たまには道ばたや公園の山野草でも(2020/05/07)

2020年5月7日(木) 

通っているスポーツジムがコロナで休館中のため家トレとランニングで登山に必要な体力の維持に努めているが、こんなに天気がいい日は家で黙々とトレーニングに励むよりも断然、外がいい。
いっそのこと古賀志山にでも行くのがいいのだがじつは一昨日(5日)、近くの公園前の道路をランニングしていたところ、ギンランともスズランとも判別しかねる花が多く咲いているのを目にした。そして、驚いたのはそれらに混じってキンランまであったことだ。

この公園(県立大谷川公園)は元はといえば鬱蒼とした原生林だったのを栃木県が大々的に整備して公園にしたもので、今では当時の面影はまったくないが、それでもまだ多くの山野草が残されている。
写真はもちろん撮った。
撮ったが帰宅して画像をPCで見るとほとんどがピンボケという有様で、とてもブログに掲載できるような代物ではないことがわかり、がっかりした次第だ。
マクロ機能のないスマホで無理やり花に近づけて撮ったのがピンボケの原因だが、なおのこと「ギンランともスズランとも判別しかねる花」のことが気になって仕方がない。
キンランももっとじっくり見てみたい。
ピントの合った写真を残しておきたい。

そこで今日、デジカメを持参して再訪したのだが、行くのに先だってギンランとスズランの違いを図鑑で調べた。
なるほど、そうだったのか?
ギンランは花が咲いてもせいぜい半開きで、それ以上開くことなく枯れるらしいことがわかった。一昨日、管理人はその半開きの花を見て、あたかもこれから咲くスズランと勘違いしたようだ。
特徴の説明文から昨日見た花はギンランに間違いないことがわかった。

そのギンランは今日も簡単に見つかったがキンラン探しが難航した。
5日に見たのは1株だけ。ギンランにくらべると圧倒的に株が少なく、見たとはいってもその場所を明確に覚えているわけではなく、公園と歩道を仕切る柵に沿って1キロほど、カニ歩きしながら探すといった苦労が伴った。


画像は5日(火)に撮ったものも使っているため空の色や解像度が違っていたりします。
また、5日と今日のルートは少し異なるため画像と説明文は時系列にはしませんでした。

いつも車を駐める河川敷が進入禁止になっているため、1キロ手前の商工会議所前に車を駐めて歩き始めた。


一級河川・大谷川(だいやがわ)の土手を川に沿って東へ向けて歩く。
ここにはヤマユリが多い(5日)。

閉鎖中の河川敷。
日光市による駐車場封鎖戦略は徹底されていて、普段利用者のいない河川敷までこの通りだ。
解除日は書かれていない(5日)。
ちなみに、ここから走り始めて戻るとちょうど10キロになる。
その間、信号に引っかかることはない。
運動不足の解消にいい距離だが、首都圏のように道路が複数あるのとは違い、1本道は単調で飽きてしまうのが難点だ。


土手歩きが終わると大谷川公園。
ここまで約3キロのランニング。
ではまず、公園内に咲いている花から見ていきましょう(5日)。


「とんぼ池」と名付けられた水溜まり。
数種類のトンボがここでふ化するらしい(5日)。


クリンソウだがもちろん、ここに自生しているわけではなく植えられたもの。
繁茂力は強いので将来、ここがクリンソウの観光スポットになるかも(笑・5日)


キショウブ
自生しているものなのか植えたものかは不明(5日)。


リュウキンカ
これも自生かどうかは不明(5日)。


池を抜けて林内を歩くとチゴユリがあった。
かなりの株数だ(5日)。


ナツグミ(5日)


ヤマユリ
園内全体に自生していて7月に開花するとそれは見事だ(5日)。


これがギンラン


ギンランをアップで。
これで咲いている状態ですね。
こうしてじっくり見るとスズランとは明らかに違います。
なぜ見間違えたのだろうかと不思議。


お次はキンラン様
薄緑のが蕾で黄色のが咲いている状態。
こうしてマクロで撮るとチューリップの蕾のように見えなくもないが、花は1センチほどしかない。


蕾の方が多い株。
キンランは株数が少なく、5株しか見つけられなかった。
園内くまなく探せばもっとあるのかもわからない。


バイパスに出てランニングの折り返し点まで来て振り返ると日光連山が一望できる。
芝生の広場はサッカーができるようになっていて平時なら子供たちの歓声が聞こえるところだが、GWだというのに誰もいない(5日)。


ではこれから沿道の花でも見ながら元来た道を戻ることにしよう。
おっと、踏んづけるところだった。


散った桜の花びらが水田を埋め、なかなか良い光景。


バイパスはご覧の通り(5日)。


オオヤマフスマ


ニガナ
ニガナは花弁が5枚だが7枚以上のはハナニガナという。


オニタビラコ


アカツメクサ


ツボスミレ


オオイヌノフグリ
花後の実が犬のあそこの袋に似ることからつけられた名前。
植物に「イヌ」という名前が付けれるのはあまり名誉なことではない。


ハルジオン
繁殖力が非常に強く、除草剤など平ちゃらというから怖い存在である。


ヤマブキ


カラシナ(だと思う)


「スミレ」という名のスミレ(5日)。


フデリンドウ
備忘録として書いておくと、この季節に咲くリンドウはこのフデリンドウとハルリンドウがある。
花の色は紫や青紫だが色で両者を見分けるのは難しい。
また、花の形も大きさも同じであるため両者混同しやすい。
そこでどうやって見分けるかというと、地面にもっとも近い葉っぱ(根生葉)の大小と葉っぱがロゼット状になっているかどうかで見分ける。
根生葉が大きく、ロゼット状になるのがハルリンドウでそうでないのがフデリンドウ。管理人はそのような見分けをしている。
ちなみに、秋に見るのはリンドウ。


ノースポールギク


フジ