東陵~古賀志山~赤岩山縦走コースの怖さはやっぱりピカイチ(^^) 他に未踏ルートも歩いて大いに満足している管理人である。

2015年10月14日(水) 無風快晴
膳棚駐車場~坊主山~林道古賀志線三叉路~東陵鎖場~東陵見晴台~古賀志山~赤岩山~大日山~岩下道~坊主山~膳棚駐車場

6日ぶりの山歩きだ。久しぶりである。3連休で本業に精を出したためなのだが、仕事をしながらもあぁ早く青空の下、思いっきり歩きたい、そんなことばかりを考えていたが6日ぶりにようやく実現した。

秋もだいぶ深まり奥日光ではすでに紅葉が始まっていて今は龍頭滝がいいらしい。霧降高原では六方沢橋から見下ろす紅葉が見事らしい。が、混雑する観光スポットへ行く気にはとてもならない。紅葉は山を歩きながらゆっくり時間をかけて眺めるのがいい。
紅葉盛りの葉、これから染まろうとしている葉、盛りを過ぎてややくすんだ色の葉、落葉しかけている葉などを間近で楽しめるのはやはり、歩きながらこそだ。

昨年10月27日、日光の紅葉渋滞を避けるために反対方面に車を走らせ古賀志山へ向かった。事前に情報を調べて忠実に歩いたのだが、低山ながら傾斜がかなり厳しい。それと歩いてわかったことは正規のルートから枝分かれする道がいくつもあり、そこにはかなり厳しい岩場があって鎖やロープを伝って上り下りしなければならないらしい。
実際に正規のルートからほんの少し外れた場所に岩場があると聞き足を進めたところ、ほぼ垂直の岩場に鎖が下がっていて上から覗き込んだだけで足がすくむ思いをしたことを今でもよく覚えている。低山ながら手強いぞというのが古賀志山の第一印象であった。

さて行き場所である。前回、前々回と続けて奥日光を歩いたので今日はどうしてもその古賀志山を歩きたくて出かけた。前回から2週間も経過している。毎週歩いても飽きることはなく今年3月から数えて今日で20回目。週一で通っていることになる。一週間も空けてしまうと禁断症状が出て仕事が手につかなくなる(^^)

古賀志山の岩場はずいぶん経験した。岩をつかんだときの力が抜けて離してしまうのではないかという手の感覚、岩のちょっとした出っ張りにつま先を乗せたときの踏み外してしまうのではないかという感覚、体を上に移動するときに加わる重力によって落下してしまうのではないだろうかという感覚、どれをとってもその恐怖感がたまらなくいい(^^)
いい年なんだからほどほどにしておけばいいものを、一度でもそれらの感触を覚えてしまうと病みつきになるというもんです(爆)

今日は久しぶりなので岩場が連続するルートを選んだ。5つの岩場を超えて見晴台に至る東陵、見晴台から古賀志山を経て御嶽山に至る岩場、御嶽山から赤岩山に至る岩場を踏破するのが目的のひとつ。それに100以上あるとされるバリエーションルートの中の未踏部分を歩くのも目的である。

実はいつも車を置く赤川ダム駐車場が18日まで、ジャパンカップ(日本有数の自転車ロードレース)開催で利用できないため他の駐車場を探さなくてはならなかった。そこで目をつけたのが宇都宮市森林公園内の膳棚(ぜんだな)駐車場であり、そこから古賀志山に至るルートがまだ未踏だったのだ。

バリエーションルートはずいぶん歩いたつもりなのだが探せばまだまだ残っているようだ。そもそもバリエーションルートの全体像が把握できていないのでどれくらい残っているのか、まだわかっていない管理人である。
歩いているルートから枝分かれした小径の方向をコンパスで確かめて地図にメモして次回歩く、それを繰り返しながらバリエーションルートを1本ずつつぶしていくやり方なので時間がかかる。
GPSに記録された軌跡を地図に投影してみると1/25000の地図が真っ赤になるくらい、軌跡で埋められているがそれでもまだ未踏のバリエーションルートが見つかるほどだ。すべてを歩き終えるのにあと一年はかかるかも知れない。


DSCF3575県道70号線から宇都宮市営膳棚駐車場に至る道路から古賀志山山域の全貌が見える。
今日はあの稜線上を右から左へと歩く予定。
右から東陵見晴台、古賀志山、中岩、御嶽山、北ノ峰。


DSCF3577車止めの手前に駐車場とトイレがある。今日はここに車を置いて歩き始めることに。
あまりにも空いていることにビックリ。赤川ダム駐車場に駐められなかった人たちはどうしているんだろう。ジャパンカップが終わるまで古賀志山には行かない、ということはあり得ないのできっと管理人が知らない秘密の駐車場でもあるのだろう。


DSCF3582車止めのすぐ先に立派な道標がある。
古賀志山と坊主山は1本のルート上にあるので道標にしたがって行けばいい。


DSCF3583まずはこのアスファルトの林道を進む。落ち葉が堆積している感じからして普段、車は通らないようだ。


DSCF3584林道はここで二股になるが標識がないのでどっちが古賀志山への道なのかがわからない。
とりあえず道なりに幅の広い林道を行ってみることにした。
しかし、途中でコンパスを見ると南へと向かっていることがわかった。古賀志山は北の方角だ。Uターンして同じ場所まで戻って支線に入る。


DSCF3589支線を進むとアスファルト道路は尽き、ハイキングコースに変わった。


DSCF3590道は1本なのだが古賀志山山域にはこのような小径がたくさんあるので進んでいる方向が正しいのかどうか、コンパスと地図で確かめながら歩く。


DSCF3591ここでハイキングコースが三叉路となった。一方は西へ、一方は北へ向かっているので迷わず北への道だ。


DSCF3593古賀志山に向かって順調に進んでいることがわかりひと安心。


DSCF3598トチノキの幼樹。それにしても大きな葉っぱだな。


DSCF3768坊主山に到着。桧林の中なので展望がないのと山に登った感じがまったくしないのでさっと通過。


DSCF3603道は緩やかに下り、前方にアスファルト道路が見えてきた。この林道が古賀志線で、右へ行くと赤川ダム、左へ行くと県道70号線。
古賀志山へは道路を横断して階段を登っていく。御嶽山に行く場合も同じ。
今日は古賀志山に登るのに東陵コースを使うため直進せず、林道を右へ進むことにした。


DSCF3606赤川ダムへ向かう林道。一般車は入ってこないので景色を眺めたり植物を観察しながらのんびり歩ける。


コウヤボウキ
林道古賀志線は途中で三叉路になる。そこが東陵コースの入口だ。林道とわかれて見晴台へ登っていく。
写真はコウヤボウキ。


DSCF3617早くも露出した岩が出てくるがここは軽くやり過ごす。
二人のご婦人と出合い道を聞かれた。北コース入口の橋がない(豪雨で流された)ことを知りこちらへ回って来たとのことだ。
この先、厳しい岩場があることを伝え、岩場を通らない迂回路を勧めた。


DSCF3620ここからが東陵コースの真髄、厳しい岩登りが始まる。まずこのクラスの岩を二つよじ登るわけだが鎖はある。あるがあえて鎖を使わないで登る。


DSCF3625岩の上に立つとこのような展望のご褒美が待っている。


DSCF3626岩の上から覗くとこんな感じ。怖いですな~w


DSCF3628岩は残り3つ。前ふたつの岩よりも易しい(気がする)。
ここへは別のルートからも来ることができ、その方が上に書いた二つの岩を乗り越える必要がないから楽だ。


DSCF3630このコース最後の岩。これを上りきったところが東陵見晴台。が、最後の岩は垂直になっているのでちょっと厳しい。


DSCF3636なんとか無事に東陵見晴台に辿り着いた。
ここからの展望は良く、270度くらい開けているだろうか。
宇都宮市街の向こうに筑波山、塩原の高原山、日光連山が視界に入る。写真は男体山。冠雪の季節はもっときれいだと思う。来年はスノーシューツアーの合間に来てみよう。


DSCF3640見晴台にはNPO法人・「古賀志山を守ろう会」により真新しい標識が設置されていた。今月設置したばかりのようだ。
略図なので目的の場所に行くには地理院地図とコンパスは必携。そしてもちろん地図を読めることが前提となる。


DSCF3646稜線に沿って進むと数分で古賀志山に着く。見晴台ほど開けてはいないが山頂は広いので昼食時になると多くのハイカーの社交場と化す。
写真を撮っただけで次は御嶽山へ急ぐことにする。


DSCF3649ここも先ほどの見晴台に負けないくらい展望がいい。日光連山が遮るものなく見える。


DSCF3654御嶽山の北西に見える日光連山。日光連山だけでなく白根山、錫ヶ岳、皇海山まで見渡せる絶好地なのだ。


DSCF3669御嶽山をあとに赤岩山に向かうことにするが難所は2カ所。
まずはこの岩をよじ登る必要がある。


DSCF3670標高546メートルの中岩を経由して、、、


DSCF3674次はロープがかかる3メートルほどの岩を下り、、、


DSCF3680赤岩山に達した。ここは展望が良くないのと休憩スペースがないので10メートルほど先へ進んだ展望地で昼食とする。
今日、ここまで来たのは理由があって、前回探して見つからなかった「大日山」を訪れることにある。


DSCF3689大日岩は赤岩山から岩下道へ下る途中の岩壁の上のどこかを指すようなのだが、そこへ至るには岩を登らなくてはならないはずだ。しかし前回はその登り口が見つからず諦めたのだ。今日こそは!
で、山頂からパラグライダーの離陸場を通り抜けて南へ下っていく。


DSCF3691次は桧林だ。左前方に見える屹立した岩の上が大日山、のはずなのだが今日も登り口が見つからずあっちへ行ったりこっちへ行ったり右往左往。
え~い、面倒なりということで非力な管理人でも登れそうな部分に当たりをつけて、両手両足を使ってよじ登ることにした。ここに来るまで上り下りした岩場よりも怖かった(^^)


DSCF3692とにかく高みへ高みへとよじ登り標識を発見。ふ~、とため息をつく。


大日岩への登りここをよじ登ったらしい(^^)
さて、では下りはどうする?
今夜のニュースに載ることのないように正しいルートを探したところ、やはりあるのだ。
易しいとはいわないまでもこの岩の登りよりも楽な道が見つかった。


DSCF3702無事に岩下道に降りることができた。ここは大日山の真下に位置する大日窟。これから先、もう危険な場所はない。ひとつを除いてはw


map古賀志山を守ろう会がWEBサイトで公開している古賀志山山域の「めぐり図」。
数多くあるバリエーションルートの中で、古賀志の歴史を刻んだ路を歩くのに役立つ貴重な資料である。
管理人は今年3月からバリエーションルート歩きを始めて、今日の大日山を最後にここにあるすべてを訪れたことになる。


DSCF3707岩下道に沿っていくつかの古賀志の歴史を見ることができる。詳しいことは池田正夫著「古賀志の里・歳時記」を読んでほしい。
これは荒沢瀧。ちなみに岩下道とは昔、古賀志村の人がお参りに使った参道の名前だそうだ。


DSCF3712大きな洞窟の中に真新しい社がある。「めぐり図」にある弁天三社だ。桧のいい香りがする。
ほんの少し前までここに三つの社があったがなにしろ洞窟の中なので滴り落ちる水と湿気で痛みが激しいらしく、取り壊され同時にひとつにまとめられたようだ。


DSCF0118取り壊される前の弁天三社。
それぞれに味のある木彫りの像が祀られていた。


DSCF3727弁天三社のすぐ先には女瀧がある。落差5メートルほどの岩の上部から流れ落ちる滝だ。
いずれこれを上から覗いてみたいものだ。


DSCF3732おっ、岩陰にダイモンジソウが。
すばらしくいい形をしている。


DSCF3736女瀧が流れる岩も洞窟になっていてこれは瀧を守る仁王像なのだろうか、古い歴史を感じさせる。


DSCF3740ロッククライミング場のある滝神社。
このすぐ左に男瀧が流れ落ちている。


DSCF3744サワアザミ


DSCF3745「めぐり図」にある観音岩。
これまでいくら探しても見つからず半ば諦めていたところ、先月30日、御嶽山で偶然出逢った古賀志山を守ろう会会長の池田正夫氏の案内で訪れた観音岩を、今日はそのときの記憶を辿って探してみた。


DSCF3752急な傾斜を登り辿り着くとそこは落差20メートルの絶壁。


DSCF3753振り返ると目の前に御嶽山が聳える絶景地。だけど怖いよ~、ここは。行かない方がいい(^^)


DSCF3756再び岩下道へ下って先へ進む。


DSCF3757ここを北へ上ると猪落(ししおとし)を経由して古賀志山と御嶽山に行ける。
今日は目的を達したので帰路につくことにする。


DSCF3763ここで古賀志山と御嶽山の中間部分から降りてくる階段と合流する。


DSCF3764今朝ほど歩いた林道・古賀志線と合流したので道路を横断し、坊主山を経て膳棚駐車場へ向かう。


DSCF3769快適なハイキングコースもこれで終わり、ここからは膳棚駐車場に至るアスファルト道路だ。


DSCF3771この季節、日没も早く、ヘッドランプの使用を覚悟していたがその必要もなく無事に駐車場に着いた。
10時20分という遅い時間から歩き始めても17時には歩き終えることができる。距離約9キロとそれほど長くはないが岩の登りがあるので疲労感はそれなりだ。
だが疲労感よりも満足感が勝るといった方がいいだろう。一日フルに歩いたような充実感が得られるのも古賀志山の良さと言える。


DSCF3771
本日の迷走ルート
地理院地図にない道すなわちバリエーションルートが含まれる。基本、地図を掲載しない方針の古賀志山ネタだが今回は宇都宮市や古賀志山を守ろう会が設置した道標あるいは案内板があることから、問題ないと考えて掲載する。

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