあるのでなにかの参考になれば幸いです。

いつものように宇都宮市森林公園に車を置き、隣接する赤川ダムに沿って北上していく。
大きな枝垂れ桜もヤマザクラも勢いは衰え、代わりに新緑が芽生えてきた。
いよいよ本格的な緑の季節を迎えようとしている。


車道はここで分岐する。
左へ行くともっとも多く利用されている古賀志山の北登山道に行く。
管理人、今日のお目当てであるツクバキンモンソウにヒメイワカガミ、チゴユリを見るため右の道を行く。


ここから入る。
危険なルートであることはこれまでの経験で承知している。


急斜面を上ると一旦、平らな面になるが長続きはしない。
次は岩が待ち構えている。


上の画像の位置から振り返って下を覗く。
ここは以前、ロープがあったが取り外されていた。
次に岩場を上がったところが「天狗鳥屋(てんぐのとや、と読むらしい)」という365メートルのピークで、地元の人には「コブシ岩」と呼ばれている。
この斜面も危険だがこれから先の岩はさらに危険。
そこにもロープがあったがやはり取り外されていた。


ここにはヒメイワカガミの小群落がある。
もう咲いているかと思いきや、まだ蕾。開花まであと数日かかりそうだ。


天狗鳥屋から一旦下るとそこでヤマツツジと出会った。


ヤマツツジとほぼ同じ場所にお目当てのツクバキンモンソウが見つかった。
古賀志山全域でも数は少なく、成育している場所は限られている。


クサボケ
一輪だけでもよく目立つ。


お~、チゴユリが咲き始めた。可愛い花だなと見るたびに思う。


トウゴクミツバツツジ


長倉山を経て林道を2本横切ると鞍掛山の登山道になる。


双神体
道はここで二手に分かれるので今日は右を行ってみることにした。


トウゴクミツバツツジ
花だけを見るとアカヤシオと間違えるが、色がやや濃いのと葉っぱが同時に出るので見分けがつく。


遠くからでもハッキリわかるこの目立つ色、ヤマツツジ。
これからの山歩きはこれに圧倒されるであろう。


鞍掛山手前の「大岩」に到着。
地理院地図には描かれてなく地元の人の呼び名である。


ここにズミが成育している。
日光では割と一般的だがどうして古賀志山に、と初めて見たときは我が目を疑ったが、紛れもなくズミだったことに驚いた。


ひどいピンぼけ。
同じ場所のズミだが、枝が数本折られている。
人為的なものであることは疑いの余地がない。
折れ口から察して今年であろう。
桧の幼樹が折られたり急斜面の鎖やロープが取り外されたりと、古賀志山の自然や安全を破壊することに情熱を注いでいる人物がいる。強度のストレスがそうさせているのだと思うのだが、気持ちを癒すために古賀志山を訪れるだけではストレスが解消できないとすれば偏執的であり、精神を病んだ人物としか言い表しようがない。
管理人、いつも自問自答するのだが、このブログが原因で被害を招いているのではないのかと。
いや、そんな影響力はないだろう、とも思う。相手は管理人を上回るほど古賀志山に精通している人物なので、このブログなど歯牙にもかけないだろう。
どちらにしてもこのようは破壊行為は許し難い。


大岩から先、心地よい尾根歩きを楽しむと鞍掛山に着く。
標高492メートル。
残念ながら展望はない。


次に目指すのは「シゲト山(470m)」だが途中の急斜面にヒカゲツツジがある。
あまりにも急すぎて近寄れず、ズームで撮った。


シゲト山に到着。
北面が開けていて塩谷町と矢板市にまたがる高原山(鶏頂山、釈迦ヶ岳、中岳、西平岳の総称)がよく見える。


実に快適なトレッキングが楽しめるのが鞍掛ルートだ。
アップダウンは厳しくはない。展望もいい。
古賀志山へのルートよりも管理人はこちらを好む。


あっ、リョウブの木が、、、
シゲト山からの下りが終わりかける頃にこの木があり、格好の目印になっていた。
根本から枝分かれした、立派な木だったのだが根本が腐っていたらしく元気な2本を残して伐採されていた。
以前の状態→こちら


どこででもよく見るタチツボスミレ。


342メートルの鞍部に位置する猪倉峠を通過。
次は地理院地図にあるピーク431を目指す。


北斜面に1本だけだかヒカゲツツジを見つけた。
ここも降りるには危険なのでズームで。


遠目にはアカヤシオかなと思ったが、葉が出る前のトウゴクミツバツツジだった。


古賀志山北尾根と合流し、ここを右へ折れる。
左に折れると長倉山に至るがそのルートも歩きやすくて管理人のお気に入りである。


アカヤシオ登場。
よく見ると蕾まであった。


お見苦しくて失礼。
「タヌキの溜め糞」といって、タヌキの習性で同じ場所になんども糞をするので分解されずに長い間、そこに残る。
ルートの目印になるかなと思って(笑)


ヒメイワカガミは全体的にまだ早いようで、ここも開きかけ。


前回16日と同じく三角山に登頂。
時間もいいのでここで昼メシとしましょう。


三角山へは北から登り南へ下るルートがある。
下り終えたところがアスファルトの林道で、そこから今日の最終目的地としているP559に向かう予定だ。
この頃から上空を飛ぶヘリコプターの音が気になり始めた。


林道沿いのタチツボスミレ。
本来、紫色をしているがこれは花が白いので撮ってみた。


同じ場所のエイザンスミレ。


ひとつ前のブログに詳しく書いておいたが管理人がこれから向かうP559で滑落事故があった。消防隊員の乗った車が林道の終点まで行き、隊員数人が山に入っていった。先ほどのヘリは宇都宮市の防災ヘリだった。
左に写っている人物は管理人が天狗鳥屋の岩場を行くときに出会った青年で、古賀志山はなんども訪れているが鞍掛山には行ったことがないというので管理人が同行し、P559で別れることにした。


この辺りからP559に向かって斜面を登ることにした。


なかなか、、、


岩を回避しながら踏跡のない斜面を上がっていくと赤リボンがあって、そこにはしっかりした踏跡があった。


踏跡を上っていくとなんとそこは16日に這い上がって合流したP559への本ルートだった。
ということは先ほどの赤リボンがそもそも本ルートだったわけだ。


さっそく見事なヒカゲツツジが出迎えてくれた。


この色に惹かれてこの時期、多くの登山者が訪れる。


アカヤシオも元気だった。


ヒカゲツツジとアカヤシオ


P559には登山者の他に滑落者を救助した消防隊員が下山待ちの状態だった。
管理人は同行の青年と別れ、ここから先はいつもと同じように単独行動をとることにした。


中尾根の末端まで来てこれから先の行動を考えた。
古賀志山へ行くにしても中尾根を歩くにしても先月末から数回、経験している。
今日は中尾根を行ってみよう。
途中に分岐がいくつかあるので、その場その場で地図を広げて行き先を考えることにして歩き出した。


最初の分岐は5差路になっていて直進が中尾根。右へ折れると北登山道の「広場」に出る。
左は別ルートでP559へ、左斜めは「二枚岩」へのショートカット(ほんの少しだけ)。
直進は岩場が連続する面白いルート(ただし、危険)だが先ほど滑落事故があったばかりなので今日は自重して二枚岩に向かうことにした。


道はさらに分岐する。
直進すると中尾根と合流するのでここは左へ。


ミヤマシキミ


今月13日、二枚岩の東ルートを歩くつもりが入口を見落としてしまい、予定外のルートで二枚岩に到達した。
そのときに使った林道(廃道)をもう一度歩くべく、林道の終点に出るであろうこの尾根を下ってみることにした。
結局、この日は未踏の尾根と林道の引力に逆らえず、二枚岩へは行かないことになった。


うら寂しい尾根だがアカヤシオの美しさに救われる思いだ。


ヒカゲツツジまであった。


おまけにヒメイワカガミだ。
捨てた尾根ではないぞ、これは。


尾根の末端まで来ると眼下になんとなく林道らしき一本の筋が見えた。
あそこへ降りればあとは楽なんだが、この傾斜をどうやって降りたらいいのだろう。


急傾斜をジグザグに下って林道に降り立ったもののそこは藪化していてもはや道とは言えないほど荒れていた。



13日に二枚岩に取り付いた場所を通過し、16日に二枚岩から降りた正規の登山口を通過して、赤川ダムから北に向かって延びている林道に合流した。


もうなにも心配することはない。
道沿いのスミレを見ながら帰ろう。


エイザンスミレ


細野ダム脇を歩く。
間もなく赤川ダムというところまで来てズボンのポケットに無造作に突っ込んでおいた手袋がないことに気づく。
林道に出るまでは間違いなくポケットの中にあったので落としたのは林道上だ。
駐車場まで戻って車で探しに行こう。


赤川ダムの畔は枝垂れ桜の代わりに八重桜が見頃を迎えていた。


数年ぶりにいつもとは違うGPSロガーを使ってみた。
愛用のHOLUX社製のGPSロガーがデータの呼び出しができなくなった(別の方法で解決済み)ため、急遽、お蔵入りしていたGP-102というのを再利用するつもりでテストしてみた。
たしか3980円という破格値だったのを覚えているが操作性がイマイチだったので使わずじまいだった。なんとか使えそうだということがわかったので良しとしよう。

下表は今日持参した4種類のGPS(ロガーとスマホを含む)が記録したデータをカシミール3Dで処理した歩行距離、所要時間、累積標高を表している。
GPS受信機の性能と精度によって値が異なるため、どれが正しくてどれが悪いかといった比較は単純にできないが、管理人はGPSのトップブランド、GARMIN社製のGPSを信頼している。
なお、Geographicaとはスマホに内蔵されているGPSを利用した地図アプリのことで、精度はスマホのGPSに依存する。作者に言わせるとiPhoneが理想だそうだ(管理人のは古いAndroid)。
それとGPSロガー(m-241とGP-102)とは記録に特化した機器で、GARMINやGeographicaのようなナビゲーション機能はない(緯度経度は液晶に表示されるので現在位置はわかる。緯度経度線が入った地図を持っていれば)。

 距離(km)所要時間(時分秒)累積標高(m)
GARMIN eTrex30J14.87:46:551495
HOLUX m-24115.57:59:251626
CANMORE GP-10213.57:50:411282
Geographica16.27:48:531816