2019年4月6日(土) 晴れ
今日見た花
ショウジョウバカマ、カタクリ、ワチガイソウ、エイザンスミレ、フモトスミレ、ニリンソウ、キクザキイチゲ
3日までの低気温から一転し、4日から今日6日まで温暖でいい天気が続いた。植物にとっては目覚めの春ということになり、これで山では花を見ながら歩くという楽しみ方ができる。
この時期、人の目を楽しませてくれる花と言えばやはりカタクリ、それにアカヤシオだろう。
その爽やかな色合いは春を待ち望んでいた人たちの気持ちを一気に明るくさせる清涼飲料のようなものだ。
さて、管理人は今日も花を求めて古賀志山なのである。
咲いた花は数日経てば枯れる。
それを惜しみ見届けたいと思う。
それでようやく諦めがつくというものだ。
これから咲こうという花がたくさんあるというのに、今、目の前で枯れていく花を見に行く。
そんな風流を楽しみたい。
今日は対象をカタクリに絞った。
アカヤシオは4日に「ゴーゴーキュー」を訪れた際、見ごろはまだ数日先と判断した。週明けの天気のいい日に行くことに決め、今日は見ごろから衰勢に転じようとしているカタクリだ。
それも場所を変えること4箇所。ぜひとも見届けたい。
赤川ダムを通り過ぎ、アスファルトの林道を歩くこと30分。
この案内板にしたがって「東稜見晴」へと進む。
カタクリの群落地手前にショウジョウバカマの小群落がある。
3月下旬頃が見ごろなので今は残骸といったところ。
斜面を上がっていくと間もなくカタクリ群落地に差しかかる。
全体の1/3は萎んで元気がないが、他はまだ見ごろ。
カタクリは湿った土壌でなおかつ、半日陰を好む。
古賀志山はそういった環境が多い。
とはいえ、それを地図で探すのは困難を極める。
カタクリなど古賀志山に咲く花を目的に訪れたときは地元の人らしき登山者に声をかけ、丁重にお願いするといい。皆さん、親切に教えてくれるはずだ。
ここのはカタクリの生育条件に適していると見えて皆、元気が良い。
ひとつ目の群落地を抜け、進路を北東に変えて次の群落地へ向かう。
今日2つ目のカタクリ群落地。
葉の厚みとハッキリした葉脈からきっとフモトスミレでしょう。
ここのは色も褪せて元気のないのが多かった。
先月29日に訪れた際は低気温と曇り空だったため萎んでいた。前の日にも来たという地元の人の話では、昨日は満開で見応えがあったとのことだ。
低気温で萎んでから1週間経ってすでに終わりのようだ。
3つ目の群落で最初に出迎えてくれたのはキクザキイチゲ
今日のルートは山頂やピークを目指さない代わりにカタクリの群落地を目指していろんな方角へジグザグに歩くことになった。
ここは奥行きがあってずいぶん広い。
ただし、斜面が急なので写真を撮るのに苦労する。
この斜面の上の方までカタクリが続いている。
とはいえこの間を歩いて上まで行くことはできない。
柵があるわけではないが登山者それぞれの、自然を守るという気持ちに支えられているのであろうと思う。
お~、これはずいぶん濃い色をしている。開花したばかりなのだろうか。
ここは標高が高い(といってもわずか400メートル)だけあってカタクリは元気だ。