念願の裏磐梯・五色沼を歩いてみた。ここはとても快適な散策ができるぞ。

2019年5月10日 晴れ

明日は燧ヶ岳、明後日は会津駒ヶ岳を予定しているが、登山口となる檜枝岐に移動するのに3時間かかるから、今日は移動日と決めて午前中は五色沼の散策に充てることにした。

裏磐梯は昨年、安達太良山と磐梯山に登る際にじっくり観察した場所である。
当初は「裏」磐梯という名称からメジャーな観光地という印象をもっていなかったが、ガイドブックなどで調べると裏磐梯こそ磐梯山周辺でもっとも開けていて、観光地としての知名度が高いことを知った(観光の分野では常識らしいが山のこと以外は無知なんだよな、管理人は)。

桧原湖や小野川湖、秋元湖といった大きな湖と大小数十もある沼が点在し、それらを囲むようにして大規模ホテルや物産店が建ち、噴火にまつわる展示施設やビジターセンターもある。
湖には観光船が運航されるなど、日光でいえば中禅寺湖のような趣がある。

人は水に集まる。
川や沢、湖、池沼、滝、湧水は人を惹きつける力が大きいことは古来からそれらが信仰の対象や伝説になっていることでわかる。もちろん、そこに住む人にとってはなくてはならない資源である。
裏磐梯には桧原湖や小野川湖、秋元湖といった大きな湖に加えて、大小合わせて数十もの池沼がある。観光資源として最高の宝物を有しているといえる。

管理人、実を言うとこのような観光地に足を踏み入れるのを苦手としている。
日光での田舎暮らしを始めてからというもの、観光地につきものの人の多さに息が詰まるのと、駐車場を確保するのに長い時間待つのが苦痛なのである。
だからゴールデンウィークが終わった今であれば大丈夫だろうと思い、ガラガラの駐車場に車を駐めて裏磐梯を観察することにしてみた。

場所は五色沼である。
点在する沼を結ぶように遊歩道があって、1時間半ほどですべての沼を見ることができるそうだ。
道は平坦なので疲れを残さず明日、予定している燧ヶ岳に登れるはずである。
今日の結果次第では冬の五色沼をスノーシューで歩いてみたいとも思っている。

五色沼は東の毘沙門沼から始まって西の柳沼で終わるがその間、約4キロは平坦な遊歩道になっていて軽装で歩ける。
ということを事前に調べておいた。
帰りは国道側を観察したいが、往復8キロなら手ぶらでいい。
ザックも水の入ったボトルも車に置いて歩き始めた。


これを読んで臨めばより楽しめるというもの。


まずは毘沙門沼。
正面に磐梯山が見える。
毘沙門沼は点在する沼の中でもっとも大きく、10ha(自然公園財団発行の「パークナビ」を参考にした)あるそうだ。
10haを平方メートルで表すとだね、え~と、1ha(ヘクタール)は10,000平方メートルだから1万倍すればいいわけか。
ということで100,000平方メートル(※)だ。
これを我が日光の中禅寺湖と比較すると、中禅寺湖が11,620,000平方メートル。これじゃぁ桁違いで比較にならんな。
湯ノ湖が320,000平方メートル、白根山麓の五色沼が50,000平方メートルだから毘沙門沼は面積比で湯ノ湖の1/3、五色沼の2倍ということになり、なんとなくピンと来る。
※「磐梯山ジオパーク」によれば150,000平方メートル。


せっかく磐梯山が一望できるので記念にズームで撮っておいた。
昨日はあの頂に立ったのだ。感無量。


遊歩道には歩行者の安全と自然保護のために木道が敷設されている。


赤沼
毘沙門沼の青さと比べるとグレーっぽい色をしているが、沼の底に繁茂している水草と水質の違いらしい。


みどろ(深泥)沼
水の色は前の画像の赤沼と似ているが、水質は毘沙門沼系に属するらしい。


竜沼
遊歩道から奥まったところにあって木々がじゃまして全貌は見えない。


弁天沼
素晴らしい色合い。
毘沙門沼の次に大きい。


弁天沼から西吾妻連峰を眺める。


瑠璃沼
磐梯山(右)と櫛ヶ峰(左)がよく見える。


青沼


柳沼
国道にもっとも近いことから観光客の姿もちらほら。


なるほど!


柳沼を国道から見たところ。


ということで案内板に書かれた1時間半では足りず、2時間を要したが、これは管理人の貪欲な探求心の表れ、としておこう。欲張らずに歩けば1時間半もあれば十分な気がする。

この辺で今日、学んだことを。
五色沼は1888(明治21)年の小磐梯噴火によって流れ出た土石流で川や沢がせき止められて形成された。桧原湖、小野川湖、秋元湖も同じ噴火で形成された。

五色沼は水質や(水の中の)成育植物、流れ込む水系の違いで2つの系統があり、それに属する4つのグループがある。
1.銅沼系(酸性が強いためプランクトンが少なく、そのため水の色が青く透明度が高い)
  るり沼・青沼・弁天沼グループ
  
2.五色沼系(水草の種類によって3つのグループがある)
  銅沼グループ
  毘沙門沼・竜沼・みどろ沼グループ
  弥六沼・父沼・母沼・柳沼グループ

水の色は水質が酸性かどうか、成育している水草、水深、陽の当たる角度、流入する水系など複雑な要素で違ってくるらしい。