2007年5月28日
天候:晴れのち曇り
男体山を起点にして北西へと連なる、標高2千メートル超えの山々を日光連山と称しています。
日光の山は男体山を代表に、遠くから見ると山全体がこんもりとして、とてもやさしいイメージがありますがその中で唯一、規格を外れるような荒々しい山容を見せる山が女峰山です。
標高2483メートル。男体山が2484メートル(※)ですから、男体山とはわずか1メートルの差で、日光では3番目に高い山です。ちなみに最高峰は白根山の2578メートル。
※数年して2メートル高い地点が見つかり、現在はそこを山頂としています。
登山口は4箇所ありますが、裏男体・志津口からの3時間コースを除くと、他のルートは正味5~6時間もかかるため、ほぼ一日がかりの登山となり、それだけに脚を試されることになります。
まだ体力のあるうちにと、今回はもっとも時間がかかるといわれている滝尾神社・行者堂を起点として女峰山、赤薙山を経由して霧降高原へ下りるコースを歩いてみました。
通称バカ尾根と呼ばれている標高差1700メートルかつ、10キロ弱に及ぶ長い尾根を歩いて山頂に達する難ルートです。
5時間40分かけて女峰山山頂に立ち10時間後の15時50分に下山。山頂からの視界は不十分でしたが、途中での雄大な景色や変化に富んだルートは、私を十分満足させてくれました。
05:29
東照宮の裏手、石畳の史跡探勝路にある滝尾神社から東照宮方面に向かって石段を上がると、写真の行者堂がある。
女峰山への登山道は階段を上りこの建物が起点となる。
06:50
木立のない笹原に出るとそこはヤマツツジの群落地。
標高1250メートルから、距離500メートルほどはこのような景色が望める。
水筒に入れるにはコップですくわなくてはならない。
カッコーの鳴き声がしたので見回すと、シラカバにとまっていた。
八風から北東を眺めると女峰山を下りて赤薙山に下る稜線がくっきり。
向こうの稜線との間に雲竜渓谷がある。
ここから北東、500メートル下に雲竜瀑がある。
10:09
中はきれいに保たれており、利用者のマナーの良さがうかがえる。
正面に見て右へ行くと馬立、左が女峰山へ。
今日はロングコースのため荷物は軽量化したので、パンを食べて早々に下山することにした。
12:37
水場への標識があったので行ってみた。
けっこうな量でした。
ゴールまでもう少しというところまで来たが、なんとなく飽きてきた。
15:50
ツツジに迎えられてゴール。
とはいっても仕事はまだ残っていて、これからバスで自宅へ戻り、それからデポした車を取りに行かねばならない。
この画像はDAN杉本氏による「カシミール3D」を利用して1/2.5万地形図上にGPSの軌跡を描画したものです。
5月になって鳴虫山、中禅寺湖1周、白根山と立て続けに歩いてこの日を迎えました。
全行程、約18キロ。標高差1700メートルですからよほど体調がいいときでなければ登れません。
この反対のルートを選べば標高差で400メートルほど短縮できますが、どうせならもっとも困難と称されるこのルートで登ってみたい、それが終わってホッとしています。
休憩を含んで10時間と長丁場でしたが、なんとか無事に帰ることができました。
次はいつ登ろうか、いや、その日は来るのであろうか?