沼原から茶臼岳の前峰、南月山へ。大展望を楽しむ。

2017年10月18日(水) 晴れ

沼原~姥ヶ平下~姥ヶ平(ひょうたん池)~牛ヶ首~日の出平~南月山~白笹山~沼原
歩行距離12キロ

今年は山歩きのペースが遅い。
そのはずで、冬も春も夏もそしてこの秋も、異常とも思える悪天候なのだ。
一過性のものなのかそれともこれが当たり前になりつつあるのか、素人にはわからないが早く安定してくれることを望むばかりだ。
管理人は自営の身だから晴れる日を選んで出かけることができるが、休みの日が決まっている人にとって今年は天気に泣いたことだろう。
もちろん晴れの日もあったがそういう日に限って仕事があったりで、どうも間が悪い。

前々日の予報によると18日は久しぶりに晴れそうだ。
この晴れ間をフイにしてなるものか、さっそく山歩きの日に充てた。

★★
ブログは山行が終わってから大体、3~5日後に仕上げるようにしているが、下山した日の夕方からまた降り出して、これを書いている21日まで4日間、降りっぱなしでウンザリしている。

沼原の駐車場今日は那須連峰・茶臼岳の南に位置する南月山に行くことにした。


奥那須自然休養村沼原(ぬまっぱら)駐車場の奥が登山口になっていて、ここから南月山へは白笹山を経由する左回りコースと北上して三斗小屋温泉を目指して途中で進路を東へ変えて牛ヶ首、日の出平を経由する右回りコースがとれる。
今日は南月山で昼食を食べようと考えて南月山までの距離が長い、右回りコースを歩くことにした。南月山へは12時前後に到着する見込みだ。
画像は右回りコース入口、左回りコースは一度、車道へ出たところが入口になる。
ちなみに沼原は戦場ヶ原を小さくしたような湿原で、春から夏にかけて植物が数多く観られるらしい。


熊が出そうな笹駐車場から歩き始めるとすぐ沼原湿原への道と分岐するので北への道へと入る。
するともうこんな笹に囲まれる。
ミズナラもあり、熊が生息するに十分な環境を備えている。


イワダレゴケ早くも苔のお出迎えだ。
たぶんイワダレゴケだと思うがただいま勉強中の身なので自信はない。


シッポゴケシッポゴケでしょう、たぶん。
他にも数種類の苔が見つかったがこのブログはコケ図鑑ではないので割愛。


ハウチワカエデ黄葉したハウチワカエデ。盛りは過ぎているようだ。


三斗小屋への分岐苔を観察しながらのんびり歩くうちに道は分岐する。
さあ、どうしようかな?
右回りで南月山へ行くにはふたつのルートがあってこの分岐を日の出平方向に進むと近道になる。
ただし、そうすると茶臼岳からかなり遠ざかってしまうし展望の良い牛ヶ首も通らない。
この分岐は三斗小屋温泉を目指そう。


ハウチワカエデの紅葉これも先ほどと同じハウチワカエデだと思う。


茶臼岳が見えてきた姥ヶ平下に近づくとようやく展望が良くなり茶臼岳が見えるようになった。


三斗小屋温泉と牛ヶ首を分ける姥ヶ平下三斗小屋温泉と牛ヶ首を分ける姥ヶ平下を通過。


ひょうたん池に分岐する姥ヶ平下姥ヶ平下から牛ヶ首へ15分も歩くと、ひょうたん池に行く道が分岐する姥ヶ平に到着。
ここから噴煙を上げる茶臼岳がとても大きく見える。


噴煙を上げる茶臼岳噴煙を上げる茶臼岳


ひょうたん池への木道ひょうたん池への木道。
木道は池で行き止まりになっている。
木道は細くまた、1本なので向こうから来た人とすれ違うときは身体の向きを90度回転させてザックを木道の外側に出るようにし、それから身体の前面どうしが向かい合うようにして通過する。というほど大げさにしなくても、木道の支柱に片足を載せて身体をずらせば大丈夫。


木道沿いの赤い実の植物。さあて、なんだろう?
調べるのに苦労しそう。


ひょうたん池に映る逆さ茶臼岳茶臼岳とひょうたん池に映る逆さ茶臼。
紅葉の盛りには遅かったがここから茶臼岳を見上げるとそれは見事な紅葉が拝めるそうだ。


茶臼岳へ分岐する牛ヶ首に向かうこれから茶臼岳へ分岐する牛ヶ首に向かって進む。
茶臼岳がますます近づいてきた。


茶臼岳の南、約500メートルの牛ヶ首に着いた茶臼岳の南、約500メートルの牛ヶ首に着いた。
ここからは峰の茶屋避難小屋、ロープウエイ山頂駅を経由して茶臼岳、日の出平を経由して南月山へ行くことができる。ここから茶臼岳に直接、登るルートはない。


牛ヶ首はほぼ360度の大展望が味わえる牛ヶ首はほぼ360度の大展望が味わえる。
向こうに見える山並みは福島県との県境の山で三倉山、大倉山、流石山。実に美しい稜線である。あの山の向こうは下郷町(福島県)。


ミネザクラの名所、日の出平牛ヶ首から少し南へ下るとミネザクラの名所、日の出平。
案内板の説明だと5月半ばが見ごろだそうだ。


ミネザクラの並木南月山への道の両側がミネザクラの並木のようだ。見事だろうなぁ。


これがミネザクラ。


間もなく南月山ミネザクラの並木を過ぎると景色は荒々しくなり、茶臼岳に似た雰囲気になる。間もなく南月山。


南月山山頂(1776メートル)南月山山頂(1776メートル)。
月山の南にある山という意味だと思うが、では月山は何処に?
調べてみると昔は茶臼岳のことを月山と称していたらしい。それで納得。


古い石の祠は南月山神社山名板のすぐ脇にかなり古い石の祠があり、石柱には南月山神社と刻まれている。
茶臼岳(月山)には那須岳神社があるし朝日岳にも小さな祠があることから、この辺一体の山は山岳信仰で栄えたのではないだろうか。


南月山から下る先にきれいな形の山が見えてきた。
コンパスで確かめると白笹山のようだ。期待に胸が膨らむ(笑)。


白笹山は展望ゼロ白笹山に登頂!!
といっても南月山からだとゆるやかに140メートル下って90メートル上っただけなので山頂に立ったという感じがしない。
それに他の山の山頂のように休むスペースがないし、さらには展望がないのは致命的である。期待した胸はぺちゃんこになった。写真を撮っただけですぐ歩き出した。


白笹山から沼原への下りは450メートルの標高差があるから楽とは言えないが、その分、下郷町(福島県)の山並み、三倉山や大倉山、流石山を眺めながら下ることができる。
画像は出発点となった沼原(調整池)を見下ろす地点。


長い下り道が平坦になったのでゴールは近いのかな?


駐車場に到着。


今日の歩行は11.5キロ、休憩を含んで6時間22分と体力の衰えた管理人には手頃な登山となった。


本日のルートマップ