2018年2月5日(月) 晴れ 寒い
今回で4回目となるTさんと来週おこなう、別のお客さんのツアーの下見に奥日光の氷瀑へ行ってきた。
ツアーの下見にお客さんを付き合わせるなど、他社では絶対にしないと思うがそこは管理人とお客さんとの信頼関係で成り立っていることなので、管理人まったく意に介さない。Tさんにとっては初めて観る氷瀑だし下見であることを十分、理解してもらっている。
本来なら管理人ひとりで行く下見と、お客さんを同行する本番とにどのような違いがあるのかといえば、第一にルート上の危険箇所、次に「氷瀑」が本当に凍っているかどうか、次に所要時間などの把握である。所要時間は健脚のお客さんかそうでないお客さんかによって大きく変わるが、来週のツアーは健脚のお客さん(常連客)なので早足で歩いて時間を計測することにする。
それによって本命の氷瀑を観て時間が余れば他にふたつの氷瀑を観ることができる。
下見といえども手の抜けない仕事なのだ。
湯川にかかる木の橋を渡ると道は小田代ケ原へと向かう。
快晴だが気温が低く、身体がぜんぜん温まりません。
歩き始めて1キロの地点。
小田代ケ原へのルートは多くの人が歩くため完全に踏み固められていて、スノーシューだとアスファルト道路の上を歩いているようでとても歩きづらい。靴のままあるいはチェーンスパイクで歩いた方がよほど効率がいい。
前方にこんなゲートが見えたら小田代ケ原である。
ゲートはシカが中に侵入して草木を食い荒らさないようにするための防護柵。
画像では見えないが金網の右を見ると針金を横に這わせてあるがそれは電気柵。ところが電気柵に電気を供給する電線が見えない。
さて、この針金にはどのように電気を供給しているのでしょうか?
展望台の200メートル奥に小田代ケ原の象徴ともいえる樹齢80年のシラカンバ、通称「貴婦人」が佇んでいる。
沢沿いに歩いて行くと間もなく林の間から氷瀑が望めるようになる。
前を行くのは横浜のTさん。
今日のお目当て、氷瀑に着いた。
落差わずか20メートルに過ぎない小さな滝ながら凍った姿は見事のひと言に尽きる。
凍ってはいるが水は流れており、近くによるとゴウゴウと音がする。
滝の裏側に回り込むため流れにかかるスノーブリッジを渡る。
気温が上がるとブリッジが崩れて水中へドボン。渡れるのは気温が低い今のうちである。
滝の裏側の右手は氷のカーテンになっている。
どうですか、この氷の色。
第二の氷瀑。
段々状の巨大な岩壁を伝って流れる滝が凍ったもの。実に見事。
ちなみにこの位置から写真を撮るのは命がけです。
第三の氷瀑。
ここは雪で覆い隠されてしまって見ることはできなかった。
往復約15キロの氷瀑ツアーでした。
このところ気温の低い日が続いていて実に見事な凍りっぷりでした。
次回は2月15日に健脚の常連さんとのツアーを予定しています。
文中、滝の名前を表記しないで氷瀑とか第二の滝とか第三の滝などと書いているのは管理人の商売上の理由によります。お察しのほどを。